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動画編集は主婦・子育て中でもできる?在宅で働く現実的な設計

公開日: 2026年9月1日 最終更新: 2026年9月12日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
子育て中でもできる、 在宅の現実的な設計

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:この記事の「解決率41%」は、受講生から届いた声469件を僕が自分で分類して出した数字です。そして僕は発注する側として、作業できない日がある編集者と納期をどう組むかを何度も詰めてきました。きれいごとを抜いて書けるのはそのためです。

子育てをしながらの動画編集は、できます。ただし「空いた時間にやる」設計では続きません。要るのは、子どもの発熱で3日飛ぶことを前提にした案件選びと納期設計、それと立ち上げ期に確保できる時間の現実的な見積もりです。当社の成果報告データでも、時間と家庭の両立は最も解けにくい部類でした。

通勤と送迎から解放されたい。子どもの熱で職場に頭を下げる生活をやめたい。その動機で動画編集にたどり着く人は本当に多くて、当社に届いた成果報告のうち性別の記入があった543件では女性が261件(48%)、中心は30代〜50代です。ただ、この記事では都合の悪い数字も出します。時間と両立の悩みは、僕らが集めた悩みの中で解決率が下から2番目でした。できます。でも簡単ではない。その前提で書きます。

この記事でわかること

  • 子育て中の学習・受注データ(女性147件の達成期間、単価122件の分布)が示す現実の速度
  • 「時間がない・家庭との両立」の解決率と、他の悩みとの比較
  • 子どもの年齢別・確保できる作業時間の目安表
  • 保育園・幼稚園・在宅、3パターンのタイムスケジュール例
  • 向いている案件・向かない案件の判別表
  • 作業できない日がある前提で、納期を守れる案件の選び方
  • 両立でつまずく7つの壁と対策/今は始めない方がいい時期
  • 扶養・税務の注意点と、専門家に確認すべきこと

1. データで見る「子育て世代の現在地」

当社が受講生から任意で収集した成果報告のうち、達成期間の記入があった340件では3ヶ月以内23%・4〜6ヶ月24%・7〜12ヶ月29%・1年超24%。性別で分けると次のようになります。

達成までの期間 全体(n=340) 女性のみ(n=147/当社集計)
3ヶ月以内 23% 21%
4〜6ヶ月 24% 24%
7〜12ヶ月 29% 31%
1年超 24% 24%

ほぼ同じ形です。女性が構造的に遅いわけではありません。見てほしいのは「1年超が4人に1人」という点で、これは全体でも女性でも変わりません。子育て中に始めるなら、この可能性を最初の設計に入れておいてください。期間の考え方は動画編集の学習期間の記事で分解しました。

単価も見ます。記入があった263件の分布は1万円未満39%・1万〜3万円36%・3万〜5万円10%・5万〜10万円7%・10万〜30万円4%・30万円以上2%。うち女性の122件を当社で集計すると1万円未満が48%で、低単価帯にやや厚く分布します。能力の差ではなく、稼働時間と案件選びの制約がそのまま出た形だと思います。まとまった時間が取れないと、低単価の案件から抜け出すタイミングを作りにくいんですよね。だから後半の「案件の選び方」が効いてきます。

2. 正直に書きます ── 時間の悩みは、最も解けにくい部類です

当社は受講生から寄せられた声469件を分類し、その悩みが解消したかを追跡しています。カテゴリ別の解決率は次のとおりです。

悩みのカテゴリ 件数 解消した件数 解決率
自信がない・自己肯定感の低さ 80 56 70%
孤独・モチベーション維持 19 13 68%
収入・単価への不安 43 28 65%
スキル習得の難しさ 82 49 60%
案件獲得・営業への不安 40 23 57%
進捗の停滞・挫折しかけ 79 33 42%
時間がない・本業や家庭との両立 41 17 41%
体調・健康問題 17 3 18%

