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動画編集の案件をXで取る方法|フォロワーが少なくても届く導線

公開日: 2026年8月31日 最終更新: 2026年9月12日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
フォロワーが少なくても Xで案件は取れる

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:動画編集者の募集をXで出し、届いたDMを発注する側として読んできました。受講生の獲得経路270件も自分で集計しています。Xがどこまで効いて、どこから効かないのかを、送る側と受け取る側の両方から書いています。

動画編集者がXを使う目的は「バズること」ではありません。発注する側(経営者・マーケター)の思考を理解して、その人たちに「この編集者に頼む理由」を見つけてもらうことです。フォロワー数は副産物にすぎません。設計すべきは投稿の伸ばし方ではなく、見つかってから相談されるまでの導線です。

動画編集スクール「ブイプロ」を運営する株式会社ブイストの山田一真です。僕はX運用をテーマにしたセミナーで、いつもこう言い切っています。「X運用を学びましょう。自分がX運用をしないといけないというわけではないです。学びましょう、知りましょうということですね」。その前提のうえで「動画編集者は実際にXをどう使うのか」を、プロフィールの型・投稿テンプレ・DMのマナーまで具体化しました。

この記事でわかること

  • 動画編集者がXをやる目的の定義(バズではなく「発注者理解」と「導線」)
  • 受講生555件の成果報告データで見る、Xの獲得経路としての位置
  • フォロワーが少なくても案件が生まれる理由と、数を追わない設計
  • プロフィールの構成要素表と、プロフィール文の実例3パターン
  • 投稿タイプ別の役割表と、投稿テンプレ5種/募集投稿への応募文テンプレ
  • 接点から相談までの導線設計表
  • DM営業のマナー・NG集・送信前チェックリスト
  • よくある質問6問(フォロワー何人必要か/毎日投稿すべきか ほか)

1. なぜ動画編集者がXなのか——「バズるため」ではない

Xは、発注者がいちばん濃く生息している場所

発注元として相性がいいのは、Xを主戦場にしている事業者です。理由は3つ。市場が伸びていること(コンテンツ販売・スクール・コンサルはXから集客していて、その事業には必ず動画が要る)、1件つながると案件が横に広がること原価の薄い事業構造ゆえに外注に回せる原資があることです。

2つ目については、セミナーでこう話しました。「一度Xでコンテンツ販売している人とつながってしまえば、X以外の媒体で使う動画もいっぱいあるんですよ。LINE登録した後に送られる限定動画とか、講座の中の動画とか」。X上の1社は、X投稿用の動画だけの発注元ではないんですよね。

ただし「予算がある=高く払ってもらえる」ではない

ここが本題です。同じセミナーで、僕はスライドを止めてまでこう話しています。「Xの経営者とつながったけど案件の単価が低い、という悩みが多い。でも、うまくいきたい人が取るべきは『自分が提供している価値が少ないから』という態度です」

その先の具体がこうです。「蓋を開けてみたら何をやっていますか。即レスします、返事は早いです。そんなの価値じゃないんですよ。でも、あなた自身がXのマーケティングを勉強していて、視聴者のことを考えた編集と演出をやっていますと伝わったらどうだろうか。納得感があるじゃん」

Xを学ぶ理由はここです。Xは「案件が落ちている場所」ではなく、「発注者が何にお金を払っているのかを学べる場所」。そこを理解した編集は、単価の理由そのものになります。逆に、知らないまま営業だけかければ「X上の方は目が肥えていますから、DMで営業して雑な編集をしたら怒られます」という結末になりかねません。

媒体特性の整理も一貫しています。「YouTubeはキャッチーな数字で伸びる。インスタは映えで伸びる。Xは中身がシンプルに評価される、本当の実力が出るSNS」

2. データで見る「Xは獲得経路のどこに位置するか」

ブイプロ受講生の成果報告フォーム555件のうち、獲得経路の回答があったのは219名。主要8経路の延べ件数は次の通りです。

順位 獲得経路 延べ件数 構成比(主要8経路の延べ270件中)
1 クラウドワークス 76件 約28%
2 知人・友人からの紹介 56件 約21%
3 その他のコミュニティ(交流会・ディレクター繋がり等) 49件 約18%
4 X(Twitter)の募集投稿・DM営業 26件 約10%
5 ブイプロ内コミュニティ・案件募集部屋 24件 約9%
6 ランサーズ 18件 約7%
7 企業へのメール営業 12件 約4%
8 Indeed・Wantedlyなど求人媒体 9件 約3%

