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動画編集者の悩みランキング|469件の相談で判明した本当の壁

公開日: 2026年8月31日 最終更新: 2026年9月12日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
相談469件から見えた 本当の壁

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:この469件は、僕がスクールの受講生アンケートから一件ずつ抜き出し、13グループに分類したものです。解消率まで出せたのも、自社に一番痛い数字を隠さず公開できるのも、集計した本人だからです。

動画編集者が抱える悩みを469件集めて分類しました。いちばん多かったのは「スキル習得の難しさ」で82件(17.5%)。次が「自信がない・自己肯定感の低さ」80件(17.1%)、「進捗の停滞・挫折しかけ」79件(16.8%)です。上位3つだけで241件・全体の51.4%を占めます。つまり動画編集の悩みの半分は、案件でもお金でもなく「技術・自信・継続」の三重苦なんですよね。

受講生アンケートの自由記述から、悩みに該当する記述469件をすべて抜き出して13グループに分けました。集計も分類も僕が自分でやっています。ランキングだけじゃなく、それぞれの悩みが後に「解消された」と書かれている割合(解消率)まで出しました。正直、順位より解消率のほうが役に立ちます。

この記事でわかること

  • 動画編集者の悩み469件の完全ランキング(13グループ・件数と割合)
  • 悩みごとの解消率(消えやすい悩み/居座る悩み)
  • 1人あたり平均1.79件、約半数が複数の悩みを同時に抱えているという実態
  • 上位6つの悩みについて「実際の声」「悩みの正体」「処方箋」
  • 同時に起きやすい悩みの組み合わせ(併発マップ)
  • よくある質問5問への回答

調査の概要|n=469件・262名分の自由記述

先に集計の前提を出します。母数のわからない調査は、読む価値がないので。

  • 母集団:ブイプロ受講生の成果・感想アンケート(延べ555件、実人数380名)
  • 抽出対象:自由記述のうち「悩み・つまずき・不安」の記述
  • 悩み記述の総数 n=469件(1回答に複数の悩みがある場合はそれぞれ1件と数える)
  • 記述者ベース:262名分
  • 1人あたりの悩みの数:平均1.79件
  • 分類:13グループ(上位12グループ+1件のみの少数意見4件を「その他」に統合)
  • 解消判定:同じ回答内に「今は乗り越えた」と読める記述があるものを「解消済み」とした。全体246件(52.5%)

特筆すべきは、262名のうち129名(49.2%)が2つ以上の悩みを同時に書いている点です(内訳:1件133名、2件76名、3件38名、4件8名、5件4名、6件3名)。動画編集の悩みは、単独では来ません。

【表1】動画編集者の悩みランキング全13グループ(n=469)

順位 悩みのグループ 件数 割合
1 スキル習得の難しさ 82 17.5%
2 自信がない・自己肯定感の低さ 80 17.1%
3 進捗の停滞・挫折しかけ 79 16.8%
4 収入・単価への不安 43 9.2%
5 時間がない・本業や家庭との両立 41 8.7%
6 案件獲得・営業への不安 40 8.5%
7 学習環境への不満・要望 30 6.4%
8 孤独・モチベーション維持の難しさ 19 4.1%
9 体調・健康問題 17 3.6%
9 クライアント対応・実務の悩み 17 3.6%
11 AI時代・業界の将来への不安 10 2.1%
12 年齢への不安 7 1.5%
13 その他(やりがいの喪失/スクール選びへの警戒/キャリアの方向性/情報量の負担) 4 0.9%
合計 469 100%

「動画編集 悩み あるある」で語られがちなのは、4位以下の「稼げない」「案件が取れない」のほうです。でも実データでは、両者を合わせても83件(17.7%)。1位のスキル習得1つ分にしかなりません。

【表2】悩み×解消率|消えやすい悩みと、居座る悩み

ランキングより大事なのがこっちです。

悩みのグループ 件数 解消済み 解消率
自信がない・自己肯定感の低さ 80 56 70.0%
孤独・モチベーション維持の難しさ 19 13 68.4%
収入・単価への不安 43 28 65.1%
クライアント対応・実務の悩み 17 11 64.7%
スキル習得の難しさ 82 49 59.8%
案件獲得・営業への不安 40 23 57.5%
年齢への不安 7 4 57.1%
進捗の停滞・挫折しかけ 79 33 41.8%
時間がない・本業や家庭との両立 41 17 41.5%
AI時代・業界の将来への不安 10 4 40.0%
体調・健康問題 17 3 17.6%
学習環境への不満・要望 30 2 6.7%
全体 469 246 52.5%

