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動画編集代行のサービスの作り方|強みの書き出しから「What・Who・How」でサービス名と営業先を決める方法

公開日: 2026年10月6日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

「動画編集代行をやっています」

営業先に、こう自己紹介していませんか?

実はこれ、スーパーで「パンです」と言っているのと同じなんですよね。
食パンなのか、あんパンなのか分からないと、買う側は選べません。

この記事は、クラウドソーシングの1本数千円の案件から抜け出して、企業から直接仕事を取りたい動画編集者に向けて書いています。

先に結論を言うと、
営業を始める前に、自分の強みを書き出して「誰の・どんな悩みを・何で解決するサービスか」を決めておくことが大事です。
ここが決まると、営業先も、プロフィールに書くことも、自然と決まってきます。

上の動画で話した「はじめて高単価案件を取るまでの手順」のうち、営業の前の準備にあたる部分を中心に、文章で整理しました。

始める前に持っておきたい3つの心構え

手順に入る前に、少しだけ心構えの話をさせてください。

1つ目は、今の状況の危うさに気づくこと。
このまま自分の時間を削って、1本数千円の案件をこなし続けた先に、理想の未来はありますか?
描けているなら、そのまま進んでいいと思います。
でも、ほとんどの人はそうじゃないはずです。

2つ目は、素直に行動すること。
撮影がいい、SNSマーケがいい、自分の商品を作ろう。
いろんな情報がありますが、どれも極めれば結果は出ます。
一番もったいないのは、中途半端にやって別の情報に浮気することです。

3つ目は、行動の量と速さ。
毎日30分を1年続けるより、短い期間に一気に量をこなした方が、結果は出やすいと思っています。

あと、低単価の原因をクライアントや動画編集という仕事のせいにしないこと。
修正が多いのも、相手の要望を事前に汲み取れていなかったから、と考えた方が伸びやすい気がします。

まずは自分の「できること」を全部書き出す

最初のステップは、自分の強み(アセット)を書き出すことです。

動画編集者といっても、人によってできることは全然違います。
主婦の人もいれば、会社員の人も、大学生の人も、制作会社で撮影までやっていた人もいる。

書き出す強みの例

  • 動画編集に加えて、サムネイルが作れる
  • 会社員時代に資料作成をしていた
  • 自分のSNSアカウントを伸ばしたことがある
  • パートで「仕事が丁寧」と褒められてきた
  • 英語が得意

デザインや撮影のような分かりやすいスキルじゃなくても大丈夫です。
「丁寧に仕事ができる」も、立派な強みだと思います。

ここを飛ばしていきなり営業してもいいんですが、
やっておかないと、営業の場で自分のことをうまく話せないんですよね。

「パン」を「食パン」にする。強みを細分化する

強みが見つかったら、それを細かく尖らせます。

ほとんどの人は「動画制作ができます」が強みになると思います。
でも、それだけだと相手は「はい、そうですか」で終わってしまう。

冒頭のパンの話です。
「動画編集代行をします」は「パンです」と同じ。
だから、何かに尖らせます。

尖らせ方と、そこから浮かぶ営業先

  • YouTubeの制作に特化 → YouTubeマーケティングを支援している会社
  • テロップ入れだけを月額で頼み放題 → 毎日投稿していてテロップ入れが大変なYouTuber
  • 英語が得意なので英語の動画に特化 → 英語系の企業や英語スクールの運営者

細分化すると、営業先が自然と浮かんでくるんです。
営業先がはっきりすると、そのあとの営業もうまくいきやすくなります。

What・Who・Howの3つでサービス名を作る

次に、尖らせた強みを「サービス」の形にします。
サービスを作るのは難しそうに見えますが、決めるのは3つだけです。

サービスを作る3つの問い

  • What:お金をもらって、自分は何をするのか(例:動画編集、サムネイル制作、アップロードまで)
  • Who:誰に提供するのか(最初は、自分がアプローチしやすい相手でいい)
  • How:どんな悩みを解決するのか(例:動画制作からアップロードまでの手間と予算を減らす)