全469件の平均解決率は52%、それに対して「時間がない・両立」は41%。スキルや自信の悩みは学習と経験で解けます。でも時間の悩みは生活の構造そのものなので、本人の努力だけでは動かせない部分がどうしても残るんです。解消した側の声にも余裕はありません。「本業と子どもが寝静まった後、死に物狂いで講座を進めました」。止まったままの声は「実案件や家庭のことに追われ」「家庭の都合で現在お休みさせていただいております」。ここから先は、この41%を上げるための設計の話です。

3. 子どもの年齢別・確保できる時間の目安

「1日何時間必要ですか」と聞かれても、子どもの年齢を聞かないと答えられません。以下は当社が受講生の生活実態から整理した目安で、統計値ではなく設計の出発点として使ってください。

子どもの状況 1日に見込める作業時間 まとまった時間(2時間以上) 突発中断の頻度 月の現実的な稼働
0〜6ヶ月(在宅・授乳期) 0〜1時間(不定) ほぼ取れない 非常に高い 10〜20時間
6ヶ月〜2歳(未就園・在宅) 1〜2時間(昼寝+夜) ほぼ夜のみ 高い 25〜45時間
2〜3歳(保育園) 3〜5時間 平日日中に確保可 高い(発熱が多い) 60〜100時間
年少〜年長(幼稚園) 2〜4時間 午前中中心 中〜高 50〜80時間
小1〜小3 3〜5時間 平日日中に確保可 中(学校行事・長期休暇) 60〜100時間
小4以上 4〜6時間 安定して確保可 80〜120時間

見てほしいのは絶対値ではなく「まとまった時間」と「突発中断の頻度」の2列です。動画編集は再開のたびに素材と指示書を思い出すコストがかかるので、合計が同じでも30分×4回と2時間×1回では進む量が違います。なお「月の現実的な稼働」は、発熱・行事・体調による欠損をすでに差し引いた数字です。カレンダーの空きをそのまま足して計画すると、まず破綻します。

4. 1日のタイムスケジュール例(3パターン)

実際の組み方を3パターン並べます。

時間帯 A:保育園+パート勤務 B:未就園児と在宅 C:小学生+専業
5:00〜7:00 作業60〜90分(子が起きる前) 作業60分
7:00〜9:00 朝食・登園準備・送り 朝食・支度 朝食・登校の見送り
9:00〜13:00 パート勤務 公園・買い物・昼食 作業180分(主戦力)
13:00〜15:00 作業90〜120分(勤務後・お迎え前) 作業60〜90分(昼寝中) 家事・自分の休息
15:00〜20:00 お迎え・夕食・寝かしつけ 夕食・入浴・寝かしつけ 帰宅対応・習い事・夕食
20:30〜22:30 作業60〜90分 作業60分 作業60分(修正対応・連絡)
1日の合計 約2.5〜3.5時間 約2.5〜3時間 約5時間

組むときのポイントは3つです。

  • 「主戦力の枠」を1つだけ決める:太字のうち絶対に守るのは1つに絞ります。Aなら13時台、Bなら早朝、Cなら午前。他は「取れたらラッキー」でいい。全部を必達にすると、1つ崩れた日に全体が崩れます。
  • 夜は「作業」でなく「連絡と修正」に寄せる:寝かしつけの後は集中力が落ちています。ゼロから組み立てるより、修正の反映や返信、翌日の段取りに使うほうが失敗が少ないです。
  • 早朝型は子育て期と相性がいい:夜は寝つきに左右されますが、早朝は自分で決められます。ただし睡眠を削る早起きは別問題です。

