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動画編集者のSNSアカウントのコンセプトの作り方|「@動画編集者」で埋もれないための17のヒントと投稿の3種類

公開日: 2026年10月7日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

SNS で発信していれば、いつか DM で仕事の依頼が来るかもしれない。
そう思って、アカウントを作った。
でも、名前は「〇〇@動画編集者」。

この記事は、そんな動画編集者に向けて書いています。

相手の方から問い合わせが来る営業のことを、インバウンド営業と言います。
逆に、クラウドワークスで応募する、企業や YouTuber に DM を送る、といった自分から取りに行く営業がアウトバウンド営業です。

恋愛で例えると分かりやすいかもしれません。
アウトバウンドは、自分から「好きです、付き合ってください」と声をかけるタイプ。
インバウンドは、ただ立っているだけで「どんな人がタイプなんですか」と聞かれる状態。

個人の動画編集者は、テレビ CM も大きな公式サイトも持てません。
だから、その代わりに使うのが SNS です。

上の動画は、そのインバウンド営業についてのセミナーを YouTube 限定で公開したものです。
ここでは、いちばん時間をかけて話したアカウントのコンセプトの作り方を中心に整理しました。

「@動画編集者」では、選ばれる理由がない

SNS を運用しましょう、と言うと、ほとんどの人が「名前@動画編集者」というアカウントを作って、動画編集者向けの発信を始めてしまいます。

でも、それだと他の動画編集者に埋もれてしまう。
問い合わせをもらうには、あなたが選ばれる理由が、アカウントを見た瞬間に分かる必要があります。

そのために、まず押さえておいてほしいことがあります。
マス向けは考えなくていい、ということです。

誰にでも刺さるアカウントを個人で作るのは、正直難しいです。
自分の強みと、相手のニーズを考えて、ニッチに尖らせる。
フォロワーは伸びなくても、刺さる人にだけ深く刺されば、依頼は来ます。

コンセプトを尖らせる17のヒント(前半)

動画では、コンセプトを作るヒントを17個話しています。
例は、すべてその場で考えたものです。

ヒント1〜9

  • 解像度を上げる:「@動画編集者」→「テロップ入れだけ5分でやる人」。テロップだけ任せたい人が、ちゃんとたどり着く
  • 五感で表現する:「東京のメロンパン屋」より「東京ザクザクメロンパン」。動画編集なら聴覚、たとえば「壊れた音声素材の修復屋さん」
  • ターゲットの世代の共通体験を入れる:その世代が夢中になったアニメやゲームの風のデザインに特化する
  • 極端にする:「10分でショート動画を納品する人」「2カメ素材の切り替えが大好きな人」
  • 死ぬほどしょぼくする:「安いけど、クオリティはそこそこ。でも早い」。全員が最高品質を求めているわけではない
  • 逆の例を置く:「動画編集しない動画編集者」のように、意外さで目を止める
  • 話し言葉や疑問をそのまま入れる:「え、こんなに早いの?」を実現する編集代行
  • 相手の経験に答える言葉を入れる:「修正指示いりません」「事前チェック不要です」
  • いい嘘をつく:「1分で納品くん」→「1分は無理です。でも1時間で納品できます」

「話し言葉を入れる」は、有名な家具チェーンのキャッチコピーを思い浮かべると分かりやすいです。
人のセリフのような言葉が入ると、ぐっとリアルになるんですよね。
ただし、そういう有名なフレーズは商標登録されていることがあるので、そのまま使うのはやめておきましょう。

「修正指示いりません」は、動画編集を外注した人が持っている「修正指示をたくさん出さないといけないんでしょう」という経験への答えになっています。
相手が過去に嫌だったことを、先に打ち消してあげるイメージです。

コンセプトを尖らせる17のヒント(後半)

