動画編集の副業が続かない理由|挫折は意志ではなく変数で決まる
この記事でわかること
- 副業や動画編集が続かない理由を「意志の強さ」ではなく「変数の数」で捉え直す考え方(変数理論)
- 動画編集スクール ブイプロ(株式会社ブイスト)僕が受講生に伝えている、挫折を生む5つの変数の中身
- 受講生の悩み469件(262名)の内訳から見える、実際に手が止まりやすいポイント
- 目標到達までにかかった期間の分布(n=340)と、そこから読み取れる「時間軸の前提」
- 自分の環境のどこに変数が残っているかを洗い出す自己点検表
- 変数ごとの具体的な打ち手をまとめた対応表と、4週間で環境を組み替える手順
- 独学でも潰せる変数と、独学だと潰しにくい変数の違い
「意志が弱いから続かない」は、何の役にも立たない
副業が続かなかったとき、たいていの人は原因を自分の内面に探しにいきます。やる気が足りなかった、自分は飽きっぽい、根性がない。でもこの説明には決定的な欠陥があります。次に何をすればいいのかが、一つも出てこないということです。
「意志を強くする」は行動に翻訳できないんですよね。翌日から何を変えればいいのか分からないまま、また同じ環境に戻って、同じ場所で止まる。原因の特定に失敗しているので、対策も打てません。
僕(動画編集スクール ブイプロを運営する株式会社ブイスト代表・山田一真)は、この問いをまったく別の角度から立てています。「やることは決まっているのに、できる人とできない人の差が出るのはなぜか」。教材は同じ、手順も同じ、ソフトも同じ。それでも結果が分かれるとき、差を生んでいるのは能力ではなく、手順どおりに進むことを邪魔する要因が、その人の周りに何個あるかだという整理です。これを変数理論と呼んでいます。
この捉え方が使えるのは、原因が自分の外側に置かれるからです。内面の話にしてしまうと、変えるには自分を作り替えるしかありません。でも変数は環境と設計の話なので、一つずつ数えて、一つずつ減らせます。減らした分だけ、手順どおりに進む確率が上がる。
先に断っておきます。この記事では「サボっている」「甘えている」といった評価は使いません。原因の特定にも対策にもつながらないからです。扱うのは、あなたの部屋、スマホ、人間関係、見ている情報源といった、手で触れる対象だけです。
変数理論の原点 — 5歳児にふわとろオムライスを作らせる
この考え方を説明するとき、僕がいつも使う比喩が「5歳児にふわとろオムライスを作らせる」です。レシピは完璧に用意して、手取り足取り教える。それでも5歳児は途中でグズるし、飽きるし、別のことをやり始めるし、体調を崩すし、怪我をする。この一つひとつが変数です。
大事なのは、失敗の原因がレシピの側にはないという点です。レシピは正しい。教え方も丁寧。それでもオムライスが完成しないのは、完成までの道のりに割り込んでくる要因が多いからです。そして大人にも同じことが起きます。飽きる、言われた通りやらない、我流を混ぜる。我流というのは、サラダ油と言われたのにごま油を使う、卵焼きにさくらんぼを乗せる、そういう振る舞いのことです。
この比喩の要点は、大人の挫折が5歳児と同じ構造で起きていることです。「今日は疲れたから明日やる」はグズる。「別の副業が良さそうに見えてきた」は別のことをやる。「教わったやり方より、この方が効率いいと思った」は我流を混ぜる。年齢が上がっても、割り込み要因の種類は変わらないんですよね。
| 5歳児に起きること | 大人に起きる同じ現象 | 結果として起きること |
|---|---|---|
| グズる | 今日は気分が乗らないので後回しにする | 着手そのものが発生しない |
| 飽きる | 同じ練習・同じ作業が単調に感じる | 継続が途切れる |
| 別のことをやる | 他の副業・他のジャンルに目移りする | 積み上げが分散してゼロに戻る |
| 言われた通りにやらない | 手順を自己判断で省略・変更する | 教材の再現性が失われる |
| 我流を混ぜる | 指定と違う道具・違う設定を使う | うまくいかない原因が特定できなくなる |
