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動画編集者のチャット例文集|クライアントへの質問・報告・相談・日程調整の書き方

公開日: 2026年10月6日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

クライアントへのチャット、送る前に手が止まることはありませんか?

この聞き方で失礼じゃないかな。
報告って、どこまで書けばいいんだろう。
日程って、こっちから決めていいのかな。

この記事は、動画編集の仕事を受け始めた人や、やり取りに自信がない人に向けて書いています。

先に結論を言うと、
チャットで大事なのは、相手が「考えずに、すぐ返せる」形で送ることです。

上の動画では、仕事を取ったあとのクライアントワーク全体を話しました。
この記事ではその中から、実際に送るメッセージの書き方に絞って、そのまま使える形に整理しています。

なぜ「書き方」で差がつくのか

動画編集者がクライアントに渡せる価値は、シンプルに言うと2つだと思っています。

「相手を儲けさせる」と「相手を楽させる」です。

動画編集を外注する人は、自分でやるのが面倒だったり、自分の時給に合わなかったりするから、あなたに頼んでいます。

始めたばかりの頃に、いきなり「儲けさせる」のは難しい。
だからまずは、「楽させる」に全力を注いでほしいなと思っています。

そして、相手を楽させるうえで一番分かりやすいのが、やり取りです。
ほとんどの場合、お客さんはあなたより時給が高い。
1秒あたりの価値が高いんですよね。

だから、相手の1秒を奪わない。
チャットの書き方は、全部この考え方につながっています。

質問するときの書き方

まず、質問の前にやること。
分からないことがあったら、一度自分で調べてみてください。
検索すれば分かることは、本当にたくさんあります。

調べても分からなかったら、遠慮せずに聞く。
遠慮して間違った理解のまま納品して、大量の修正をもらう。
これが一番避けたいことです。

聞くときのポイントは、選択肢から選べる形にすること。

NG:相手に考えさせる聞き方

「マニュアルのP5って、どういう意味ですか?」
「このシーンのテロップデザイン、どうしたらいいですか?」

これだと、相手がゼロから考えて答えないといけません。

OK:はい・いいえで答えられる聞き方

「マニュアルのP5ですが、〇〇という認識で合っておりますでしょうか?」

OK:選択肢に自分の考えを添える

「〇〇について、1と2の案があります。
私としては〇〇という理由で1がいいと考えておりますが、いかがでしょうか?」

番号だけ並べると「で、あなたはどうしたいの?」と聞き返されてしまいます。
選択肢を作ったうえで、自分の意見も添える。
ここまでやると、相手は選ぶだけで済みます。

それから、聞きたいことが複数あるときは、まとめて聞く。
やり取りの往復が増えるほど、相手の負担になるからです。
まとめるときは箇条書きにすると、ぐっと答えやすくなります。

報告・相談は、最初に「何の連絡か」を書く

自分からチャットを送るときは、
それが「質問」なのか「報告」なのか「相談」なのかを、最初に添えるのがおすすめです。

相手に何をしてほしいのかが、一発で伝わるからです。

冒頭に添える一言の例

  • 【質問】編集内容について質問です。マニュアル6ページの〇〇ですが、〇〇という認識でよろしかったでしょうか?
  • 【報告・返信不要】本日、テロップ入れが80%完了しました。
  • 【相談】〇〇の件で、ご意見をいただきたいことがあります。

報告なら返事はいらないし、質問なら答えてほしい。
こう書いてあるだけで、「お、この人できるな」と思ってもらいやすいと思います。

進捗報告と、返事が遅れそうなとき

依頼を受けてから納品までは、何日か空くことが多いですよね。
この間は、できれば毎日進捗を報告するのがおすすめです。

発注者は、編集がどのくらい進んでいるのか、常に不安に思っています。
返信はいらないと添えたうえで、こんなふうに送ります。

「【報告・返信不要】〇〇の編集の件です。
現在〇%まで進んでおり、〇月〇日に納品予定です。」

仕上がりに不安があるときは、全体の2〜3割ができた段階で一度見てもらう。
いきなり完成品を渡すより、早い段階で認識をすり合わせられるので、納品してから大きな修正をもらうのを防げます。