第一に、「自信がない」は最も消えやすい悩みです(70.0%)。件数では2位なのに、解消率はトップ。自信は性格じゃなくて状態で、行動の結果として後から発生します。自信がないことを理由に着手を先送りするのは、順番が逆なんですよね。

第二に、「時間がない」「進捗の停滞」「体調」は居座ります(41.5%/41.8%/17.6%)。これらは気持ちじゃなくて生活の構造の問題なので、精神論ではびくともしません。

第三に、「学習環境への不満」の解消率6.7%は、僕たち提供側が引き受けるべき数字です。受講生が努力して解決する類の悩みじゃありません。運営が改善しない限り残り続けます。自社にとって一番痛い数字ですが、隠したら調査の意味がないので出します。

【表3】悩み×処方箋 対応表|正体と最初の一手

悩み 悩みの正体 最初の一手
スキル習得の難しさ 才能不足ではなく情報源の複数化 教材を1つに絞り、我流を混ぜない
自信がない 実力ではなくセルフイメージの遅れ 小さく終わらせて「できた」ラベルを貼る
進捗の停滞 意志ではなく変数(誘惑・環境)の多さ 変数を物理的に排除する仕組みを作る
収入・単価への不安 努力量ではなく立っている市場の位置 作業単価から成果単価の案件へ移動する
時間がない 時間の量ではなく発動条件の未設計 既存の習慣に編集をひもづける
案件獲得・営業への不安 実力不足ではなく試行回数の不足 1日4件・週20〜30件で分母を作る
孤独・モチベーション 意志の弱さではなく環境の欠如 進捗を見られる場所に身を置く
クライアント対応 相手の理不尽ではなく前提合わせの不足 着手前に納品定義と修正回数を文書化
AI・将来への不安 技術動向ではなく自分の立ち位置の曖昧さ 代替されにくい工程へ職域を移す
年齢への不安 年齢そのものではなく比較対象の誤り 他人ではなく過去の自分と比べる

1位|スキル習得の難しさ(82件・17.5%/解消率59.8%)

実際の声

  • 「なんとなくカッコいい編集を作ろうとして迷走していました」
  • 「PCの操作も微妙で、一つの課題を終えるのにとにかく時間がかかっていました」
  • 「鼻をへし折られまして、毎日何度も見返して進んでは戻りで励んでおります」

悩みの正体

82件を読み込むと、詰まっている場所が驚くほど共通しています。「操作がわからない」じゃなくて「正解がわからない」んです。ボタンの押し方はチュートリアルで解決しますが、「このテロップは何秒出すのが正解か」はどこにも書いていない。だから手が止まる。声に頻出するのも「迷走」「なんとなく」という語でした。

もう一つの正体は情報源の複数化です。YouTubeで無料解説を見て、教材も見て、SNSでも別のやり方を仕入れる。一見すると勉強熱心ですが、独学がうまくいかない理由は根性じゃなくて「道具と手順の変数が増えるから」だと、僕は繰り返し言っています。レシピを3冊同時に見ながら料理をしたら、誰でも失敗しますよね。

処方箋

  1. 情報源を1つに絞る。今週見る教材を1つ決めて、それ以外は開かない。比較検討は「上達したあと」にやる贅沢です。
  2. 我流を混ぜない。「サラダ油と言われたのにごま油を使う」類のアレンジが、遠回りの正体です。まずは言われた通りに1本作り切る。
  3. 正解を人に確定してもらう。「これで合っていますか」を聞ける相手を1人確保する。解消済み49件の多くが「聞ける場所ができてから進んだ」と書いています。

2位|自信がない・自己肯定感の低さ(80件・17.1%/解消率70.0%)

実際の声

  • 「自分の理解力の無さに泣きたくなります」
  • 「こんなこと聞いたらあかんかなとか、バカにされないかとか」
  • 「『自分にはまだ早い』『この金額では依頼してもらえないかもしれない』と考えてしまっていた」

悩みの正体

この80件の本質は、実力不足じゃありません。実力よりセルフイメージが低い状態です。証拠は解消率70.0%という数字。もし実力の問題なら、こんなに高い率で解消されるわけがない。実際には、行動が先に起きてイメージが後から追いつく、という順序で消えています。

僕はこれを「バグらせ」と呼んで教えています。実力より先にセルフイメージを引き上げると、その精神性が結果を連れてくる、という考え方です。操作方法だけを教わっても結果が出ないのは、イメージに差が生まれないから。課題が完璧にできたかどうかより、「カットできてます」というラベルを自分に貼れたかどうかのほうが、その後の分岐に効きます。