月10〜20万円という「固い普通の結果」は、才能ではなく変数の排除で決まる。僕はそう位置づけています。「動画編集で10-20万は、山ほど成功事例があるメソッドの決まった道。受験勉強と同じで、塾の言う通りにやるだけ」という言い方をしてきました。ここで言っているのは、道が未知だから難しいのではなく、決まった道から外れさせる力が日常のあちこちに存在する、ということです。なお、これは考え方の説明であり、特定の金額の達成を約束するものではありません。成果には個人差があります。
挫折を生む5つの変数(原典の定義)
僕が変数の排除として挙げているのは次の5つです。ここでは、セミナーで話してきた元の並びと定義(以下「原典」)をそのまま置きます。表現を足したり削ったりせず、まず定義を正確に押さえる。自己点検はそこからです。
| No. | 原典での言い方(排除の条件) | 裏返した「変数」の正体 |
|---|---|---|
| 1 | 教わる内容を正しいものに一本化する | 学ぶ内容が一本化されていない状態 |
| 2 | 行動がグズらない環境 | 着手が遅れる・止まる環境 |
| 3 | 情報源を1つに絞る | 情報源が複数ある状態 |
| 4 | 誘惑(ゲーム・SNS・Netflix)を断つ | 手を伸ばせば届く誘惑 |
| 5 | 友達も変数(急な飲み会・バーベキュー) | 予定を崩す人間関係 |
変数1:教わる内容を正しいものに一本化する
最初の変数は学ぶ対象そのものです。何を正解とするかが定まっていないと、作業のたびに「このやり方でいいのか」という判断が発生します。判断のたびに手が止まって、その回数だけ進みが遅れます。
ここで注目してほしいのが、独学の弱点の語り方です。僕は独学がうまくいきにくい理由を、努力の量や根性の問題としてではなく、「道具や手順の変数が増えるから」と定義し直しています。独学では、参考にする人が複数になり、使うソフトの設定も人によって違い、手順の粒度もバラバラになる。素材が悪いのではなく、素材が多すぎることで検証ができなくなる。これが一本化されていない状態の実害です。
この変数は我流と直結します。サラダ油をごま油に変えた時点でレシピどおりの結果は出ませんが、本人は「レシピどおりにやったのにできない」と認識している。原因の切り分けが不可能になり、次の一手も決められなくなります。
変数2:行動がグズらない環境
2つ目は着手の摩擦です。やる気ではなく、机に座るまでに何ステップ必要かという物理の話として考えます。パソコンを出す、ソフトを立ち上げる、素材を探す、前回どこまでやったか思い出す。この工程が多いほど着手は遅れます。
僕の実装で象徴的なのが「家では人はやりません。出る部分だけ仕組み化する」という考え方です。家で集中しようと頑張るのではなく、家を出るところだけを別の予定に紐づけて自動化する。出てしまえば、その先は考えなくていい。意志で押し切る対象を、一日の中でできるだけ小さく、できるだけ手前に寄せる設計です。
変数3:情報源を1つに絞る
3つ目は、情報の入り口の数です。変数1が「何を正解とするか」であるのに対して、変数3は「日々どこから情報を浴びるか」。教材を1つに決めていても、SNSのタイムラインから毎日別の主張が流れ込んでくれば、判断は揺れ続けます。
情報が多いこと自体は悪ではありません。問題は、初期段階では情報の良し悪しを判定する基準をまだ持っていないことです。基準がないまま選択肢が増えると、選ぶ行為が作業時間を食い、選んだ後も迷いが残ります。
変数4:誘惑(ゲーム・SNS・Netflix)を断つ
4つ目は誘惑です。原典ではゲーム・SNS・Netflixを挙げています。要点は、誘惑に勝つ方法ではなく誘惑と勝負しない方法を取ることです。
僕が実際に使っている手段は物理的な制限だけです。0時以降はLINEとYouTubeしか開けないようにスマホを設定して、夜更かしも夜の作業も物理的にできなくする。BGMを流すときはスマホを遠くに置いて、ワイヤレスイヤホンだけを手元に置く。音楽は聴けるけれど、操作はできない状態を作る。どれも「我慢する」ではなく「手が届かなくする」という発想で組んでいます。
