法人営業で動画編集の仕事を増やす方法|今の取引先への「巻き取り提案」のやり方
今の取引先から、もっと仕事を任せてもらいたい。
でも、どう切り出せばいいか分からない。
この記事は、企業から動画編集の仕事をもらい始めた人に向けて書いています。
営業と聞くと、新しいお客さんを探しに行くことを想像しませんか?
企業に直接会いに行く。商工会議所に行く。単価の高いプラットフォームを探す。
僕が最初にすすめたいのは、そのどれでもありません。
今のお客さんに、編集以外の仕事も提案することです。
上の動画で話した「巻き取り提案」のやり方を、文章で整理しました。
売上は「単価×件数×継続率」で考える
動画編集者の売上って、どんな式で決まると思いますか?
単価×件数。
そう考えている人が多いと思います。
僕は、そこに継続率をかけた式が正しいと思っています。
同じ単価、同じ本数の仕事でも、
1か月で終わるのと、半年続くのとでは、受注の総額は6倍ちがいます。
1か月だけ売上がポンと立って、それで満足ですか?
違いますよね。
動画編集で生活を変えたいなら、続く仕事をどう増やすかを考える必要があります。
そのうえで、単価が低いまま続いても嬉しくはないので、
単価が低くなる理由も押さえておきます。
単価が低くなる2つの理由
- 納品物のクオリティが低い。質の高いものにお金が払われるのは当たり前
- 作った動画が生み出す利益が小さい市場にいる
2つ目は見落とされがちです。
たとえば採用動画。
1人採用できたら、その動画が生む利益は大きい。だから採用にはお金がかけられます。
コンテンツ販売の動画や、広告の動画も同じで、予算が出やすい。
逆に、広告収益だけで回しているチャンネルや、思い出のホームビデオのような動画は、
そもそもの売上が小さいので、予算も出にくいんです。
営業をサボった分を、知らないうちに払っている
もう1つ、知っておいてほしい考え方があります。
営業に自信がないのに、今お仕事が取れている。
それはなぜだと思いますか?
厳しい言い方をすると、営業をしなかった代わりに、単価を差し出しているからです。
間にディレクターが入れば、元の単価から中抜きされる。
クラウドソーシングなら手数料が引かれる。
「経験になるから」と、安い条件をのむこともある。
どれも、営業を勉強していないから払っているコストです。
元の単価の半分くらいで受けている、なんてこともよくあります。
しかも、そうやって取った仕事は単純作業になりやすく、
単価の交渉をしても「ほかに頼める人はいるから」で終わってしまう。
そしてまた、安い仕事を探すことになる。
僕自身も、動画編集を始めてからつまずいてきたタイプです。
自分で編集せずに仕事を横に流すだけになって、お客さんから「質が低い」と言われたこともありました。
だからこそ、この流れから抜けるには、ちゃんとした提案ができるようになるしかないと思っています。
巻き取り提案の前にそろえておく4つの前提
ここからが本題です。
巻き取り提案とは、今の取引先に
「こういうことも、やらせてもらえませんか?」と追加の仕事を提案することです。
ただ、いきなり提案しても通りません。
先に、次の4つがそろっているかを見てください。
提案する前の4つの前提
- 企業と直接つながっている(間に業者が入っていると、決める権限がなく、嫌がられやすい)
- その企業が、ある程度もうかっている
- 今受けている仕事を、きちんとこなせている
- 相手と良好な関係ができている(依頼をちゃんとこなし、取引が続いていればOK)
いちばん大事なのは3つ目です。
今の仕事がちゃんとできていない人から、追加の提案をされても困りますよね。
もうかっていない企業に追加の提案をすると、
「それなら、もう今のお話も大丈夫です」となる可能性もあります。
ここは冷静に見てください。
提案できる仕事は、編集の外にたくさんある
じゃあ、何を提案すればいいのか。
おすすめの軸は3つです。
巻き取り提案の3つの軸
- デザイン制作:サムネイル、チラシ、LP、商品画像、資料など。Photoshop が使えればできることが多い
- 外注の管理:ほかの編集者やワーカーへの指示書づくり、指示出し、採用までまとめて引き受ける
- 運用:YouTube や SNS のレポート、投稿作業、企画書、撮影
2つ目は、意外と喜ばれます。
企業の担当者は、何人ものワーカーとやり取りしていることが多いんです。
それって、すごく大変ですよね。
「全員、僕が束ねます」という提案は、相手の手間をそのまま減らせます。
ここで、こう思った人もいるかもしれません。
「チラシも撮影も、やったことがないんだけど」
実績がないから提案してはいけない、という考えは早めに捨ててください。
動画編集の仕事を最初に受けたときも、実績はなかったはずです。
実績というのは、
「この人に頼んで大丈夫か」という相手の不安をケアするためのものです。
すでに関係ができているお客さんなら、そこはもう越えています。
提案のために、何十枚もの豪華なスライドを作る必要もありません。
簡単な1〜2枚の資料があれば十分です。
提案の伝え方は、軽いものから順に
具体的な伝え方も紹介します。
いちばんおすすめなのは、
ミーティングのときに、さらっと言うことです。
「ちなみにサムネイルもできるんですが、よかったらやらせていただけませんか?」
「まず1枚作ってみるので、問題なければ任せてもらえませんか?」
今の仕事をちゃんとやっていれば、これで「いいよ」となることは多いです。
ほかにも、こんな形があります。
提案の伝え方
- できることを資料にまとめて、メールで送る
- 「今の体制」と「これからの体制」を並べて見せる。担当者の手間が減る絵を見せる
- 自主制作でもいいので、作れるものをNotionなどのポートフォリオにまとめて送る
- 相手の課題を仮説で立てて、放っておくとどうなるか、どう解決できるかを資料にする
- 発注したあとの姿を先に作って見せる。改善したサムネイル案、企画案、開始までのスケジュールなど
「今後は編集のチェックだけしてもらえれば、残りは任せてください」
こんなふうに、相手が楽になる姿を見せると伝わりやすいです。
僕も、このやり方で結構仕事を取ってきました。
最後の「先に作って見せる」は、正直手間がかかります。
でも、その手間で年間の受注が増えるなら、やる価値は大きいと思います。
「企画を巻き取ります」と口で言うだけだと、
「具体的に何をするの?」と思われてしまいます。
伸びている競合の動画をもとにした企画案を1つ添えるだけで、印象はまるで変わります。
この記事の要点
- 売上は単価×件数×継続率。続く仕事をどう増やすかを考える
- 単価は、納品物の質と、動画が生む利益の大きい市場にいるかで決まる
- 巻き取り提案の前に、直接取引・相手の余力・今の仕事の質・良好な関係の4つをそろえる
- 提案の軸は、デザイン制作・外注の管理・運用の3つ
- まずはミーティングでさらっと言う。資料は1〜2枚で十分
いきなり新しいお客さんを探しに行くのは、大変です。
まずは今のお客さんに満足してもらって、仕事を少しずつ巻き取っていく。
余裕が出てきたら、新規に行けばいいと思います。
僕も、いつも自分に言い聞かせていることです。
この記事が、今の取引先との関係をもう一歩深めるきっかけになったら嬉しいです。
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カズマル
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