本業を持ちながらの組み立て方は会社員が動画編集を副業にする記事でも扱っています。勤務時間が固定される点は共通するので、あわせて読むと設計しやすくなります。

5. 向いている案件・向かない案件

案件選びを単価だけで決めると事故ります。判断軸は①1本あたりの作業時間 ②納期の柔軟性 ③即時対応の要求度の3つです。

案件種別 1本の作業時間目安 納期の柔軟性 即時対応の要求 子育て中の適性
YouTube長尺(継続契約) 4〜10時間 高い(週次固定) 予定が読める。最有力
ショート・リール(まとめ発注) 1〜2時間/本 高い(本数調整可) 細切れ時間と相性が良い
サムネイル制作 0.5〜1.5時間 中断コストが小さい
セミナー・ウェビナー動画 5〜15時間 高い 定型化しやすい
企業PR・採用動画 10〜30時間 中(公開日固定) 修正往復が読めない
広告動画(運用型) 2〜5時間 低い(配信日固定) 高い 差し替えが突発的
ライブ配信・当日対応 拘束型 なし 非常に高い × 時間を動かせない
ディレクション・運用代行 変動 高い(連絡が随時) △〜○ 慣れてから

◎は「いつ作業するかを自分で決められる」案件で、×は作業の時刻そのものを他人に決められている案件です。子どもの生活は、もうすでに他人の都合で動いています。そこに他人の都合をもう1つ重ねたら、たぶん耐えられません。とくに継続契約のYouTube長尺は主軸として相性がよくて、毎週水曜納品と決まっていれば日曜・月曜に作業を寄せて火曜をバッファにできます。単発を追いかけるより、月の予定が読めることの価値のほうが大きいです。

6. 納期を守れる案件の選び方 ── 「作業できない日がある」前提の設計

僕がスクールでずっと言っているのは「納期を守るのはプラスじゃない。守ってようやく0点で、守らなければマイナス」ということです。発注者が一番怖いのは納期までに求める品質が来ないことですから。そして子育て中は、その最大のリスクを構造的に抱えています。

前提:年間20〜30日は「作業できない日」が発生する

未就学児がいる家庭では、発熱・感染症・行事で月に1〜3日は作業が丸ごと飛びます。年間20〜30日、しかも予告なく、連続で来ます。この前提を置くと、案件選びの基準は自動的に決まります。

受注前に必ず確認する6項目

  1. 納期までの日数 ÷ 実作業時間が「2倍以上」あるか:実作業10時間を1日2時間ペースで進めるなら5日必要。ならば納期は最低10営業日先であるべきです。倍のバッファがない案件は受けない。これが一番効きます。
  2. 納期が「日付固定」か「週次サイクル」か:週次サイクルの継続案件は1週崩れても翌週で立て直せます。イベント日・配信日に紐づいた日付固定は、崩れたら取り返しがつきません。
  3. 修正の往復回数と締切が明示されているか:「修正2回まで、初稿から3営業日以内」なら計画できます。無制限・無期限の修正は、子育て中には見えない爆弾です。
  4. 連絡手段と期待レスポンス速度:「日中は即レス必須」の現場は、送迎と昼寝対応で破綻します。受注前に「返信は平日◯時〜◯時、それ以外は翌営業日」と自分から提示して、了承が取れる相手を選んでください。
  5. 素材がいつ届くか:納期だけ決まっていて素材の到着が遅れる案件は珍しくありません。「素材受領から◯営業日で納品」に変えてもらえるかを確認します。
  6. 自分が倒れたときの代替がいるか:信頼できる編集者を1人知っておくだけで、最悪の日を乗り切れます。

受注後の運用ルール

  • 納期の3日前を「自分納期」にする:当社では「前倒し納品で差別化」と教えていますが、子育て中はむしろ保険として先に出します。
  • 進捗共有を自分から出す:冒頭30秒・2割・半分・完成前と「進捗60%・◯日納品予定」を送ります。「進捗どうですか」と聞かせた時点で、手のかかる編集者です。共有があれば、遅れたときの信頼の減り方が全然違います。
  • 遅れそうなら「期日」で連絡する:最悪なのは謝るだけで、いつ出せるかを言わないこと。「本日作業できませんでした。◯日◯時までに提出します」と、必ず再設定日時を添えてください。長い理由説明は要りません。
  • わかっている欠損日は受注時に伝える:健診・行事・長期休暇など「◯日は終日対応できません」と先に言った人が、信頼を失うことはありません。黙っていて当日飛ぶのが問題です。