変数5:友達も変数(急な飲み会・バーベキュー)
5つ目は人間関係です。原典では「友達も変数」とされ、急な飲み会やバーベキューが例として挙がっています。誤解されたくないので書いておきますが、これは人間関係を切れという話ではありません。予定が外部から差し込まれる構造が、計画の再現性を壊すという指摘です。
週3回の計画でも、うち1回が毎週のように予定外の誘いで消えるなら、実質は週2回です。本人は週3回のつもりでいるため、進捗の遅れが「自分の怠慢」に見えてしまう。実際には、計画と現実の差は人間関係という変数が生んでいます。
データで見る「どこで手が止まっているのか」
受講生の悩み469件(262名)の内訳
変数の話を自分ごとにするために、実際の相談内容を見てみます。ブイプロの受講生から寄せられた悩み469件(262名)を分類したものが以下です。1人が複数の悩みを挙げているため、件数は人数を上回ります。割合は469件を分母として四捨五入しています。
| 悩みの区分 | 件数 | 割合 | 関係の深い変数 |
|---|---|---|---|
| スキル習得 | 82件 | 17% | 変数1(一本化) |
| 自信 | 80件 | 17% | 変数1・変数3(情報源) |
| 停滞 | 79件 | 17% | 変数2(着手環境) |
| 収入・単価 | 43件 | 9% | 変数1(一本化) |
| 時間 | 41件 | 9% | 変数2・変数5(人間関係) |
| 営業への不安 | 40件 | 9% | 変数1・変数3 |
| 上記以外 | 104件 | 22% | — |
| 合計 | 469件 | 100% | — |
読み取れることが2つあります。1つは、上位3区分(スキル習得82件・自信80件・停滞79件)がほぼ同数で並び、合計241件・全体の約51%を占めることです。この3つは別々の悩みに見えますが、変数の観点では地続きなんですよね。手順が一本化されていないから成果が安定せず、成果が安定しないから自信が持てず、自信が持てないから着手が遅れる。
もう1つは、収入・単価が43件(9%)にとどまることです。相談の入り口で最も多いのは金額の話ではなく、その手前の「進み方が分からない」という段階でした。
到達までにかかった期間の分布(n=340)
もう一つ、時間軸の前提も確認しておきます。目標到達までの期間を回答した340名の分布です。
| 期間 | 人数 | 割合 | 累計割合 |
|---|---|---|---|
| 3ヶ月以内 | 77名 | 23% | 23% |
| 4〜6ヶ月 | 81名 | 24% | 46% |
| 7〜12ヶ月 | 100名 | 29% | 76% |
| 1年超 | 82名 | 24% | 100% |
| 合計 | 340名 | 100% | — |
最も多いのは7〜12ヶ月の100名(29%)で、1年超も82名(24%)います。3ヶ月以内は77名(23%)で、全体の4分の1弱です。ここから分かるのは、半分以上の人にとって、到達までは半年を超える時間軸だったということです(4〜6ヶ月までの累計で46%、それ以外の54%は7ヶ月以上)。
この数字は変数の話に直結します。3ヶ月で終わるなら多少の変数は押し切れるかもしれません。でも7ヶ月から1年を超える期間、押し切り続けるのは現実的じゃないです。長い時間軸では、飲み会の誘いも、他ジャンルへの目移りも、疲れて手が止まる日も、確率的に必ず起きます。だからこそ、起きても復帰できる設計が必要になります。期間には個人差があり、この分布は結果を保証するものではありません。
自己点検表 — いま自分に効いている変数を特定する
ここからが実務です。以下の各項目を、直近1ヶ月の実態で「はい/いいえ」判定してください。理想ではなく、実際に起きたことで判断します。
| 変数 | 点検項目(直近1ヶ月の実態で判定) | 「はい」なら |
|---|---|---|
| 変数1 | 参考にしている講座・発信者が2人以上いる | 変数1が作動中 |