処方箋

  1. 「終わらせた」を量産する。80点の完了が10回あるほうが、100点の未完成1本より自信になります。
  2. 質問のハードルを下げる。「バカにされないか」で止まっている人は、質問できた瞬間に一段進みます。
  3. 確信は待たない。確信は降ってくるものじゃなく、行動で作るものです。補助輪付きの自転車も、走ってみたから「いけるかも」が湧く。何もしていないのに確信が湧かないのは、当たり前です。

3位|進捗の停滞・挫折しかけ(79件・16.8%/解消率41.8%)

実際の声

  • 「なかなか課題提出がうまくできず、投げ出したくなります」
  • 「まだまだ習慣化まではできておらず、手が止まってしまうこともあります」
  • 「当初の目標達成のための学習スケジュールからずれてしまいました」

悩みの正体

解消率41.8%は、上位6グループで最低水準。「動画編集 挫折」で検索されるこの悩みは、実際に最も居座ることがデータで裏づけられました。

そして79件の中に「やる気がなかった」と書いている人は、ほとんどいません。書かれているのは、本業が忙しくなった、家庭の事情が変わった、難所で心が折れた、といった環境の変化です。挫折は意志の弱さじゃなく、変数の多さで起きます。5歳児にオムライスを作らせれば、飽きる・グズる・別のことを始める。大人でも起きることは同じです。

処方箋

  1. 感情で作業しない。気分に判断を委ねると、落ちた日にゼロになります。毎日60点を出し続けて、0点の日を作らない。ルーティンにすれば、60点は勝手に70点へ上がります。
  2. 変数を物理的に排除する。意志で誘惑に勝とうとしない。深夜はスマホの使えるアプリを制限する等、「そもそも操作できない」設計にします。
  3. 家でやろうとしない。家では人はやりません。出る部分だけを仕組み化する(子どもの送迎とセットにする等)。出た先のことは、考えなくて大丈夫です。

4位|収入・単価への不安(43件・9.2%/解消率65.1%)

実際の声

  • 「月5万円ぐらいで停滞していて、どうすればいいのか本当に悩んでいました」
  • 「低単価しか取れず疲弊していました」
  • 「7000円のYouTube案件を50時間で、修正200件の対応をして、しかも案件を切られて地獄でした」

悩みの正体

この43件に共通するのは、「働いていない」じゃなくて「働きすぎているのに変わらない」という構造です。稼働を増やしても抜けられない場所に立っている。

2024年以降の動画編集市場は二極化しています。下位の単価は下がり続け、上位層は上がっている。落ちていくのは「言われたことだけをやる人」。えー・あー消し、そのままの文字起こし、なんとなくのBGM、配布テンプレートのドラッグ&ドロップ。要因は、AIの台頭と、スクール増加で初心者の水準が底上げされて「誰でもできること」になったことです。自分で歯磨きできる人に、歯磨き代行は売れません。

よくある間違った逃げ方が2つあります。ショート特化(作業時間が短くなるだけで技術は伸びない)と、AI特化(単純作業しかできない人がAIを学ぶと、AIを使った単純作業になるだけ)です。

処方箋

構造の詳しい分解は動画編集は稼げない?現役の実データで検証で扱っています。ここでは最初の一手だけ。

  1. 時給を測る。報酬÷実作業時間を1回計算する。ここを見ずに頑張ると、消耗だけが積み上がります。
  2. 修正回数を先に契約に書く。「修正200件」は技術の問題じゃなく、前提を決めなかった事故です。
  3. 作業を売るのをやめ、成果を売る側に移る。企画・構成・数字の改善提案まで踏み込める人は代替されにくく、予算も大きい。

5位|時間がない・本業や家庭との両立(41件・8.7%/解消率41.5%)

実際の声

  • 「本業が忙しくなって、体力的にあまり時間がとれなくなっていき」
  • 「子育て中で時間をつくるのは大変でした」
  • 「本業を終えた後に、毎日深夜まで3、4時間の編集作業をしていて、かなり疲弊していました」

悩みの正体

解消率41.5%。これも居座る悩みです。ただ中身を読むと、物理的に時間がない人と、時間はあるが着手できない人が混在しています。後者の正体は「発動条件が決まっていないこと」。「空いた時間にやる」の空いた時間は、永遠に来ません。