返事そのものは、理想は3分以内です。
副業や家事の合間だと難しいこともあると思います。
そういうときは、一時返信だけでも送ってください。

「確認して、〇時までに返信いたします。」

これだけで十分です。

逆に、資料の変更や「請求書をください」といった当たり前の事務連絡には、スタンプで返すのが僕の考えです。
「承知しました」を毎回送ると、そのたびに相手に通知が飛んでしまうので。
もちろん、ここは相手に合わせてください。

聞かれたことには、結論から答える

お客さんからよく聞かれるのが、
「いつ提出できますか?」
です。

NG

「今テロップが半分くらいできていて、残りはエフェクトで、明日はあまり時間がないので、明日か明後日くらいには提出できるかもしれません」

OK

「〇月〇日に提出できます。」

聞かれているのは、いつ出せるかだけなんですよね。

ラーメン屋さんで「いつできますか?」と聞いたときに、
麺の茹で加減がどうとか、お湯を沸かしているとか言われても困ります。
お客さんの目線に立って、結論から答えるのを心がけてください。

日程調整・納期遅れ・依頼を受けたときの一言

打ち合わせの日程を決めるとき

「打ち合わせしましょう」「いつが空いてますか?」「〇日の午前です」「午前だと何時ですか?」
……と、何往復もしてしまうのはもったいないです。

こちらから候補を出して、相手が選ぶだけにします。

「承知しました。
以下の中から、ご都合のよろしい日時をご連絡いただけますでしょうか。
・〇月〇日 〇時〜
・〇月〇日 〇時〜
・〇月〇日 〇時〜」

納期に遅れそうなとき

トラブルで間に合わなさそうなときは、とにかく早めに連絡します。
理由と、新しい納期を一緒に出すのがポイントです。

「〇〇という理由で遅れそうなのですが、〇月〇日に納期をずらさせていただいてもよろしいでしょうか。」

依頼を受けたとき

「かしこまりました。初稿は〇日に提出します。」

受けたことと、いつ出すかを一緒に伝える。
「了解です」「承知しました」だけで返すのとでは、受け取る側の安心感がまるで違います。

修正をお願いされたときも同じです。
そっけない一言だと、「ふてくされてる?」と伝わってしまうこともある。
明るく振る舞って悪いことはないので、ここは無駄に明るくしておいてください。

最後に、文章以外にも相手を楽にできるところがあります。

細かいけど効く気遣い

  • 提出データの名前のルールを決めて、統一する(初稿・修正1などを雰囲気で付けない)
  • YouTube の特定の場面について聞くときは、開始位置つきのリンクを送る(PCのブラウザで共有ボタンから「開始位置」を指定できる)
  • 編集データやプロジェクトファイルは、契約に決まりがなくても1年くらいは残しておく

納品してからかなり経って「ここの文言を変えてほしい」と言われることは、結構あります。
こういう小さな積み重ねで、「細かいところまで見てくれる人だな」と思ってもらえる気がします。

この記事の要点

  • チャットは、相手が考えずにすぐ返せる形で送る
  • 質問は、はい・いいえか選択肢で。自分の考えも添える
  • 冒頭に「質問・報告・相談」を書いて、何をしてほしいか伝える
  • 進捗は返信不要と添えて、こまめに。遅れそうなら一時返信
  • 聞かれたことには結論から答える
  • 日程は候補を3つ出す。遅れるときは理由と新しい納期をセットで

ここまで細かくやるのは大変ですよね。
ただ、ずっとこれを続けないといけないわけではないと思っています。
最初の信頼ができるまでの間だけでいい。

学生から始めた人や、会社でのやり取りに慣れていない人も、動画編集の世界にはたくさんいます。
だからこそ、ここを丁寧にやるだけで印象は変わります。

僕自身も、相手の1秒を大事にするやり取りを忘れないようにしたいと思っています。

運営として編集者のやり取りにどう向き合っているかは、ブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますにまとめています。

チャットを送る前に手が止まる人が、少しでも減ったら嬉しいです。

カズマル

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