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動画編集の営業方法37選|実際に案件が取れた手法を全公開

公開日: 2026年8月31日 最終更新: 2026年10月18日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
実際に案件が取れた 営業方法37選

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:37手法を並べたのは僕です。ランサーズのストア開設から始めて、代理店営業も海外コンバートの提案も自分で試してきました。この記事の獲得経路270件は、ブイプロ受講生のアンケートを自分で集計した数字です。

動画編集の営業方法は、「実際に案件が取れた37手法」に整理できます。結論から言うと、37すべてをやる必要はありません。プラットフォーム/YouTubeアドレス営業/求人媒体/企業階層/コミュニティ/部署別訴求/切り口転換/リスト発想/商品拡張の9系統から、自分の実力と使える時間に合う1〜2手法を選び、それを擦り続けるのが最短です。以下、37手法の全カタログと選び方を並べます。書いているのは、動画編集スクール ブイプロを運営している山田一真です。

この記事でわかること

  • 動画編集の営業方法37手法の全一覧(難易度・向く人・受注までのスピード付き)
  • ブイプロ受講生の実データで見る「実際に案件が取れている経路」の内訳
  • 37手法を9系統に分けた、系統ごとの狙いどころと具体トーク
  • 初期・中期・後期のどの段階で、どの手法を選ぶべきかの判断基準
  • 「全部やる」が失敗する理由と、1〜2手法を擦り込む運用ルール
  • 営業方法に関するよくある質問5つへの回答

結論|37手法は「棚」であって、やることリストではない

手が止まる原因は、だいたい手法が多すぎて自分に合うものが分からないことです。37は「全部並べた」結果でしかありません。僕はいつもこう言っています。

「人によって得意不得意がある。自分に合った最適な提案をするために全部並べた。この中から自分ができるやつをやれば、いろんなレベルの編集者みんなが案件を取れる」

だから正しい使い方は、自分の条件に合う棚から1〜2個だけ取り出して、反復回数で磨き込むこと。営業は打席数と打率の掛け算なので、分散させるとどちらの数字も溜まりません。

データで見る|実際に案件が取れている経路

ブイプロ受講生アンケート「取れた案件はどこ経由で取りましたか?」の集計です。複数選択可のため延べ件数で、主要8経路の合計は270件。

獲得経路 件数(延べ) 37選での対応
クラウドワークス 76 1〜3(プラットフォーム系)
知人・友人からの紹介 56 13(紹介)/30(人材紹介)
その他のコミュニティ(交流会・ディレクター繋がり等) 49 12・27・35
X(Twitter)の募集投稿・DM営業 26 1(プラットフォーム系)
ブイプロ内コミュニティ・案件募集部屋 24 12・13(コミュニティ系)
ランサーズ 18 1〜3(プラットフォーム系)
企業へのメール営業 12 4〜7・9〜11・16〜20
Indeed・Wantedlyなど求人媒体 9 8(求人プラットフォーム)

入口はプラットフォームと人のつながりに集中しています。主要経路の半分以上が「案件が募集として既に存在する場所」か「人経由」。ゼロから企業に送りつける営業は、最初の1件の主戦場ではありません。ただし企業メール営業12件は、有効性の低さを意味しません。母数は全受講生であり、企業営業まで踏み込む人が限られるためです。