作業できない日が発生したときの3段階対応

状況 残り日数と作業量 やること やってはいけないこと
第1段階:1日飛んだ バッファ内で吸収できる 自分納期を1日ずらすだけ(進捗共有は継続) その日のうちに徹夜で取り返す
第2段階:2〜3日飛んだ 自分納期は無理だが本納期は間に合う 「遅れていますが◯日納品は問題ありません」と先に一報 黙って納期ギリギリに出す
第3段階:本納期に間に合わない どう詰めても足りない 判明した瞬間に連絡し、再設定納期を日時で提示 当日まで連絡しない/曖昧な謝罪だけ

第3段階は起きた時点で損失です。それでも連絡が早ければ関係は続きます。発注者が本当に嫌うのは、遅延そのものより連絡のない遅延だからです。第1・第2段階をバッファ内で処理できる状態に保つために、受注前の6項目があります。

7. 両立でつまずく7つの壁と対策

何が起きるか 対策
①罪悪感 待たせている感覚で集中できない 時間でなくタスクで区切る。「カット完了」で閉じる
②家族の無理解 「趣味でしょ」と扱われ協力が得られない 初回入金を見せるのが最速。それまでは金額でなく「週◯時間」と時間で交渉する
③夜作業による消耗 睡眠が削れ育児と本業に支障(体調の悩みは解決率18%) 夜は連絡・修正のみ。編集本体は早朝か日中へ。稼働上限を先に決める
④作業スペースがない 毎回のセットアップと片付けで時間が溶ける 常設できる小さな机を確保。無理なら軽い案件から
⑤突発の中断 再開のたびに指示書を読み直すロス 離席前に「次にやること」を1行メモする
⑥繁忙のブレ 受注が重なった月に破綻し翌月は空 第3節の「月の現実的な稼働」を受注上限として運用する
⑦収入の見通しが立たない 家庭内で継続の合意が取りにくい 単発でなく継続契約を1本作る。金額より予測可能性

③と⑥は、放置すると離脱に直結します。当社に届いた声にも「本業を終えた後に毎日深夜まで3〜4時間の編集作業をしていて、かなり疲弊していました」とありました。稼働上限を先に決めるのは、甘えではなく継続の条件です。

8. 今は始めない方がいい時期

動画編集は逃げません。今でなくていい時期は、はっきりあります。

  • 出産直後〜生後6ヶ月ごろ:睡眠が分断されますし、産後の回復も途中です。この時期に計画を立てても、達成できなかったことで自信を失う損失のほうが大きい。
  • ワンオペで、すでに睡眠が6時間を切っている時期:ここから時間を捻出する先は、もう睡眠しかありません。体調の悩みは当社データで解決率18%と、最も戻りにくいカテゴリです。削ってはいけません。
  • 自分や家族が体調を崩している時期・介護が重なっている時期:無理に続けて悪化させた例のほうが、僕の記憶には残っています。
  • 引越し・転職など、生活の変数が同時に動いている時期:リズムが固まる前に新しい挑戦を重ねると、どちらも中途半端になります。3ヶ月ずらすだけで結果が変わります。
  • 今月中に収入が必要な状況:動画編集は受注・納品・入金まで、どれだけ早くても数週間かかります。当社データでも4人に1人は成果まで1年超です。目先の生活費を埋める手段としては、設計が合いません。「在宅で今すぐ収入」を掲げる情報には十分注意してください。

ではその期間は何もできないのか。「始めない」と「準備しない」は別です。1日15分、参考動画を「編集者の目」で見る。PC環境を整える。家族と「◯月から週◯時間」の合意を取る。判断材料は動画編集を副業にする前のチェックリストで確認できます。