※母数は主要8経路のみの延べ数(複数選択可のため回答者数とは一致しません)。自己申告ベースの集計です。

わかることは2つ。ひとつ、Xは主戦場ではない。クラウドソーシングと人づて(紹介+コミュニティ)が大半を占めます。僕も「営業せずに仕事を取るには、めっちゃ大変なこと(メディア構築)をやらないといけない。労せず取る方法なんてありません」と釘を刺しています。

ふたつ、それでもXは第4の経路として現実に機能している。しかも上位の「紹介」「コミュニティ」は人とのつながりが起点です。Xは、そのつながりをゼロから増やせる数少ない場所。Xの価値は「X単体での受注数」ではなく、紹介・コミュニティという上位経路の入口を自分で作れることにあります。営業ルート全体は、実際に受注につながった手法を網羅した動画編集の営業方法37選を先に読んでください。

3. フォロワーが少なくても案件が取れる理由

あなたに発注するのは「1人」だから

成果をフォロワー数で測ると、必ず数を追う設計になります。でも受注に必要なのは、1人の発注者が「この人に頼もう」と思うことだけなんですよね。僕がコンセプト設計で言っていることも同じです。「100人に刺さらなくていい。1人2人に深く刺さればいい」

これは精神論ではなく構造の話です。フォロワー増だけを目的にすると、動画編集者向けのノウハウ投稿が伸びます。でも動画編集者はあなたの顧客ではありません

Xで「見つかる」経路は4つ。3つはフォロワー数と無関係

見つかり方 フォロワー数の影響 効かせるための打ち手
募集投稿への応募(リプ/DM) ほぼ無関係 「動画編集者 募集」等の検索を毎日回す。応募文と作品の質で決まる
検索から直接見つかる ほぼ無関係 名前・プロフィールに発注者が検索する語(YouTube編集/ショート等)を入れる
リプ・引用からプロフィールへ ほぼ無関係 相手の投稿に価値を足す。感想だけのリプは通り過ぎられる
タイムラインで流れてくる 大きく関係 ここだけがフォロワー依存。最後に効かせる層

4つのうち3つは「プロフィールと応募文と作品」で決まります。最初にやるべきは投稿の量産ではなく、この3点の作り込みです。

比較軸 フォロワー数を追う設計 案件につなげる設計
読者の想定 動画編集者・副業を探している人 動画を発注する側(経営者・マーケター・ディレクター)
主な投稿 ノウハウ、稼ぎ方、共感ポスト 制作物、意図の言語化、発注側の判断材料
成功指標 フォロワー数、いいね数 プロフィールのクリック数、DM・リプでの相談数
伸びた結果 同業からのフォローが増える 発注者からの問い合わせが増える

この落とし穴には名前をつけています。「ターゲットのねじれ」——「発注者から問い合わせが欲しい動画編集者が、なぜか動画編集者向けに発信している。意味ないよね。商品が編集代行なら、経営者向けに『動画編集代行業者の正しい選び方』を発信すべき」。もっとも同業はディレクターになって外注先を探す側に回るので、無意味ではありません。大事なのは「誰に向けているのかを自分で把握していること」です。

4. プロフィール設計——最短で成果が変わる場所

投稿を100本書くより、プロフィールを1回直すほうが早く効きます。応募したあと、相手が必ず見るのがここだからです。

構成要素 役割 作り方の基準 ありがちなNG
アイコン・ヘッダー 本人性の担保と実績の視覚化 アイコンは顔写真が有利。ヘッダーに対応範囲・得意ジャンル・連絡方法を1枚で 拾い画、風景写真、未設定
名前+肩書き 「何をする人か」の一撃提示 「山田一真@YouTube長尺の編集代行」=名前+対象+提供価値 肩書きなし。「マーケを極めた人」など抽象語
プロフ文(4要素) 読む理由と信用の提示 ①フォローメリットを具体的に ②できなかった時代を1行 ③なぜこの仕事かを1文 ④実績は小さくても数字で 「日々発信中」だけ。数字ゼロ、または盛りすぎ(詐称は必ず破綻する)
固定ポスト+リンク 実質のトップページと導線 自己紹介+代表作+対応範囲+連絡方法を1投稿に。リンクは1本に絞る 設定なし。権限エラーで開けない、リンク切れ

ポートフォリオ本体の作り方は動画編集のポートフォリオの作り方で解説しています。

プロフィール文の実例3パターン

共通構造は「肩書き(誰に何を)→ 実績(数字)→ 過去(できなかった時代)→ 理念 → 連絡方法」。自分の事実に置き換えて使ってください。

【実例A|法人YouTube長尺に特化】
名前:田中◯◯@ビジネス系YouTubeの編集代行
本文:ビジネス系の長尺編集が専門/制作120本・継続3社/元は工場勤務で1本のカット割りに3日かかっていました/「テロップを入れる人」ではなく「最後まで見てもらう構成を作る人」でありたい