この悩みは3位の停滞と13名で併発。時間がない → 進まない → 自信がなくなる、という連鎖の入口です。

処方箋

  1. 時間を作るのではなく、条件を作る。「毎朝、出社前にカフェで25分」のように場所と時刻へ固定する。分量ではなく発動を約束します。
  2. 睡眠を削る設計をやめる。深夜3〜4時間の積み上げは、9位の体調悪化に直結します(解消率17.6%)。倒れたら全部止まります。
  3. 0点の日を作らない。5分でも触れば0点ではありません。連続が切れることが、最大のリスクです。

6位|案件獲得・営業への不安(40件・8.5%/解消率57.5%)

実際の声

  • 「自分の技術力でこの案件に応募していいのだろうかと考え、尻込みしていた」
  • 「営業してもなかなか案件が取れなく、手を止めてしまうことがあった」
  • 「受講前は、案件へ応募する勇気もありませんでした」

悩みの正体

40件のうち、「応募したが落ちた」より「応募できていない」という記述のほうが多いのが特徴です。営業スキルの悩みに見えて、実際は2位の自信の悩みの続きでした(両者は13名で併発、全ペア中4位)。

恐怖の正体もはっきりしています。今のまま生きれば想像できる明日が来るから、怖くない。やると決めた瞬間、何が起こるかわからないから怖い。現状の壁を破るときに体が痛むのが恐怖であって、それは間違っているサインではなく、合っているサインです。

もう一つ。営業をせずに仕事が回っている状態には、仲介マージンや買い叩きという形の見えないコスト、いわば「営業サボり代」がかかっています。1万円儲けたように見えて、営業をサボった代金を2万円払っている。こういうことが普通に起こります。

処方箋

具体的な獲得手順は動画編集の案件の取り方|実データで見る獲得ルートへ。心理面の処方は次の3つです。

  1. いきなりフルアクセルにしない。1日4件、週20〜30件、月100件。この分母がないうちに「取れない」と判断するのは、早すぎます。
  2. 実力が足りてから応募する、をやめる。準備が整う日は来ません。応募の基準を「募集要項を満たすか」だけにします。
  3. いいものをいいと言うだけ、と定義し直す。営業は騙す技術じゃありません。良くないものを良いと言っても仕事が取れてしまう世界で、良いものを良いと言えば、当然取れます。

7位以下の悩み|少数だが根が深い6グループ

7位 学習環境への不満・要望(30件・解消率6.7%)

解消率が最も低いグループです。「サポート担当と連絡が途切れた」「通知の量が多く、急かされているように感じる」「特典が多すぎてどれから手をつければいいかわからない」といった運用面の指摘が中心でした。受講生側の努力で解決する悩みではなく、提供側の宿題です。連絡経路の一本化と、着手順序を1本の線で示すこと。ここが対策になると考えています。

8位 孤独・モチベーション維持(19件・解消率68.4%)

「一人だと続けにくい」「ひとりで悩んでいた事が時間の無駄でした」「ネットで嘘かホントかわからない情報に踊らされて無駄な時間を過ごしました」。解消率68.4%と高く、環境を変えるだけで消える悩みだとわかります。

9位 体調・健康問題(17件・解消率17.6%)

解消率17.6%は、全グループ中で最低から2番目。「体調を崩し受講をストップしています」「体調が悪くカタツムリのような歩みになっています」。ここは根性で押し切る領域じゃありません。不調は対処療法ではなく根本療法で、原因はプロに特定してもらう。健康は前提条件であって、削る資源ではありません。

9位 クライアント対応・実務(17件・解消率64.7%)

「クライアントからの通知が来るたびに怯え、修正指示を見るたびに頭を抱えて発狂しそうになる」「提案や単価交渉をしてもなかなか話を聞いてもらえず、対等な関係を築けている実感はありませんでした」。解消率64.7%と高く、経験で解ける悩みです。鍵は着手前の前提合わせ(納品物の定義・修正回数・納期)を文書に落とすこと。修正が多いのは技術じゃなくて、合意設計の甘さです。

11位 AI時代・業界の将来への不安(10件・解消率40.0%)

「AIの進化により動画編集者の仕事がどんどんなくなっていくのではないか」「技術の進歩が本当に早く、全然ついていけていないなと不安になる」。単純な文字起こしや無音カットはAIに置き換わり、低単価の仕事から先に消えます。消えるのは職業ではなく工程です。

12位 年齢への不安(7件・解消率57.1%)

「60代で無謀かと思いましたが」「この年齢になってから新しいことを学ぶことに、最初は不安や迷いもありました」。7件と最少ですが、解消率は57.1%。年齢そのものが壁というより、比較対象を間違えていることが不安の実体でした。条件が同じ正当なライバルは、昨日の自分だけです。

【表4】併発マップ|同時に起きやすい悩みの組み合わせ(上位7ペア)

