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動画編集者が「自分で編集しない」仕組みを作る3つの道|ディレクター・YouTube運用・セールスと、最初に営業を学ぶ理由

公開日: 2026年10月7日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

案件をもっと取って、もっと編集する。
先月より多く稼ぎたいから、また案件を増やす。

動画編集者のアカウントを見ていると、こういう投稿をよく見かけます。
この記事は、そんなふうに頑張っている人に向けて書いています。

量をこなせば、そのぶん収入が上がる。
これは半分正解で、半分は違います。

1日は、僕にもあなたにも24時間しかありません。
副業で1日3時間作業しても、1か月で90時間。
気合いで100時間やったとしても、自由な時間はほとんどなくなるし、睡眠を削ることになるかもしれない。
まるで、自分で自分をブラック企業に入れているような状態です。

昔の僕も、まさにそうでした。
作業量を増やし続けて、ものすごく消耗していました。
あのまま続けていたら、ずっと疲れたままだったと思います。

上の動画では、自分が編集しなくても仕事が回る仕組みを作る3つの道を話しました。
ここで文章にまとめます。

道その1:ディレクターになる。ただし品質管理が命

1つ目は、ディレクターになることです。
自分で取ってきた案件を、ほかの編集者に頼んで編集してもらう立場ですね。

たとえば1本1万円の案件を7,000円で外注すれば、自分は手を動かさずに3,000円が残る。
時間も空くので、その時間でまた別のことができます。

でも、ここで勘違いしてほしくないことがあります。
ただ外注して、あとはお任せ。これをやると、動画編集の仕事は詰みます。

単価というのは、クライアントがあなたに期待している価値の表れです。
1万円の案件なら、クライアントは1万円分の動画を期待しています。
そこに7,000円で外注したものをそのまま納品したら、クライアントは7,000円分の価値しか受け取れません。

外注を始めた途端に、誤字が増えた、カットが雑になった。
そうなったら、もうあなたに頼む理由はないですよね。

なので、ディレクターがいちばん大事にするべきなのは品質管理です。
7,000円で外注したものを、1万円のクオリティまで引き上げること。

品質管理でやること

  • 案件のマニュアルを作る:誰が見ても、自分が編集したのと同じクオリティになる指示書。一発で完璧にはならないので、進めながら直していく
  • 優秀な編集者を採用する:応募文・ポートフォリオ・テスト案件で、レスの速さや指示の漏れまで見る
  • 的確なフィードバックをする:妥協しない。そして修正点だけでなく「なぜ直すのか」を一緒に伝える
  • 高い単価の案件を取る:安い単価で募集すると、良い編集者と出会いにくい

フィードバックで理由を添えるのは、本当に大事です。
「1分46秒に画像を入れてください」だけだと、編集者はなぜ指摘されたのか分かりません。
「この前後は画面の変化が少なくて、見ている人が飽きやすいので画像を入れましょう」と添えると、次から自分で気づけるようになります。
結果的に、ディレクターも楽になります。

ちなみに、ディレクターになりたての頃は本当に大変です。
マニュアルが悪くて修正が増えたり、編集者がいなくなったり。
最初の時給は、編集者だった頃より下がることもあります。
そこを諦めずに、マニュアルと育成を少しずつ積み上げていく。
動画編集者が越えるべき壁の1つだと思います。

道その2:YouTubeを運用する。まずは自分のチャンネルで実績を作る

2つ目は、YouTube の運用です。
マーケターと呼ばれる立場に近いですね。

YouTube の動画は、一度作ると YouTube 上でずっと再生されます。
資産になる、というのが大きな特徴です。

そして、動画編集者はここで一歩リードしています。
普通の人が YouTube を始めようと思ったら、まず編集を学ばないといけません。
でも、あなたはもう編集ができる。
ディレクターの経験があれば、編集は任せて、リサーチと企画に全力を出せます。

