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動画編集で独立したい人へ。僕が社内の定例で毎週言っていること

公開日: 2026年9月20日 最終更新: 2026年10月2日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
動画編集で独立したい人へ。僕が社内の定例で毎週言っていること

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:この記事は、2026年8月末から9月にかけて僕が社内の定例ミーティングで話した内容の文字起こしをもとに書いています。相手は社内のメンバーですが、言っている中身は動画編集で独立したい人にそのまま当てはまるので、僕の言葉でそのまま書きます。

この記事でわかること

  • つらくなった瞬間に場所を変えると、一生スタート地点にいることになる理由
  • 「いい案件が降ってくるのを待つ」状態から抜ける考え方
  • 目標を「富士山」にする。今月頑張る理由になる目標の立て方
  • 着手前に「あとやるだけ」の状態まで人の力で持っていく方法
  • うまくいっていないときに「ちょっと変える」が意味を持たない理由
  • 寝た上でやる。6〜8時間を固定して乱高下させない
  • 対処療法ではなく先回りして、達成できる月を一回作る

毎週月曜の昼、うちの会社は定例ミーティングをやっています。セールスのリーダー、マーケの責任者、若手のメンバー、経理の担当。全員が業務委託で、社員はいません。

そこで僕が話していることって、動画編集のノウハウじゃないんですよ。ほぼ全部、仕事の向き合い方の話です。しかも毎週だいたい同じことを言っている。

この記事は、その定例の文字起こしを読み返して、動画編集で独立したい人にそのまま当てはまる部分だけを抜いたものです。相手は社内のメンバーですけど、言っている中身は、これから案件を取りにいく人に向けた話とほとんど変わらないので。

「いつ腹を切るの」と言った話

先週の定例で、セールスのリーダーからこういう報告がありました。いいアポが回ってこないと、だんだん「セールスより動画編集を頑張ろうかな」という路線に走り出すメンバーがちらほらいる、と。

そこで僕が言ったのがこれです。

「それやってると結局動画編集やろっかなって自宅回っても自宅でいい案件がもらえないわ。あとかその自宅で映像制作会社に営業して単価高い職とるって言ってるけど、結局労働集約で大変だわとかさ」

「いつ覚悟決めて人生前に進めんの?いつ成長痛味わうコスト払うの?」

「いつまでたっても堂々巡りしてるだけやん」

これ、動画編集で独立しようとしている人にそのまま起きることなんですよ。案件が取れない、単価が低い、じゃあ別のことをやろう。別のことでもうまくいかない、じゃあまた別のことを。どこに行っても最初はつらいので、つらくなった瞬間に場所を変えていると、一生スタート地点にいることになります。

僕はこの日、「何やったって辛いんだからお金稼ぐなんて」とも言っています。きれいな言い方ではないですけど、本音です。

同じ日に、こういう話もしました。

「目先のお金が減る。目先で動画編集二時間三時間勉強して苦しいっていうのはこれ不幸じゃないんですよ。成長痛なんだよ」

副業で動画編集を始めると、最初の数ヶ月は時間だけ取られてお金が入ってこない期間があります。そこを「不幸だ」と捉えると続かない。成長痛だと捉えると、痛みの意味が変わるんですよね。つらさが成長痛なのか、それとも本当にやめどきなのかの見分け方は動画編集がしんどい時の判断基準に書いています。

「いい案件が降ってくるのを待つ」のはダサい

同じ定例で、僕はこうも言っています。

「そんな博打だとか言うんだったら取りゃいいじゃん。自分で?って思って」

「もうちょっと泥臭くやれるといいかなっていう。なんかかっこよくやろうとしすぎるな感じがします」

これはアポが回ってくるのを待っているセールスに向けた言葉ですけど、動画編集者で言うと「いい案件が来ないんですよね」と言って待っている状態です。

ただ、気持ちはわかるんですよ。僕もこの日「気持ちは分かる。めっちゃ気持ち分かる。だって、もうそれはもう目の前にいいお客さんが現れてほしい」と言っている。僕自身いろんな会社で営業をやりましたけど、全員が全員嬉しい顧客じゃないです。捨て商談はある。でも生きる商談がその中にあるから採算が合うんですよ。