組み合わせ 併発人数 読み取れること
スキル習得 × 自信のなさ 19名 できないことが自己否定に直結している
スキル習得 × 停滞 16名 難所で止まり、そのまま止まり続ける
自信のなさ × 停滞 16名 止まっている自分をさらに責める悪循環
案件獲得 × 自信のなさ 13名 営業の壁の正体は自己評価の低さ
時間がない × 停滞 13名 生活の変化がそのまま進捗断絶になる
時間がない × 自信のなさ 9名 進めない自分を能力不足と誤解する
孤独 × 自信のなさ 7名 一人だと自己評価が下がり続ける

7ペア中5ペアに「自信のなさ」が出てきます。自信のなさは独立した悩みではなく、他の悩みの増幅装置として働いている。これがこの調査の最大の発見でした。そして表2の通り、その自信のなさこそ最も消えやすい。まず小さな成功体験で自信を戻して、そのあとで技術と営業を積む。そのほうが速いということになります。

この調査から言えること

469件を通して見ると、動画編集で人が止まるポイントは技術の難易度じゃありませんでした。「一人で、正解がわからないまま、生活の隙間でやっている」という状態そのものです。上位3グループは互いに併発し合っていて、1つを放置すると残り2つを悪化させます。逆にいえば、同時に処方できます。情報源を1つに絞れば正解がわかり(技術)、終わらせた実績が増え(自信)、変数が減って手が止まらなくなる(停滞)。1本の線が3つに効くのは、悩みが独立していないからです。

なお、受講開始から成果報告までの期間は、回答340件のうち1〜3ヶ月が22%、4〜6ヶ月が24%、7〜12ヶ月が29%、1年以上が24%でした(重複報告を含む延べ集計)。半数以上が半年を超えています。3ヶ月で結果が出なかったから向いていない、という判断は、データ上まったく根拠がありません。受講生全体の年齢・単価・案件ルートなどの基礎データは動画編集者の実態調査2026に掲載しています。

ここに書いた処方箋は、どれも一人で実行できます。ただし表2が示す通り、解消率が高い悩みの共通点は「聞ける相手がいたかどうか」でした。もし今、上位3つに当てはまっていて相談先がないなら、ブイスト動画編集スクールの無料相談で現状を話してみてください。何を最初に外すべきかは、状況によって違います。

よくある質問

Q1. 動画編集者が一番多く抱えている悩みは何ですか?

「スキル習得の難しさ」で、469件中82件(17.5%)でした。次いで「自信がない・自己肯定感の低さ」80件(17.1%)、「進捗の停滞・挫折しかけ」79件(16.8%)。上位3つで全体の51.4%を占めます。一般に語られやすい「稼げない」「案件が取れない」は合計83件(17.7%)でした。

Q2. 動画編集がつらいと感じるのは自分だけでしょうか?

いいえ。今回集計した262名のうち129名(49.2%)が2つ以上の悩みを同時に書いています(1人あたり平均1.79件)。「投げ出したくなる」「泣きたくなる」といった記述も上位グループ全体に散らばっていました。つらいのは例外ではなく、標準的な通過点です。

Q3. 一度挫折しかけたら、もう戻れませんか?

「進捗の停滞・挫折しかけ」79件のうち33件(41.8%)は、後に解消済みと書かれています。中断してから再開した人は珍しくありません。ただし解消率は上位6つで最も低く、放っておくと居座りやすいのも事実。復帰の鍵は、進捗を見てくれる相手と、止まる原因(変数)を物理的に減らす仕組みを先に作ることでした。

Q4. 自信がないまま案件に応募してもいいのでしょうか?

データ上は、応募したほうが早く自信がつきます。「自信がない」の解消率は70.0%と全グループ中で最高で、その多くが行動のあとに解消していました。一方「案件獲得・営業への不安」40件には、落ちたことより応募できていないことを書いた声のほうが多く見られました。募集要項を満たしているかどうかだけを基準にしてください。

Q5. AIで動画編集の仕事はなくなりますか?

「AI時代・業界の将来への不安」は10件(2.1%)と少数でした。当社の見方は、なくなるのは職業ではなく工程だ、というものです。単純な文字起こしや無音カットは置き換わり、低単価の案件から消えます。一方、企画・構成・クライアントとの合意形成といった工程は残ります。対策は、自分の担当工程を置き換えにくい側へ移すことです。

本記事の調査設計・分析は、株式会社ブイスト代表 山田一真の監修によるものです。

※本記事のデータは受講生の自己申告アンケートに基づくものであり、成果を保証するものではありません。

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