【実例B|ショート動画に特化】
名前:佐藤◯◯@ショート専門/縦型の離脱対策
本文:縦型ショートだけを2年、月40本ペースで制作/冒頭2秒の設計と視聴維持率の改善が得意/最初の半年は1本も受注できず独学で200本の模写をしました/「見られない動画は存在しないのと同じ」が口ぐせ

【実例C|発注側(経営者)に向ける】
名前:鈴木◯◯@動画外注の失敗をなくす編集者
本文:「外注したのに修正が10往復」を無くす編集をしています/初稿の修正指示を平均2往復以内に収める進行が強み/発注する側とされる側の両方を経験し、何が地雷かを知りました

実例Cが「ターゲットのねじれ」を解消した書き方です。編集者向けの言葉が一切入っていない点に注目してください。肩書きを尖らせるコツは、解像度を1段深くすること(「動画編集者」ではなく「テロップ職人@最速5分」)、対応範囲をあえて絞ること、発注者の痛みに直接答えること(「修正指示、不要です」)です。

5. 投稿タイプ別の役割——全部を認知投稿にしない

僕がよく言うのは「多くの人は全ての動画を認知動画だと思っている。比較段階の人にバズは要らない」ということです。発注者は「知らない」から「頼むか迷っている」まで違う温度で存在していて、温度ごとに必要な投稿が違うんですよね。

投稿タイプ 届ける相手の温度 役割 成功の判定
気づき・視点の投稿 知らない 存在を知ってもらう。業界の当たり前を疑う視点を出す インプレッション、プロフィールのクリック
制作物の公開 知っている 実力を目で見せる。文章の100倍速い ブックマーク、DMでの問い合わせ
意図の言語化 興味あり 「なぜこの演出か」を説明し、作業者ではないことを示す 引用リポスト、同業以外からの反応
体験談・失敗談 興味あり 人柄を伝え、任せる相手として安心させる リプでの会話の発生
発注側向けの判断材料 比較検討中 「編集者の選び方」「外注のよくある失敗」 プロフィール経由の相談
引用リポスト 他者の読者層 フォロワーがいなくても他人の影響圏に届く数少ない手段 発信元からの反応、新規のプロフィール流入
募集投稿への応募 いま発注する人 直接の受注導線。最も短い 返信率、商談化率

配分の目安は「制作物3:意図の言語化2:気づき2:体験談1:発注側向け1」で週8投稿程度。毎日投稿するより、この比率が崩れないことのほうが大事です。なお引用リポストは「勉強になります!」では価値がありません。自分の視点や検証結果を足す・発信元にメリットを作る・感想で終わらせない。ここは守ってください。

6. そのまま使える投稿テンプレ5種

◯◯を自分の事実に置き換えて使ってください。数字は必ず本当の数字を入れます。

①制作物公開テンプレ
「◯◯(ジャンル)の動画を1本作りました。
意識したのは3つ。
・冒頭◯秒で結論を出す
・テロップは文字起こしではなく意訳
・◯◯の場面だけSEを抜いて緩急をつける
動画はリプ欄に置いておきます」

②ビフォーアフターテンプレ
「同じ素材を、去年の自分と今の自分で編集し直しました。
去年:テロップを全部入れて、全部を強調していた/今年:強調は1画面1箇所だけ
上達って、足せるようになることじゃなくて、削る根拠を持てるようになることだと思っています」

③気づき(視点)テンプレ
「動画編集で単価が上がらない理由、たぶん技術じゃないです。
『納品します、チェックお願いします』で終わっているから。
ラーメン屋は『本当にラーメンかチェックしてください』とは言わない。
確認コストを相手に払わせない。ここだけで印象が変わります」

④発注側向け「選び方」テンプレ
「動画編集者を外注するとき、最初に見るといい3点。
・ポートフォリオが1ジャンルに絞られているか
・修正の受け方に触れているか
・納期の考え方が書いてあるか
安さで選ぶと、修正の往復で結局高くつくことが多いです」

⑤引用リポストテンプレ
「これ、実際に◯本試しました。
◯◯の場面では効いて、◯◯の場面では逆効果でした。理由は◯◯だと思っています」(引用元の投稿を添える)