だから、いい案件だけを引きたいという発想を先に捨てる。微妙な案件が来たときに、その時間をどうプラスに変えるか。そっちのスタンスの方がかっこいいと思います。

目標は「富士山」にする

これは8月末の定例で、セールスのリーダーに話したことです。

「オーバースペックな目標と甘い目標とスイートスポット。ちょうどいいストレッチ目標っていうのがあって、目標にはね」

「例えば今からキリマンジャロ登ろうぜ。来月キリマンジャロ登ろうぜって言われてもさ、キリマンジャロ登るの絶対無理だのはなんとなく分かる。でもじゃあ来月富士山登るから。だったらちょっといけそうみたいな」

副業を始めた人が最初に立てる目標って、だいたいキリマンジャロなんですよ。「月〇〇万稼ぐ」みたいな。それ自体は最終目標として持っていていいんですけど、今月頑張る理由にはならない。現実味がないから。

僕は「その人がいつもの1.2倍とか三倍頑張ればいけそうみたいな目標になってるかっていうのが結構大事で」と言っています。先月まで0件だった人が、今月は「営業文を20通送って、返信を1件もらう」くらいが富士山です。

もう一つ、金額の解像度の話もしました。

「十万円みたいなキリがいい数字じゃなくてこう十。この人は120,000。なんでかっていうと、みたいな。なんでかっていうと喋れるというね」

例に出したのは、娘にピアノを習わせたいというメンバーがいたらどうするか、という話です。ピアノに月いくら必要か調べてもらって、それが月3万円だったら、月3万円プラスで乗せるにはどうするかを決める。そうすると「一個一個のセールスがすげえ。自分の人生と紐づくようになるから」。

動画編集でも同じで、「月5万稼ぎたい」より「月5万あればこれができる」まで落とした方が、案件1本の重さが変わります。目標を紙に書いて分解する手順は副業の目標設定のやり方にまとめています。

「あとやるだけ」まで、人の力で持っていく

これは9月の定例で、タスクが遅れがちな若手のメンバーに話したことです。

「あとやるだけだなって思えるとこまで他人の力で持ってくってのはすごく大事で」

例えに出したのは晩ごはんです。

「例えば今日の夜ご飯作ってっていうタスクがあったとするじゃん。したら何作ればいいかなとか。買い出し行かなきゃな。何時に買い出し行こっかなとかいくらかかるかなとか。結構考えること多いじゃん。これって多分進まないんよ」

「何を作ればいいすか?って聞くってしたらカレーですって言われたらじゃあカレー作ればいいよね。じゃあカレーっつったっていろいろあるなってやって。またタスク止まるじゃん」

「甘口の玉ねぎとじゃがいもと人参のカレーがいいですって言われたらこれここまで来たらあとやるだけなんない」

サムネイルを作る、というタスクを一人で抱えると「どんなサムネにしよう、重いな」で手が止まる。だから先に「四分割で真ん中に文字がある感じで?」と聞いてしまう。そこまで持っていけば「脳内で進捗している状況を作る」ことになる。

動画編集者がクライアントに対してやるべきこと、そのままです。「テロップの雰囲気はこの動画と同じでいいですか」「尺は3分以内でいいですか」と、着手前に「あとやるだけ」の状態まで詰める。1時間悩むより、10分の電話の方が速いんですよ。

このとき、メンバーから「指示待ち人間感があって抵抗がある」と返ってきました。それに対して僕はこう答えています。

「決めたトゥードゥが守れてませんっていうのは宿題ができてませんって状態だから、まず指示待ち人間になってくれただけでも超プラ最高って感じ」

「自分から指示を取りに行ってるから指示待ち人間よりは上だと思う」

自分の得意不得意を自己分析した上で、詰まりそうなところを先に決めてもらいにいく。これは指示待ちではないです。

うまくいっていないときに「ちょっと変える」は意味がない

これはマーケの責任者に、広告の話として言ったことです。ただ、動画編集者のポートフォリオや営業文でも全く同じことが起きるので載せます。

「うまくいってないときのクリエイティブをちょっと変えたりとかしても意味がないんだよ」

「当たりクリエイティブを探さなきゃいけないわけでしょ。だからめっちゃ変えなきゃダメ。そもそも」

「訴求軸変えないと何も変わってないじゃん。本質は」

「量産は当たりが出てからなんよ。当たりが出てないときは考える。とりあえず」

営業文を50通送って返信ゼロのとき、文末の言い回しを変えてまた50通送る人が多いんですよ。それは何も変えていない。誰に、何を推すのか、その軸を変えないといけない。当たりが1つ出てから、初めて量産に入る。送り方そのものを案件の重さで切り替える話は動画編集の営業は案件の重さで変えるに書いています。