9. 実際に両立した人たちの記録

両立して成果を出した方の記録を、公開に同意いただいた範囲で匿名化して紹介します。個人の成果報告であり、同じ結果を保証するものではありません。

  • 3人のお子さんを育てながらフルタイム勤務だった女性:朝7時に家を出て保育園に預け、17時まで勤務、20時に寝かしつけ。「子どもが泣いても祖父母に頼んで出勤する」ことに限界を感じ、在宅を求めて受講。約4ヶ月で、1本6.3万円の案件を含む月20万円超の受注に至りました。
  • 小学生のお子さんがいてフルタイム勤務だった女性:受講前は動画関連の収入が月5万円未満、時給換算で200円台。3ヶ月で講座を終え、翌月に月20万円台の受注へ。「この状況がいつまで続くのか不安だった」というのが受講前の言葉でした。
  • 40代・2人の娘さんを育てる女性:趣味の毎日投稿で無理をして体調を崩し、一度は動画から離れた経験があります。退職を機に再挑戦し、現在は講師業と企業案件を両立。「笑顔を追い求めた方が、結果的に数字は上がる」という言葉が残っています。

3人に共通するのは、金額ではなく「今の働き方を変えたい」という具体的な不満が出発点だったこと。そして3人とも、一度は体力か時間の壁にぶつかっています。順調に見える記録の裏には、必ず削られた時期があります。

10. 子育て中に相性のいい案件獲得経路

「どこ経由で案件を取ったか」の記入があった219件を集計すると、主要8経路で延べ270件の回答が集まりました。多い順に、クラウドワークス76件、知人・友人からの紹介56件、コミュニティ(交流会・ディレクター繋がり)49件、X(旧Twitter)の募集投稿・DM営業26件、ブイプロ内の案件募集部屋24件、ランサーズ18件、企業へのメール営業12件、求人媒体9件です。

相性 経路 理由
知人紹介/コミュニティ/案件募集部屋/メール営業 事情を理解してもらいやすい、または完全に非同期で進められる
クラウドワークス/ランサーズ/X 非同期だが価格競争・反応速度の圧がある
求人媒体(Indeed・Wantedlyなど) 常駐や稼働時間の指定が入る募集が混ざる

注目してほしいのは企業へのメール営業が12件(延べ270件中4%)しかない点です。最も非同期性が高くて、子どもが寝た後の30分でも進められる手段が、いちばん使われていない。逆に紹介とコミュニティ経由は合計105件と最大の塊です。事情を知っている相手からの依頼は納期の相談がしやすくて、突発の欠損にも耐えやすいんですよね。子育て中は単価より「話が通じる相手か」を優先するほうが、結果的に長く続きます。

11. 扶養・税金について(重要な注意)

在宅で収入を得ると、扶養や確定申告の話が出てきます。断定できない領域なので、注意点だけ書きます。

  • 扶養には「税制上」と「社会保険上」があり、基準も判定方法も別です。両者を混同した情報が多く出回っています。
  • 事業所得の場合、判定に使われるのは売上ではなく経費を差し引いた後の金額である点が給与と異なります。
  • 社会保険上の基準は、加入している健康保険組合によって運用が異なることがあります。一般論ではなく、ご自身の組合に直接確認してください。
  • 確定申告の要否、青色申告の可否、控除の適用は個々の状況で変わります。

金額の目安や具体的な判断については、税理士・お住まいの税務署・ご加入の健康保険組合・勤務先の担当部署に必ずご確認ください。本記事は税務・社会保険に関する助言を行うものではありません。

まとめ

子育てしながらの動画編集はできます。成立させているのは根性ではなく設計で、要点は3つです。

  • 時間は「見積もる」のでなく「欠損込みで確保する」:年間20〜30日は作業できない日が出る前提で、月の稼働上限を先に決める。
  • 納期のバッファが2倍取れない案件は受けない:単価より、作業時刻を自分で決められるかで選ぶ。継続契約の価値は、金額以上に「予定が読めること」です。
  • 今でなくていい時期は、ずらす:産後すぐ、睡眠が足りない時期、生活の変数が同時に動く時期。3ヶ月ずらす判断は撤退ではありません。