7. 案件につながる導線設計

投稿が良くても、その先が設計されていなければ相談は来ません。

段階 相手の状態 接点 置いておくもの 次の一手
1. 発見 存在を知らない 引用リポスト/リプ/検索/募集投稿 名前+肩書きが一目でわかる状態 プロフィールを見てもらう
2. 判断 誰か気になる プロフィール 4要素(メリット・自己紹介・理念・実績) 固定ポストへ誘導
3. 確認 実力を見たい 固定ポスト 代表作1本+対応範囲+料金の考え方+連絡方法 ポートフォリオへ
4. 検討 頼めるか迷う ポートフォリオ 同一ジャンル3本前後、意図の説明つき DM・リプでの相談
5. 相談・商談 条件を知りたい/比較している DM・リプ/Zoom 返信テンプレ(稼働時間・対応範囲・見積の考え方)とヒアリング項目 受注・継続化

切れやすいのは3と4のあいだです。固定ポストがない、リンクが開けない、実績がどこにあるかわからない——ここで大半が離脱します。

8. 募集投稿への応募——Xで最も短い受注導線

Xの26件の多くは「募集投稿への応募」と「DM営業」です。前者はフォロワー数の影響をほぼ受けません。

  • 「動画編集者 募集」「ショート 編集 募集」などを最新順で毎日確認し、検索を保存しておく
  • 投稿から24時間以内に応募する(早いほど読まれる)
  • 募集要項の条件(尺・ジャンル・稼働)を満たしているか先に確認する

【応募文テンプレ(リプ・DM共通)】
「はじめまして。◯◯(ジャンル)の編集を専門にしている◯◯と申します。
募集を拝見し、◯◯(相手のチャンネル名)を確認したうえでご連絡しました。
・実績:◯◯系の長尺を月◯本、継続◯社
・ポートフォリオ:(URL1本)
・稼働:平日◯時間/初稿は素材受領から◯日
・対応範囲:カット・テロップ・SE・簡易サムネまで
募集要項の◯◯について、こちらの理解で合っているかだけ確認させてください。(具体的な質問1つ)
ご検討いただけますと幸いです。」

ポイントは3つ。相手を見てから書いたと伝わる一文条件が数字で書いてある質問を1つ添えて返信のきっかけを作る。応募文の考え方全般は動画編集の仕事の取り方で扱っています。

9. DM営業のマナーと注意点

DMは強力ですが、使い方を誤ると信用を一発で失います。僕はXで「動画編集者募集」の投稿を出して、そこに届いたDMを発注する側として読んできました。正直に言うと、開いた瞬間に終わっているものがかなり多いです。Xは悪質なDMがスクリーンショットで共有されやすい場所でもあります。前提は、顧客の温度(知らない/知っている/興味あり/初回発注/継続)に合わせること。「お客様の温度に応じて適切なコミュニケーションを取る。興味あり段階の人に聞くべきことを、まだ何も知らない人に聞いたら、ただの迷惑セールスマン」「知らない人に予算いくらですかと聞いても、答える義理がない」。初回DMの「ご予算はおいくらですか」「一度Zoomでお話しできませんか」が嫌われるのは、この温度差が理由です。

観点 送っていいDM 送ってはいけないDM
きっかけ 募集投稿がある/過去にやりとりがある/外注を探す発信がある きっかけなし。フォロー直後に送る
宛先 1人ずつ、相手の投稿を見てから書く 同じ文面を大量送信する
冒頭 名乗り+どこを見て連絡したか いきなり自己PR、いきなり営業
長さ・リンク スマホ1画面で読み切れる長さ/ポートフォリオ1本のみ 長文、複数リンク、短縮URL
提案 相手の課題への具体案を1つ 「何でもやります」「格安で対応します」
返信がないとき 追わない。1回だけ日を空けて短く再送が上限 連投、既読を促す、日を置かず再送
断られたとき お礼を伝えて引く 食い下がる、理由を問い詰める

やらないほうがいいこと

  • 相互フォロー目的のフォロー外し/自動DM・一斉送信ツール:属性が壊れると届けたい相手に届かなくなり、機械的な送信は受け取る側にすぐわかります
  • 実績の詐称:見せ方の工夫と、事実でないことを書くことは別物です。後者は必ず破綻します
  • 他の編集者や発注者を名指しで批判すること:発注側から見れば「トラブルになりそうな人」でしかありません
  • 相手の制作物を見ずに「拝見しました」と書くこと:具体が1つも入っていない時点で見抜かれます

DM送信前チェックリスト

  1. 相手は本当にいま外注を探しているか(募集投稿・発信で確認したか)
  2. 相手の制作物を実際に見たか。具体的に触れられるか
  3. 自分のプロフィールと固定ポストは、いま見られて問題ない状態か
  4. ポートフォリオのリンクは、ログアウト状態で開けるか
  5. 文面はスマホ1画面に収まっているか
  6. 相手が「はい/いいえ」で答えられる質問が1つ入っているか