経路だけでなく、回答した人の年齢や、取れた単価・月の最高売上の分布まで見たい人は、受講生の成果アンケートをまとめたページに載せています。

最初の1件の取り方は動画編集の仕事の取り方で整理しています。

動画編集の営業方法37選|全一覧表

難易度・向く人・スピード(初受注までの速さ)は、手法の性質から整理した目安です。

No 手法 難易度 向く人 スピード
1 単純作業系(CW/ランサーズ/X) 低 完全初心者 速い
2 非属人系(ゆっくり/ずんだもん/漫画/2ch) 低 マニュアル遵守が得意 速い
3 ショート系(TikTok/リール/Shorts) 低 テンポとデザインが得意 速い
4 YouTubeアドレス営業・ビジネス系 中 売上の話ができる人 中
5 YouTubeアドレス営業・エンタメ系 中 好きなジャンルがある人 中
6 YouTubeアドレス営業・専門知識系 中 業界知識がある人 中
7 YouTubeアドレス営業・イラストアニメ系 中 入口を作るのが上手い人 中
8 求人プラットフォーム(Wantedly/Indeed/複業クラウド) 低 行動量を出せる人 速い
9 広告代理店 中 納期と品質が安定する人 中
10 映像制作会社 中 裏方作業を厭わない人 中
11 企業運営チャンネル 中 取引の安全性を重視する人 中
12 コミュニティ内営業 低 継続的にギブできる人 中
13 コミュニティ内紹介 低 初期の損を受け入れられる人 中
14 ビジネスマッチングアプリ(yenta等) 低 人と話すのが苦でない人 中
15 B2B飛び込み 高 断られても折れない人 速い
16 業務効率化提案(総務等) 高 課題仮説を立てられる人 遅い
17 人事部門への提案 高 採用・育成の話ができる人 遅い
18 営業部門への提案 高 営業経験がある人 遅い
19 広報部門への提案 中 価格優位を語れる人 中
20 制作部門への提案(月額契約) 中 安定収入が欲しい人 中
21 海外コンバート(英語版制作) 中 翻訳・字幕に強い人 中
22 YouTube新規参入提案 高 丸ごと巻き取れる人 遅い
23 デザイン改善提案 中 デザイン力に自信がある人 中
24 広告出稿企業の狙い撃ち 中 地域密着で動ける人 中
25 補助金申請企業の狙い撃ち 中 リサーチが得意な人 中
26 代理店との共同提案 高 資料作成が得意な人 遅い
27 ビジネス交流会(商工会議所等) 中 対面が得意な人 中
28 登記したばかりの企業 中 先回りできる人 中
29 大手チャンネルの切り抜き自作提案 中 先出し制作ができる人 中
30 編集者採用代行(人材紹介) 中 編集者仲間が多い人 中
31 プレスリリース企業(PR TIMES等) 低 情報収集が習慣の人 中
32 過去コンテンツのリニューアル 低 小さく始めたい人 速い
33 セット売り(撮影+編集+サムネ+ナレーション) 中 対応範囲を広げたい人 中
34 コンテンツマーケサポート(レベシェア) 高 マーケまで踏み込める人 遅い
35 ディレクターへの逆営業パートナー 高 資料は作れるが商談が苦手な人 中
36 低単価大量制作(テンプレ運用) 低 仕組み化が得意な人 速い
37 動画制作の内製化提案(企業研修) 高 教えるのが得意な人 遅い

1〜3|プラットフォーム系

データ上も最多の入口です。僕の営業も、ここから始まりました。ランサーズにストアを開設して、いくつかのところに営業をかけようとしたらアプリが提案文の作成途中でクラッシュする。「何故だ!!!」と言いながら夜中にやり直していたのを覚えています。ただし位置づけを間違えると、ここは一番疲弊する場所にもなります。

1. 単純作業系(クラウドワークス/ランサーズ/X)

カット、テロップ入れ、自己紹介動画など。単価は〜2000円程度が中心。ここは稼ぐ場ではなく実務の練習場だと割り切ってください。

2. 非属人系(ゆっくり/ずんだもん/漫画/2ch)

顔出しのないジャンル。武器は編集センスより専用ソフトの習熟とマニュアル遵守力です。そのジャンルそのもののポートフォリオが前提で、単価は〜5000円程度。

3. ショート系(TikTok/リール/Shorts)

テロップの引き出しとテンポが評価される領域。1分3000〜6000円が目安です。「10本1万円」といった地雷案件は、総額が大きく見えても本数で割ると時給が崩壊します。

4〜7|YouTubeアドレス営業

概要欄のアドレスに「拝見しています。制作させてください」と送る古典です。ジャンルごとに刺さる訴求がまったく違うので、37選では4類型に分けています。

4. ビジネス系チャンネル

いちばん設計が明確な類型です。運営目的は広告収益ではなく自社商品への集客。だから登録者1000人未満でも事業として黒字になるし、真の悩みは「再生数が伸びない」ではなく「投稿頻度を上げたいがリソースがない」になります。