| 変数1 | 教わった手順を「自分なりに」変えた箇所がある | 変数1が作動中 |
| 変数1 | うまくいかないとき、原因を人に説明できない | 変数1が作動中 |
| 変数2 | 作業開始までに3ステップ以上の準備が必要 | 変数2が作動中 |
| 変数2 | 「やる時間」が曜日・時刻で固定されていない | 変数2が作動中 |
| 変数2 | 気分が乗らない日は作業量がゼロになる | 変数2が作動中 |
| 変数3 | SNSで同ジャンルの発信を5アカウント以上見ている | 変数3が作動中 |
| 変数3 | 今週「別のやり方の方が良さそう」と感じた | 変数3が作動中 |
| 変数4 | 作業机から手を伸ばす範囲にスマホがある | 変数4が作動中 |
| 変数4 | 作業予定の時間に動画・ゲームをした日が3日以上 | 変数4が作動中 |
| 変数5 | 予定外の誘いで作業予定が消えた日が2日以上 | 変数5が作動中 |
| 変数5 | 周囲に、自分の取り組みを話していない | 変数5が作動中 |
「はい」が付いた変数が、いまあなたの進行を止めている要因です。複数の変数にまたがった場合は、変数1から順に潰すのが原則になります。理由は、変数1が残っている限り、他をどれだけ整えても「正しい手順を再現できているか」の判定ができないからです。土台の再現性がない状態で環境だけ整えても、成果は安定しません。
逆に、「はい」がゼロなのに進んでいないなら、変数以外の要因(そもそもの作業量、目標設定の粒度、実務そのものの難度)を疑うべき局面です。目標設定の粒度についてはドミノ理論の目標設定で扱っています。現在地と理想の間にToDoを小さく密に置く考え方で、変数理論とは補完関係にあります。
変数 → 対策の対応表
特定できたら、対策を当てます。ここでも原則は同じで、意志で乗り切る対策は採用しません。やらない状態を作るのに意志が必要な設計は、長期戦で必ず破れます。以下は、変数ごとに「物理的に変える対象」を対応させた表です。
| 変数 | やること(設計) | やらないこと | 効果の確認方法 |
|---|---|---|---|
| 変数1 一本化 |
教材・講師を1つに決め、期限まで他を見ない。手順書を自分の言葉で1枚に書き出す | 複数の教材を並行して進める。手順を自己判断で省略する | 手順を見ずに工程を順番に言えるか |
| 変数2 着手環境 |
作業の曜日・時刻・場所を固定する。準備工程を前日に済ませる。外出とセットにする | 「時間が空いたらやる」という決め方 | 1週間で予定どおり着手できた回数 |
| 変数3 情報源 |
参照する情報源を1つに決め、他はミュート・非表示にする。疑問は情報源の中で解決する | 迷ったときに新しい発信者を探す | 今週「他のやり方」を検索した回数 |
| 変数4 誘惑 |
スマホを別の部屋に置く。時間帯で使えるアプリを制限する。BGMはイヤホンのみ手元に置く | 「気をつける」で対処する | 作業中にスマホを触った回数 |
| 変数5 人間関係 |
作業日を先に予定表に入れる。周囲に取り組みと期限を伝える。誘いの返答テンプレを決めておく | 誘いが来てから調整する | 予定外の誘いで消えた作業日の数 |
4週間で環境を組み替える手順
全部を同時にやろうとすると、それ自体が新しい負荷になります。1週ごとに1つずつ変数を潰す進め方が現実的です。
| 週 | 着手する変数 | その週に完了させること |
|---|---|---|
| 1週目 | 変数1・変数3 | 教材と情報源を1つに確定。他の発信をミュート。手順書を1枚にまとめる |
| 2週目 | 変数2 | 作業の曜日・時刻・場所を固定し、準備工程を前日に移す |
| 3週目 | 変数4 | スマホの物理的な置き場所と時間帯制限を設定する |
| 4週目 | 変数5 | 作業日を先に予定表へ入れ、周囲に期限を共有する |
| 以降 | 全体 | 週1回、自己点検表を再判定して「はい」の数を記録する |