10. 続けるための現実的な設計

発信は、始めた翌週に受注が来る施策ではありません。「インバウンドも大変。楽に稼ぐ方法なんてありません。アウトバウンドで食い扶持を作りながら並行してやる」——これが結論です。順番としては、1ヶ月目にプロフィール・固定ポスト・ポートフォリオを完成させて応募を日課にし、2ヶ月目から制作物の公開と意図の言語化を継続、3ヶ月目に発注側向けの投稿を足す。この程度の速度が現実的です。

数字の見方も単純化しておきます。返信が来ないならプロフィールと応募文の問題。返信は来るが受注しないなら、商談と制作物の問題。この切り分けができれば、闇雲に投稿を増やさずに済みます。

そして最も大事なのはXの運用テクニックではありません。「お客さんに提供できる価値は、まだまだいっぱいある。皆さんの中にあって、出せていないだけ、学んでいないだけ」。発信は、その価値を見えるようにする作業にすぎません。

学習の順番や、営業と制作のどちらから手をつけるべきかで迷っている方は、ブイプロの無料相談・詳細はこちらをご確認ください。

よくある質問

Q1. フォロワーは何人必要ですか?

A. 受注のための最低ラインはありません。Xで見つかる4経路のうち、募集投稿への応募・検索からの発見・リプや引用からの流入という3つは、フォロワー数とほぼ無関係だからです。優先すべきは、プロフィール・固定ポスト・ポートフォリオの3点を整えること。目標にするならプロフィールのクリック数と相談件数を見てください。

Q2. 毎日投稿すべきですか?

A. 毎日である必要はありませんが、止まらないことは重要です。目安は週5〜8投稿。ただし本数より配分が大事で、全部を「気づき投稿」にしないでください。制作物の公開と意図の言語化が入っていないと、実力の証明がいつまでも起きません。機械的な予約投稿だけを流すのも逆効果になりやすいです。

Q3. 実績ゼロで発信していいですか?

A. 問題ありません。ただし実績がない状態で実績アピールをするのは避けてください。発信できることは実績以外にもあります。自主制作の公開、演出の分解、ツールの検証、学習過程の記録。むしろ「できなかった時代」を書けるのは今だけの資産です。並行して、応募先に出せるポートフォリオを同一ジャンル3本前後で用意してください。

Q4. DMは送っていいのでしょうか?

A. 相手が外注を探していると確認できる場合は、送って問題ありません。募集投稿がある、外注を探す発信がある、過去にやりとりがある——このいずれかが前提です。逆に、きっかけのないアカウントへの一方的な営業DM、フォロー直後の売り込み、同一文面の大量送信は避けてください。送信前に前掲のチェックリスト6項目を通してください。

Q5. 動画編集者向けに発信するのはダメですか?

A. ダメではありません。ただし「誰に向けているか」を自覚してください。問題は、発注者からの相談が欲しいのに無自覚に同業向けの発信ばかりする「ターゲットのねじれ」です。同業はディレクターになり、外注先を探す側に回ります。受講生データでも「紹介」56件・「コミュニティ経由」49件と人づての経路が上位です。同業向けの発信は紹介経路を育てる投資と位置づけてください。

Q6. Xだけで案件を取ろうとするのは危険ですか?

A. Xだけに依存するのはおすすめしません。受講生の獲得経路データでは、Xは主要8経路のうち4番目(延べ270件中26件、約10%)。クラウドソーシング・紹介・コミュニティのほうが件数は多い状況です。「目の前の仕事をクラウドソーシングや直営業で確保しながら、並行してXを育てる」のが現実的です。

まとめ

Xは「バズって案件を待つ場所」ではありません。発注者が何にお金を払うのかを学び、その理解を見える形にして、相談される状態をつくる場所です。やることは3つ。プロフィールと固定ポストとポートフォリオを整える。募集投稿への応募を日課にする。制作物と、その意図を出し続ける。フォロワー数は、この3つを続けた結果としてついてくる指標にすぎません。

今日できることを1つ挙げるなら、自分のアカウントをログアウト状態で開いてみてください。答えは、投稿の数ではなくその1画面に出ます。

【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の収入や成果を保証するものではありません。記載データはブイプロ受講生の自己申告による成果報告を集計したもので、業界全体の水準や同様の結果を示すものではありません。成果は個人のスキル・稼働時間・市場環境等により大きく異なります。SNSの仕様や規約は変更される場合があるため、運用にあたっては各サービスの最新の利用規約をご確認ください。(執筆:山田一真/株式会社ブイスト)

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