提案は「編集を委託して、企画・台本という上流に集中してください」。再生数 → 商品への流入 → 売上の順に、相手の売上拡大へ紐づけて語る。ここが単価を分けます。

5. エンタメ系チャンネル

自分が好き・得意なジャンルを選んでください。エンタメは編集のノリが評価軸そのものなので、興味のないジャンルでは普通に手が止まります。

6. 専門知識系(ゴルフ/美容/車など)

用語の正式表記ミスは即死です。ジャンル特有の編集トンマナ(色味、テロップ、BGM)を模したポートフォリオも必須。業界経験者が最も有利に戦える類型ですね。

7. イラストアニメ系チャンネル

独特の読みがあります。「イラストに予算がある=企業運営=お金がある」。入り方も具体的で、「テロップ入れからでいいのでやらせてよ」で懐に入り、そこから他案件も取る。まず口座を開かせる考え方です。

リスト収集はkamui tracker(無料)で人気チャンネルを辿り、シークレットブラウザで概要欄からアドレスを集める方法を紹介しています。

8|求人プラットフォーム

8. Wantedly/Indeed/複業クラウド

「応募ボタンを押すだけ。受講生が続出で取れた。今も健在」と言っている手法です。営業文をゼロから設計せずに済むうえ、相手が募集を出している=人が足りていることが確定しているので打率が高い。

目安のKPIは1日20件のエントリー、返信率10〜20%、受注率25%。狙い目は「エントリー0人の穴場」です。人気求人に100人目で並ぶより、誰も応募していない募集に1人目で入るほうが見られます。数社で結論を出すのは早すぎる、という点だけ注意してください。

9〜11|企業階層営業

単価を変えたいなら、ここが本丸です。営業先は個人・エンド企業・代理店の3種類。個人は取りやすいが安い。エンド企業は高いが実績ゼロだと門前払い。代理店は、実績が浅くても入れる高単価ルートです。

9. 広告代理店

商流の上流を取る王道で、受講生の高単価実績の約8割が代理店経由というのが僕の実感です。メリットは5つ。

  • 話が早い:相手は発注のプロで、動画が必要な前提で探している
  • 仕事が既にある:「受注したのに人がいない」が常に起きている
  • 1社でn案件:エンド企業は1社1案件、代理店は継続的に流れてくる
  • 相手が営業してくれる:自分は編集に集中できる
  • 横のつながり:代理店同士は繋がっているので紹介が回る

デメリットは3点。中間マージンが乗る、相手都合で案件が急に止まる、安い便利屋として固定されるリスクがある。

代理店が本当に困っているのは編集スキルではありません。彼らが探しているのは「任せても自分が確認しなくていい人」。つまりあなたの商品は編集ではなくディレクターの手間を消すことなんですよね。訴求の順番は「修正が少ない → 納期を守る → 緊急対応できる → 最後に価格」。安さで入ると値上げできなくなります。

狙う順番も決まっています。個人のフリーディレクター → SNS運用代行・マーケ会社 → 中堅の映像制作会社。大手広告代理店は初手では無理で、中堅制作会社が本命です。手順は動画編集の企業営業7ステップで解説しています。

10. 映像制作会社

さらにシンプルです。「御社の案件の一部作業を私に。楽にさせます」。入り込む余地は既存の外注が手一杯のとき/飛んだとき/できない領域のときの3つ。前の2つはタイミング勝負、3つ目は準備勝負です。

11. 企業運営チャンネル

会社ドメインのアドレス=企業運営、という見分け方。個人YouTuberより発注構造が堅くて未払いリスクが低いのが利点です。

12〜13|コミュニティ

コミュニティ経由49件とブイプロ内案件募集24件で73件。紹介56件と合わせると、人経由が大きな比重を占めています。

12. コミュニティ内営業

ポイントは相対評価です。編集者が多すぎると埋もれるし、少なすぎると案件が流れてきません。ちょうどいい密度の場所を選んで、日頃のギブ・日報・存在感を積み上げる。募集が流れたときに「あの人に頼もう」と思い出されるかが全部です。