週1回の再判定は必ず入れてください。変数は一度潰しても復活します。新しいアカウントをフォローすれば情報源は増えるし、生活が変われば作業時間は動く。点検が定期業務になっていること自体が、最大の対策です。
意志を使わずに続ける — 60点を出し続ける設計
変数を潰した先にあるのが、日々の運用の設計です。ここで僕が置いている基準は「毎日60点を出し続ける。0点の日を作らない」というものです。前提には「感情で作業しちゃダメ。感情が落ちてる日に作業しなくなるから」という認識があります。
この設計の要点は、平均点ではなく最低点を管理していることです。調子のいい日に100点を出しても、調子の悪い日に0点が続けば、積み上げは途切れます。技術習得は連続性が効くので、0点の日はその日の損失だけでなく、次に再開するときの助走コストも生みます。
そして「ルーティンを決めておけば、60点がずっと70点に上がっていく」と続きます。同じ手順を同じ時間に繰り返せば習熟が進み、同じ労力での出来が自然に上がっていく。逆に毎回やり方が変わっていると、習熟が積み上がらず、いつまでも同じ労力がかかり続けます。ここで変数1(一本化)と日々の運用がつながります。
続ける人と辞める人の違いという切り口から行動の差を整理した記事もあります。あわせて続けられる人と辞める人を読んでみてください。
独学でも変数は潰せる — 潰しやすい変数と潰しにくい変数
ここは正直に書きます。変数理論はスクールに入るための理屈ではありません。5つの変数のうち、4つは独学でも潰せます。
| 変数 | 独学での潰しやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| 変数2 着手環境 | 潰せる | 時間・場所・準備工程は自分の裁量で固定できる |
| 変数3 情報源 | 潰せる | 参照先を1つに決め、他を非表示にするだけで実行できる |
| 変数4 誘惑 | 潰せる | 物理的な配置とアプリ制限は自分で設定できる |
| 変数5 人間関係 | 潰せる | 予定の入れ方と伝え方の運用で対処できる |
| 変数1 一本化 | 難しい | 「正しい手順を再現できているか」を自分では判定できない |
独学で難所になるのは変数1だけです。その難しさは教材が手に入らないことではなく、我流の混入を自分では検知できないことにあります。オムライスの比喩で言えば、ごま油を使ったことに本人が気づけていない状態です。出来上がりが違うことは分かっても、どの工程がずれたのかが分からない。
だから独学で変数1を潰すなら、判定を外部化する仕組みを自分で用意することになります。参考作品を1ミリ・1フレーム単位まで一致させる完コピを基準にして、ずれを客観的に数えられる形にする。あるいは単発の添削を受けて、自分の解釈が合っているかを他人の目で確認する。あるいは実際の案件で評価を受け、指摘という形でずれを検知する。いずれも「自分の判断だけで正解を決めない」ための手段です。
逆に言えば、この判定の外部化を自力で組める人は、独学で問題なく進みます。スクールが担っているのは主に変数1の部分だ、という理解が正確です。比較は独学とスクールで整理しています。どちらを選ぶ場合でも、変数2から5は自分で設計する必要があるという点は変わりません。
変数理論を使うときの3つの注意点
最後に、この考え方を運用する上での注意点を挙げておきます。
1. 変数を減らすことと、行動量を減らすことは違う。環境を整えた結果として作業時間そのものが減っているなら、目的を取り違えています。点検表の判定と合わせて、実際の作業時間も記録してください。
2. 変数の特定は、他人ではなく自分の実態で行う。あなたの直近1ヶ月で実際に何が予定を壊したかで判定します。飲み会がない人にとって変数5の優先度は低く、その労力は変数2に回すべきです。
3. 変数を潰しても、時間は必要。前掲のとおり7ヶ月以上かかった人が54%を占めます。変数の排除は進行を安定させるものであり、期間の短縮を約束するものではありません。
よくある質問
変数理論は、要するに「環境を整えろ」という話ですか