寝た上でやる

9月の定例で、経理のメンバーに睡眠時間の画面を毎日グループに貼ってもらうことにしました。僕はこの日「俺今日八時間58分寝てる」と言っています。

「寝ていいよ。寝た上でやるんよ」

「すぐ脳筋でやっちゃうから寝ずにやるみたいな。死ぬよ。それガタが来るし。結局いい仕事できないし」

「八時間睡眠が出た上で残りの16時間でどう人生豊かにするかっていう考え方でやらないと」

副業で動画編集をやる人は、本業のあとに深夜まで作業する形になりやすい。それで「寝ないで時間作ればいいじゃん」となると、僕の言葉で言うと「いつまでたっても一時間かかるタスクが二時間三時間でかかっちゃってることに悲しさを覚えないっていう状態になる」。成長がないんですよ。

翌週の定例では、全員に向けて「六から八時間の間でちゃんと確保するようにしてください」と言いました。「今日は十時間寝て、今日は四時間寝てみたいな。乱高下は絶対起こさないように」。あと「一日10,000歩」。歩きながらインプットも考え事もできるので。

これは動画編集と関係ないように見えて、一番効くやつです。

対処療法じゃなくて、先回り

最後は、マーケの責任者に対して言ったことです。数字が落ちてきた理由を聞いたら「落ち着いてきてしまった」という答えだったので、こう返しました。

「天気じゃないからね。なんか落ち着いてきちゃったね。じゃないからね。理由考えようよ」

「数字の裏に隠れた事件を解決することが仕事だから」

「問題が起きて、それに解決策を出すだけだったら別に誰でもできるし。じゃなくて問題が起きる前にこうなるな。こうなったら困るなっていうのを先回りしてやんないと」

「毎月目標を決めてるのに、その目標は達成できないってなってるからいつ目標を達成できるの?ってなるじゃん。目標を達成できる月を作ろうよ。目標が高いんだったら修正するべきだし。高くないんだったら達成してほしいし」

独立した動画編集者は、自分が事業部長です。今月の案件が減った理由を「たまたま」で片付けると、来月も同じことが起きる。目標が高すぎるなら下げていいんですよ。ただ、達成できる月を一回作る。それが次の富士山になります。

まとめ

定例で言っていることを並べると、こうです。

僕が言ったこと 動画編集者に置き換えると
いつ腹を切るの つらくなった瞬間に場所を変えない
目標は富士山 今月は1.2倍頑張れば届く数にする
あとやるだけまで持っていく 着手前にクライアントに聞き切る
量産は当たりが出てから 営業文は言い回しでなく軸を変える
寝た上でやる 6〜8時間、乱高下させない
対処療法じゃなく先回り 達成できる月を一回作る

全部、僕が社内のメンバーに言ったことです。僕自身もまだ発展途上なので、自分に向けても言っています。

よくある質問

目標を下げるのは逃げじゃないですか?

逃げじゃないです。僕は「目標が高いんだったら修正するべきだし。高くないんだったら達成してほしいし」と言っています。達成できない目標を毎月掲げ続ける方が、目標を持っていないのと同じです。

クライアントに細かく聞くと、頼りないと思われませんか?

着手してから方向違いのものを出す方が頼りないです。「甘口の玉ねぎとじゃがいもと人参のカレー」まで聞いてから作る人の方が、結果的に修正が少なくて速い。

睡眠を削らないと副業の時間が取れません。

削って作った時間で、1時間のタスクに3時間かけていたら意味がないんですよ。まず6〜8時間を固定して、残りの時間で何ができるかを考える順番にしてください。

免責事項

本記事は、株式会社ブイストが運営する動画編集スクール「ブイプロ」の代表である僕(山田一真)が社内の定例ミーティングで話した内容をもとに書いています。記載した数字は当時の会話で出た例え話であり、特定の収入・成果・案件獲得を保証するものではありません。結果は業種・時期・取り組み方によって異なります。

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