13. コミュニティ内紹介

思想が一番凝縮された項目です。原則はひとつ。

「最初に来た割に合わない依頼にノーと言わない」

発注者は案件に格をつけていて、1件目は試しなんですよね。そこで手を抜かずに応えると、2件目に大きな仕事が来る。実例が、株式会社ブイストの共同経営者である千国さんとの関係です。最初は割に合わない案件から始まり、現在は年間1000万円規模を支払う関係になっています。

ただしこれは1件目だけは投資として全力で返すという限定的な戦術で、安い仕事を無限に受けろという話ではありません。

14〜15|その他アプローチ

14. ビジネスマッチングアプリ(yenta等)

経営者と直接つながれる場です。怪しい勧誘だけ避ければ、動画の需要がある人に短時間で出会えます。

15. B2B飛び込み

「飛び込みを決断した受講生は全員取れてる。取れるまで飛び込むから」という手法。要は母数を止めないことが全てです。準備すべきは受付突破用のトークスクリプト。心構えは「10社中9社に嫌われ、1社が食いつく」。

16〜20|企業の部署別訴求

どの部署に話すかで、刺さる言葉が変わります。

16. 業務効率化(総務など)

口頭でやっている研修・オリエンをマニュアル動画化する提案。「定型的な新人研修にキーマンの時間が奪われている」という仮説 → 動画化 → 教育リソースの解放 → 売上。動画ではなく時間の話から始めるのがコツです。

17. 人事

訴求は育成コストと退職防止。福利厚生や給与制度の説明動画、そして採用動画による事前スクリーニング(選考コスト削減、ミスマッチ減、離職率低下)。

18. 営業部

アポ前に商品説明動画を見てもらって無駄アポを削減する。もうひとつは、トップセールスのノウハウを研修動画化して横展開する提案です。

19. 広報

定番の悩みは予算不足。ここは正面から価格優位で入れます。「制作会社に数十万円は無理でも、フリーランスならこの価格で」。フリーランスであることが強みになる、数少ない相手です。

20. 制作部

「末端作業なんでもやります。月40時間契約で月額◯円」。時間契約に持ち込むと案件ごとの見積もり交渉から解放されて、収入が安定します。

21〜27|切り口転換系

「編集やらせてください」を別の提案に変換する系統。競合が少ないのが利点です。

21. 海外コンバート

日本語で伸びている漫画動画の英語版を制作する提案。テロップ翻訳だけでも仕事になります。僕自身、この提案で月40万円の運用代行案件を獲得しました。

22. YouTube新規参入提案

経営者がYouTubeをやらない理由は、お金ではなく「めんどくさい」です。だから徹底的にハードルを下げます。撮影はスマホ、質問はこちらが用意、編集もサムネも投稿も全部こちら。契約例として1本5万円×月8本=年480万円という規模も出ています。

23. デザイン改善提案

既存チャンネルにビフォーアフター資料を出す。原則は「既存よりいいものを作れば受注する」。営業メールに「あなただけの制作イメージ」と明記して、商談で制作意図を語れるとプロと認知されます。

24. 広告出稿企業の狙い撃ち

地元フリーペーパーに広告を出している店=広告予算がある。「雑誌よりYouTubeやりませんか」で入ります。受講生ぴらのさん発の手法です。

25. 補助金申請企業の狙い撃ち

屈指のリスト発想です。補助金の採択者リストは公開されており、申請理由に「動画広告のため」とあれば動画予算が確保されていると読めます。しかも使い切り義務があるので財布が緩い。受講生が1社から230万円を受注した実例があります。

26. 代理店との共同提案

代理店の提案資料作成から巻き取って、下請けではなく同列に立つ手法。「下につくと見せて、手のひらで転がす」やり方です。

27. ビジネス交流会(商工会議所など)

名刺と営業資料を持って、「10人と喋るまで帰らない」というルールだけ決めて参加する。成果を運任せにせず、行動量だけを自分で管理する設計です。

28〜32|リスト発想系

「誰に送るか」を変える系統。文面ではなくリストで勝負します。

28. 登記したばかりの企業

新規法人一覧からアプローチ。理屈は「取引先がまだない=1番目になれる」。既存の外注を押しのける必要がありません。

29. 大手チャンネルの切り抜き自作提案

公式が自前で切り抜きを運用する時代です(ブレイキングダウン等)。先に作って持っていけば、提案と実績提示を同時に済ませられます。

30. 編集者採用代行(人材紹介)