時間と両立の悩みの解決率が41%だという数字を、もう一度置いておきます。半分以上がこの壁を越えられずにいる。だからこそ、越えた人がやっていたことを設計に落とし込む価値があります。

子育て中の生活時間に合わせた学習と案件獲得の進め方を、自分の状況に当てはめて確認したい方はこちらから。
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よくある質問

Q1. 子どもが小さくても動画編集はできますか?

できますが、子どもの年齢で現実的な進み方が大きく変わります。未就園児と在宅で過ごす時期は1日1〜2時間、しかも突発の中断が非常に多い。この時期は「案件を回す」より「1本を丁寧に仕上げて実績を作る」ほうが向いています。園に通い始めると平日日中にまとまった時間が取れ、案件の幅が広がります。当社データでは1年超が4人に1人という点は女性でも全体でも変わりません。短期で結果が出なくても標準的な範囲内です。

Q2. 1日何時間くらい必要ですか?

学習期は1日2時間程度を目安にする方が多いですが、大事なのは合計時間より「毎日同じ枠を確保できるか」です。いきなり長時間に振ると続きません。当社では「昨日の自分よりあと5分」という積み上げ方を推奨しています。まずは1日の行動を30分単位で書き出して、何に時間を使っているかを可視化してください。

Q3. 在宅ワークとして本当に収入になりますか?

受注できれば収入にはなりますが、金額も期間も個人差が非常に大きく、保証できるものではありません。当社の単価データ263件では1万円未満39%・1万〜3万円36%と、大半が3万円未満の帯です。達成期間も3ヶ月以内は23%に対し1年超24%。「誰でも」「すぐに」「簡単に」を前提とする情報とは実態が異なります。始める前に、収入がない期間が数ヶ月続いても生活が回るかを確認してください。

Q4. 子どもの発熱で納期に間に合わなくなるのが怖いです

その不安は正しいです。だからこそ受注前の設計で対処します。最も効くのは「実作業時間の2倍以上の納期がある案件だけを受ける」という基準です。実作業10時間・1日2時間ペースなら5日必要、ならば納期は10営業日先を条件にする。加えて自分の締切を本納期の3日前に置き、進捗を自分から共有する。この2つがあれば1〜2日飛んでも吸収できます。それでも間に合わないと判明したら、その瞬間に「◯日◯時までに提出します」と再設定日時を添えて連絡してください。

Q5. 扶養の範囲内で働けますか?

働き方としては可能ですが、具体的な金額の基準や判定方法は、この記事で断定的にお答えできません。税制上の扶養と社会保険上の扶養は別の制度で、事業所得は経費を差し引いた後の金額で判定される点も給与と異なります。基準の運用が健康保険組合によって違うこともあります。必ず税理士・税務署・ご加入の健康保険組合・配偶者の勤務先に直接ご確認ください。

免責事項

本記事の数値は、当社が受講生から任意で収集した成果報告データ(達成期間340件、単価263件、獲得経路は複数回答で主要8経路・延べ270件、受講生の声の分類469件)および当社の指導経験にもとづきます。性別・年齢別の内訳、子どもの年齢別の作業時間目安、タイムスケジュール例は当社による集計・整理であり、統計的な代表性を持つものではありません。紹介した事例は個人の成果報告であり、同様の結果を保証・約束するものではありません。成果には個人差があり、期間・金額とも大きく異なります。扶養・税金・社会保険に関する記述は一般的な注意喚起であり、税務・社会保険の助言ではありません。個別の判断は必ず税理士・税務署・ご加入の健康保険組合等の専門機関にご確認ください。記事内の見解は執筆時点のものです。

監修:山田一真(株式会社ブイスト 代表取締役)

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