Whoで、いきなり大手企業を選ぶ必要はありません。
そもそも、どう近づけばいいかも分からないですよね。
たとえば、Xにたくさんいる1人社長さんのように、自分が声をかけやすい相手でいいと思います。

この3つをぎゅっとまとめると、
たとえば「スタートアップ向けYouTube動画制作パック」のような、サービスの名前ができあがります。

自分ではなかなか思いつかない、という人は、他社のサービスを参考にしてみてください。
「動画制作 サービス」などで検索すると、たくさん出てきます。

撮影から編集まで全部まとめて引き受けるサービス。
月額で専属の制作チームを持てる、という言い方のサービス。
漫画動画を使った広告に特化したサービス。

やっていることは、結局どれも動画編集の代行です。
でも、言い方や売り方を変えているんですよね。

参考にした会社より値段を下げてみる。
2つの会社の強みを組み合わせてみる。
そうやって形にしたら、実際に営業して反応を見ながら直していく。
この流れで十分だと思います。

作ったサービスはプロフィールの一番上に置く

サービスが決まると、プロフィールに書くことも決まります。
動画では、Wantedly(ウォンテッドリー)で企業に直接応募する方法を例に話しました。

プロフィールで押さえること

  • アイコンは実写のきちんとした写真にする(アニメやイラストは避ける)
  • キャッチコピーに、作ったサービスが分かる一文を入れる
  • 自己紹介の最初に「自分がお力になれること」を箇条書きで書く
  • 一番大事なのは、載せる動画のクオリティ

自分の経歴から書き始めて「自分のことを知って」という文章になってしまう人が多いんですが、
発注する側が知りたいのは「この人に何を任せられるか」です。
相手が知りたいことを先に書くと、発注のイメージを持ってもらいやすくなります。

アイコンの話は当たり前に聞こえるかもしれません。
でも企業相手の営業なので、ここを甘く見ていると仕事は取れないと思っています。

実績がない人は、自主制作の動画で差をつけてください。
ただ、自分の自己紹介動画や、よくあるビジネス系の編集をなんとなく作っただけでは、同じような人がたくさんいます。
クオリティの高い動画を作ることが大事です。

営業メールでも、サービスがあるから話が早い

Wantedlyだけだと数が限られるので、最終的にはメールでのアプローチが中心になります。
ここでも、最初に作ったサービスが効いてきます。

メールに書くことは、まず「こういうことで困っていませんか?」という悩みの仮説。
そして、その悩みを解決するためのサービスの提案です。

たとえば、
「毎日投稿の編集がしんどい方向けに、テロップ入れだけを月額で丸投げできるサービスを作りました」
といった形です。

サービスが決まっていないと、この一文が書けないんですよね。

動画では、メールについてもう2つ大事な話をしていました。
1つは、最初の数行で「誰なのか」と「結論」を書くこと。
最後まで読まないと言いたいことが分からない、ミステリー小説のようなメールにしないこと。

もう1つは、相談の候補日を先に書いておくこと。
「ご都合のいい日は?」から始めると、日程のやり取りが永遠に続いてしまいます。

そして、1通送ってすぐに仕事が決まることはありません。
件名や文章を変えながら、開封や返信の反応を見て直していく。
地道ですが、この繰り返しだと思います。

正直、ここまでの手順は楽ではありません。
でも、自分で仕事を取りに行ける力は、動画編集のブームがこの先どうなっても、別のものを売るときにそのまま使えます。
僕自身も、クラウドワークスで1本2,000円の編集から始めて、すごく疲れていた側なので、この力の大きさは身にしみています。

ブイプロの運営として、受講生の営業や実力づくりにどう向き合っているかは、こちらのページで本人が答えています。

僕もまだまだ、自分のサービスの見せ方を磨いている途中です。
「動画編集代行」を、誰かにとっての「食パン」に変えられる人が、少しでも増えたら嬉しいです。

カズマル

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