自分が作業をせずに収益化する型。紹介した編集者が納品したら紹介料が入ります。「1社繋いだら1万円」という規模感です。

31. プレスリリース企業(PR TIMES等)

「YouTube始めました」というリリース=知ってほしい=営業を待っている状態。タイミングが合う瞬間だけを拾える、効率のいいリストです。

32. 過去コンテンツのリニューアル

古いサムネイルを今風に作り直す提案。1本2500円×過去動画10〜20本という小さな入口です。これ、僕も受けたことのある提案です。一度請求書のやり取りが発生すると、以降の提案が通りやすくなります。

33〜37|商品拡張系

営業先ではなく売るものを変える系統。単価を上げたい段階の主戦場です。交渉そのものの手順は動画編集の単価を上げる方法にまとめています。

33. セット売り

撮影(スマホでOK)+編集+サムネイル+ナレーション(宅録マイクで可)をまとめて巻き取る。工程を増やすほど代替されにくくなります。

34. コンテンツマーケサポート(レベシェア)

受講したスクールのオーナーなどに「売上の10%で、発信・LINE・プロモーションを全部巻き取ります」と提案する型。さっきの千国さんは、この契約から共同経営に至りました。マーケティングまで踏み込める人向けです。

35. ディレクターへの逆営業パートナー

一番独創的な手法だと思っています。営業資料一式(リスト・戦略・トーク・資料・ポートフォリオ)を作ってディレクターに渡して、こう提案します。

「この資料で営業してきてください。取れたら僕に振ってください。マージンはいくらでも抜いていいです」

もう少し踏み込むと、ディレクターの大半も実は営業ができず、運良く案件を持っているだけです。だから商談時間が取れない編集者が営業準備一式を担って、「商談だけお願いします」と下から提案する。マージン2割までと交渉すれば主従が逆転します。誰もやっていない下剋上の設計図です。

36. 低単価大量制作(テンプレ運用)

既存チャンネルのテンプレート(進撃社長風/まこなり風/中田風など)に当てはめるだけなら安く受けられます。テキストスタイル+プリセット+プロジェクトマネージャーで回す仕組み化が前提で、単価ではなく仕組みで利益を出す型です。

37. 動画制作の内製化提案

「ずっと外注費を払い続けるより、社内で作れるようにしませんか」。全6回のZoom研修で20万円、社員10名参加可という企業向けスクールの形。作業者から講師へ移る出口です。

どれから手をつけるか|段階別の選び方

37手法は、現在地によって使える/使えないがはっきり分かれます。

段階 状態 主に使う系統 推奨手法 この段階の目的
初期 実績ゼロ・ポートフォリオのみ プラットフォーム/求人媒体 1・2・3・8・32 実務の型を覚える/初取引を作る
中期前半 納品経験あり・単価が上がらない 企業階層/コミュニティ 9・10・11・12・13 継続案件と単価の土台を作る
中期後半 継続案件はあるが天井を感じる 切り口転換/リスト発想 4・21・23・24・25・28・31 提案型に移行して競合を外す
後期 安定して回っている・作業量が限界 商品拡張 26・30・33・34・35・37 作業以外で稼ぐ/仕組みを持つ

系統ごとの性質を整理すると、こうなります。

系統 初期向き 後期向き 競合の多さ 単価の伸びしろ
プラットフォーム系(1〜3) ◎ × 非常に多い 小
YouTubeアドレス営業(4〜7) ○ ○ 多い 中
求人プラットフォーム(8) ◎ △ 普通 中
企業階層営業(9〜11) ○ ◎ 普通 大
コミュニティ(12〜13) ◎ ○ 少ない 中
部署別訴求(16〜20) × ◎ 少ない 大
切り口転換系(21〜27) △ ◎ 非常に少ない 大
リスト発想系(28〜32) ○ ◎ 少ない 中〜大
商品拡張系(33〜37) × ◎ 非常に少ない 大