環境はそのうちの一部です。5つの変数のうち、環境に該当するのは変数2(着手環境)と変数4(誘惑)で、変数1は学ぶ内容、変数3は情報の入り口、変数5は人間関係の運用です。重要なのは、これらをまとめて「意志の問題」として処理せず、種類の違う要因として分けて数える点にあります。分けて数えるからこそ、どれから手を付けるかを決められます。
変数を全部潰すのは現実的に無理では
全部をゼロにする必要はありません。目的は、決めた行動が予定どおり実行される確率を上げることです。5つのうち2つを潰せば、その2つが原因で崩れる日は減ります。実際、自己点検表で「はい」が付いた項目のうち、1週間で1つ変えるだけでも進み方は変わります。完全な環境を作ってから始めるのではなく、始めながら1つずつ減らす、という順序をおすすめします。
仕事や家庭の事情で、時間の固定ができません
時刻の固定が難しい場合は、時刻ではなく「既存の予定の直後」に紐づける方法があります。僕の実装でも、外出を子供の送迎とセットにする例を挙げています。すでに毎日必ず発生する行動の後ろに作業をつなげると、開始のきっかけを新たに用意する必要がなくなります。固定すべきは時計の時刻ではなく、行動の順番だと考えてください。
情報源を1つに絞ると、視野が狭くなりませんか
期間を区切るのが現実的です。情報源を絞る目的は、判断基準を持たない段階で選択肢に振り回されるのを防ぐことにあります。自分の中に判定基準ができた後は、複数の情報源を比較する価値が出てきます。目安として、まず1つの手順を最後まで再現できるようになるまでは絞り、その後に広げる。順序の問題であり、永久に1つにしろという話ではありません。
変数を潰したのに成果が出ない場合はどうすればいいですか
その場合は、原因が変数以外にある可能性が高くなります。想定される順に、作業の絶対量が不足している、目標が分解されておらず次の一手が定まっていない、取り組んでいる工程が現在のレベルに対して難しすぎる、といった要因です。自己点検表で「はい」がゼロになっているのに進んでいないなら、変数を探し続けるより、作業時間の実測と目標の分解に切り替える方が早いです。
スクールに入れば変数はなくなりますか
なくなりません。スクールが担えるのは主に変数1(学ぶ内容の一本化と我流の検知)で、変数2から5は受講中も自分で設計する必要があります。教材が一本化されても、スマホが手元にあれば作業は中断しますし、予定を先に押さえていなければ作業日は消えます。スクールを検討する場合も、この記事の自己点検表は先にやっておくことをおすすめします。どの変数が効いているかを把握してから選んだ方が、判断の精度が上がります。
まとめ
続かなかった理由を意志に求めても、次の行動は決まりません。変数理論は、その原因を「手順どおりに進むことを邪魔する要因の数」に置き換える考え方です。原典の変数は5つ。教わる内容の一本化、行動がグズらない環境、情報源を1つに絞ること、誘惑を断つこと、そして人間関係です。
悩み469件(262名)では上位3区分で約51%、到達期間(n=340)では7ヶ月以上が54%でした。長い時間軸の取り組みだからこそ、気合いで押し切る前提の計画は成立しません。自己点検表で自分に効いている変数を特定して、変数1から順に物理的に潰していく。それが変数理論の実務です。
動画編集スクール ブイプロでは、学ぶ内容の一本化と我流の検知を仕組みとして提供しています。環境ごと組み替える選択肢を検討したい方は、以下から詳細をご確認ください。
免責事項:本記事は動画編集スクール ブイプロ(株式会社ブイスト)の考え方と、受講生アンケートの集計結果を紹介するものです。掲載しているデータは特定時点の回答に基づく集計であり、収入・成果・達成期間を保証するものではありません。成果には個人差があり、記載の内容が同じ結果をもたらすことを約束するものではありません。本記事の内容の実践は読者ご自身の判断と責任において行ってください。
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P.S. 7年前の疲弊する前に欲しかった…