ヒント10〜17

  • 一般的な考えを否定する:「1本いくら」が普通なら「月額固定で頼み放題の方が楽です」
  • 1人2役にする:クライアントの自分と編集者の自分、面倒くさがりな自分と真面目な自分を掛け合わせる
  • 立場をはっきりさせすぎるくらい明確にする:「ビジネス系のアカウントしか受けません。理由は〜」
  • 相手が知らない情報を足す:納品した動画の中の、細かいこだわりを解説する
  • 数字を入れる:何本納品したか、何分で納品できるか、視聴維持率をどれだけ伸ばしたか
  • 名言や偉人の言葉を引用する:自分の主張を、他人の言葉で後押ししてもらう
  • お行儀を悪くする:優等生な言葉をやめて、あえて隙を見せる
  • 勝手に名前をつける:自分だけの造語やプラン名は、真似されない

「1人2役」は、工作番組のワクワクさんとゴロリを思い浮かべてください。
ワクワクさんが1人で工作しても、そこまで面白くない。
横でゴロリが「そんなの飛ぶわけないだろ」と疑うから、飛んだときにワクワクさんが際立つんです。
投稿の中に、疑う役のキャラクターを置くと、伝えたいことが立ってきます。

「お行儀を悪くする」も、意外と大事です。
「お客様に寄り添い、誠心誠意対応します」は、正しいけれど面白くない。
しかも、期待値が上がりすぎて、良い仕事をしても当たり前と思われてしまいます。

優等生がテストで100点を取っても、誰も驚きません。
でも、普段学校に来ないヤンキーが突然来て100点を取ったら、びっくりしますよね。
あえて隙を見せることで、期待値を調整する。
SNS は会社の公式サイトではないので、それくらいの見せ方でいいんです。

ただし、どれだけ尖らせても、その依頼を本当にしたい人がいるかは必ず考えてください。
ニッチすぎて誰もいなければ、意味がありません。
ここのバランスが、いちばん難しいところです。

投稿は「知ってもらう・興味を持ってもらう・依頼してもらう」の3種類

コンセプトが決まったら、次は投稿です。
アカウントを作ったばかりの頃は、誰もあなたのことを知りません。
なので、投稿は3種類に分けて考えます。

投稿の3種類

  • 知ってもらう投稿:作ったサムネイルやデザインを、ハッシュタグ付きで載せる。ほかの人の目に触れることが目的
  • 興味を持ってもらう投稿:制作で気をつけていること、仕事のこだわり、昔と今のポートフォリオの比べ方など
  • 依頼してもらう投稿:サービスの内容・条件・価格を書いて、「興味がある方は DM ください」と案内する

動画では、実際の投稿もいくつか紹介しています。

たとえば、ビジネス系の編集でよくある「演者が喜ぶ場面で、スーツのおじさんが全力で笑っている画像を入れる演出」に、違和感があると書いた投稿。
本人の感情を表したいのに、別人が笑っているのはおかしい。
こういう仕事のこだわりが伝わると、「この人に任せたら間違いないな」と思ってもらえます。

フォロワーが少ないうちは、通っているスクールのハッシュタグを付けて、そのスクールの発信者に拡散してもらう、というやり方もあります。
うまく踏み台にしながら、知ってもらう。

そして最後に、コンテンツを見た人がどうやって連絡してくるのか。
DM なのか、公式 LINE なのか、メールなのか。
この導線も、はっきり決めておいてください。

インバウンド営業も、結局はコツコツやるしかない

ここまで読んでもらうと分かると思いますが、
インバウンド営業は、楽ではありません。

営業しなくても問い合わせが来るのはいいなと思うかもしれません。
でも、問い合わせをもらうためには、コンセプトを考えて、投稿を作り続けないといけない。
アウトバウンドでも、インバウンドでも、仕事を取るのは大変です。

楽に稼げる方法は、ありません。
毎日1投稿じゃなくても、1週間に1投稿でもいい。
少しずつ進めていくことが、大事なんじゃないかなと思います。

まずやることは、コンセプト設計。
次に、どういう導線で仕事を取るかを決めて、最後に投稿を作っていく。
この順番で進めてみてください。

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世界のどこかの1人にでも、あなたのことが届いたら。
そんな気持ちで、最初の1投稿を出してもらえたら嬉しいです。

カズマル

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