選ぶときの4つの質問

  1. 見せられる納品物はあるか。ないなら企業営業はまだ早い。まずプラットフォームか求人媒体で1件作る。
  2. 1日にどれだけ営業時間を取れるか。30分未満なら、リストが公開されている手法(8・25・28・31)を選ぶ。
  3. 対面・電話は得意か。得意なら15・27・14が最短。苦手ならメール完結型(4〜7・8・31)に寄せる。
  4. 職歴で語れる業界はあるか。あるなら6(専門知識系)と16〜20(部署別訴求)が有利。前職の知識が、そのまま提案の解像度になります。

選んだ後の運用ルール

  • 最低2週間、または100件は同じ手法を続ける。企業向けメールの返信率は3〜8%。10社で判断すると、有効な手法を捨ててしまいます。
  • 「なぜ御社か」の一行だけは個別に書く。ここが空欄のテンプレは即座に見抜かれます。逆に言えば、他は使い回してよい。
  • 言ってはいけない言葉を決めておく。「勉強させてください」「未経験ですが」「格安で対応します」。この3つは自分の価値を先に下げます。
  • 返信が来たらその日のうちに返す。速さが最初の信用です。僕が1本5万円の案件を初めて納品したときも、意識したのは超即レスで、全部50秒以内には返していました。

営業をひとりで組み立てるのが難しいと感じたら

「自分にどれが合うか」の判断と、選んだ手法の文面・資料づくりは、独学だと時間がかかります。ブイプロでは営業の型選びからポートフォリオ設計、提案資料の作り方までを個別に伴走しています。まずは無料で参加できる説明会で、自分に合う営業ルートを整理してみてください。

よくある質問

Q1. 37手法のうち、初心者が最初にやるべきものはどれですか?

見せられる納品物がまだないなら、1〜3(プラットフォーム系)か8(求人プラットフォーム)です。相手が募集を出している=需要が確定しており、営業文をゼロから設計せずに済むため。ただし「稼ぐ場ではなく実務の練習場」という位置づけは忘れないでください。

Q2. 複数の手法を同時に走らせてもいいですか?

推奨しません。成果は打席数と打率の掛け算ですが、分散させるとどちらの数字も溜まらず、改善のしようがなくなります。1〜2手法に絞って100件規模で回し、返信率・受注率が見えてから次を足す順序です。

Q3. 企業へのメール営業は、返信率が低くて心が折れます。

返信率の現実は3〜8%です。100社送って3〜8件、という水準を前提にしておけば10社で折れません。折れる原因は手法ではなく、期待値の設定ミスであることがほとんどです。加えてリストは100社まで作ること。50社で止めると数字が出ません。

Q4. 代理店営業は中間マージンを抜かれるので損ではないですか?

マージンは発生します。ただし代理店経由には、1社で継続的に案件が流れてくる、相手が営業してくれるので編集に集中できる、横のつながりで紹介が回る、という利点があります。新規営業を自分で回し続けるコストと比べて判断してください。なお安さで入ると安い人として固定されるため、価格は最後に出します。

Q5. 割に合わない案件は断ったほうがいいですか?

コミュニティや紹介経由の1件目に限っては、受けて全力で応えることを勧めています。発注側は案件に格をつけており、1件目は試しであることが多いためです。ただしこれは1件目限定の投資。2件目以降も同じ条件が続くなら、営業先を変えるサインです。

まとめ

  • 初受注の入口は、プラットフォームと人のつながりが中心
  • 単価を変えたいなら企業階層営業(9〜11)。中堅の映像制作会社が本命
  • 競合を外すなら切り口転換系(21〜27)・リスト発想系(28〜32)
  • 作業量の限界を超えるなら商品拡張系(33〜37)
  • 選んだら1〜2手法を100件規模で擦る

まずは一覧表から、自分の現在地に合う手法を2つだけマークしてください。それが今日から動かす分の全部です。あなたが今マークすべき2つは、どれですか。

※本記事で紹介したデータは受講生の自己申告アンケートに基づくものであり、成果を保証するものではありません。

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