YouTube 運用は、2つの軸で分けて考えると分かりやすいです。

YouTube運用の分け方

  • 誰のチャンネルか:自分で立ち上げる/企業やインフルエンサーのチャンネルを運用する
  • 何で収益を得るか:広告収益/動画から LINE やホームページに誘導して商品を売る

企業やインフルエンサーのチャンネル運用を仕事にしたいなら、まずは自分のチャンネルを立ち上げて、実績を作ってください。
初めて編集の案件を取ったときも、ポートフォリオを作ってから営業しましたよね。
それと同じです。

初めてなら、顔を出さなくていいジャンルがおすすめです。
ナレーションで解説するチャンネルや、キャラクターが解説するチャンネル。
ネット上の情報を集めて、自分なりの切り口でまとめる形なので、始めやすいと思います。

どちらにしても、YouTube でいちばん大事なのは事前の準備です。
そのジャンルに需要はあるか。
ライバルのチャンネルでは、どんな動画が人気か。
見ている人は、どんな悩みを持っているか。

正直、僕も複数のチャンネルを運用してきましたが、今でもリサーチは難しいと思っています。
まずは、自分がやってみたいジャンルのキーワードで検索して、人気の動画をまとめてみる。
そんな簡単なところから始めてみてください。

道その3:セールスになる。仕事の決定権を握る立場

3つ目は、セールスです。

動画編集者の仕事を、編集者・ディレクター・マーケター・セールスと積み上げていくと、いちばん上にいるのがセールスです。

考えてみれば当たり前なんですよね。
どれだけ編集がうまくても、どれだけ品質管理ができても、そもそも仕事を取ってこなければ1円にもなりません。

セールスは、案件を取ってくる立場です。
だから、いくらで受けるか、誰に編集を頼むか、誰にディレクションを任せるか、自分はどこをやるか。
仕事に関することを、全部自分で決められるようになります。

たとえば、企画から投稿まで丸ごと請け負う YouTube 運用の案件を取ったとします。
リサーチや企画は好きだけど、台本や編集は人に任せたい。
そういう分け方も、自分で決められます。

ただし、その分の責任もすべて背負います。
クライアントの前に立つのは自分なので、再生数や売上といった数字の責任は、全部自分に返ってきます。
立場が上がるほど、責任も大きくなる。
ここは覚えておいてください。

3つの道すべての土台になるのが「営業の力」

じゃあ、まずディレクター、次にマーケター、最後にセールス。
この順番で登っていけばいいのか。

実は、それだけだと遠回りになりがちです。
ディレクターになったのに時給がすごく低い。
マーケターになろうとしたけど、何から学べばいいか分からない。
そういう壁にぶつかる人が多いんです。

そこで、動画の中でいちばん伝えたかったのがこれです。
動画編集者は、最初に営業の力を身につけた方がいい。

単価の低い案件のままディレクターになっても、編集者に十分なお金を払えません。
良い人が集まらず、ディレクションの手間ばかりかかって、自分が疲れてしまいます。

マーケティングとのつながりもあります。
相手の悩みを見つけて、それを解決する手段を届ける。
これは YouTube で大事なことでもあるし、動画編集者が企業に営業するときもまったく同じです。
「動画編集に割く人がいない」「制作コストを抑えたい」という悩みに、「僕らが代わりに編集します」と応えるのが営業ですから。

この考え方を持った状態でマーケティングを学ぶと、かなりスムーズに入っていけると思います。

動画編集をずっと自分の手だけで続けるのか。
自分が編集しなくても回る仕組みを作るのか。
どちらを選ぶかは自由ですが、選べる状態にしておくのは大事だなと。

ブイプロや運営について気になることは、ブイプロの評判・口コミに運営が答えるページでも答えています。

僕も、作業量を増やすことしか考えられなかった時期がありました。
同じところで消耗している人が、少しでも減ったら嬉しいです。

カズマル

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