動画編集の収入はどれくらい?単価と月売上の実測分布を公開
動画編集の収入が不安なとき、その不安の正体はたいてい「自分の数字が低いこと」ではありません。「相場を知らないこと」です。基準がないから、目の前の5,000円が安いのか普通なのか判断できない。判断できないから、いつまで続くのかも分からない。この記事では、ブイプロで集めた受講生アンケートの実測値を、都合の良い数字も悪い数字もそのまま並べます。集計したのは僕(株式会社ブイスト・山田一真)です。
最初にお断りしておきます。ここに出てくるのはすべて自己申告アンケートの集計結果であり、これから同じ数字になることを示すものではありません。回答者は動画編集スクールの受講生で、成果報告フォームという性質上、前向きな報告が集まりやすい母集団です。「一般的な動画編集者の平均」ではなく「学習と営業を継続している人たちの分布」として読んでください。
この記事でわかること
- 1案件あたりの単価が実際にどう散らばっているか(n=263の分布・1万円未満が最多という現実を含む)
- 同じ単価帯でも月の売上が大きく割れる理由
- 案件をどこで取ったかによる単価傾向の違い(8経路の比較)
- 受講開始からの経過期間と単価・月売上の関係(n=340)
- 扱う案件の種類の数と月売上の相関
- 収入が読めない働き方(案件の複線化・繁閑の波・支払いサイト)との実務的な付き合い方
- 「収入・単価への不安」43件の中身と、不安の種類別の対処の当て方
- 生活できるのか/会社を辞めるべきか/いつ安定するのか、への率直な回答
結論:不安の正体は「相場を知らないこと」である
収入の不安には二種類あります。ひとつは「金額が足りない」という不安。もうひとつは「この金額が何を意味するのか分からない」という不安です。人を消耗させるのは、たぶん後者のほうです。
たとえば1本8,000円の長尺編集を受けているとします。この数字だけでは、良いのか悪いのか判断できないですよね。ところが「回答者の39%は1万円未満の単価で仕事をしている」「1年を超えて続けている層では1万円未満が1割を切る」という分布を知ると、8,000円は「珍しくない出発点」であり「そこに留まり続ける人は少数」という位置づけに変わります。金額は1円も動いていないのに、不安の質だけが変わる。これが相場を知るということです。
実測1|1案件あたりの単価はこう散らばっている
まず、一番知りたいであろう数字から。受講生アンケートのうち、1案件あたりの単価に有効な回答があったn=263(極端な外れ値を除外)の分布です。
| 1案件あたりの単価 | 割合 | この帯にいる人の状態 |
|---|---|---|
| 1万円未満 | 39% | 最も多い。初案件〜数ヶ月目、クラウドソーシング中心の時期に集中 |
| 1万〜3万円 | 37% | 二番目に多い。長尺編集の実務が回り始めた段階 |
| 3万〜5万円 | 11% | 企画・構成やサムネイルなど編集以外の価値が乗り始める |
| 5万〜10万円 | 7% | 企業案件・広告動画・運用代行が混ざってくる |
| 10万〜30万円 | 4% | 月額の運用契約やディレクション込みの契約が中心 |
| 30万円以上 | 2% | ごく少数。制作全体の受託や複数人体制の案件 |
※出典:ブイプロ受講生アンケート(2026年5月9日〜7月17日/延べ555件・実人数380名)。上表は単価に有効回答があったn=263を集計。複数案件を報告している場合は最も高い金額を採用。
この表で目を逸らしてはいけないのは、1万円未満が39%で最多だという事実です。ただ、この層にいることは失敗ではありません。多くの人が通る場所です。問題は、通過するか、滞在するか。あなたは今どの行にいますか。
もうひとつ。3万円以上は合計しても22%です。SNSで見かける「単価5万円」「月収50万円」といった数字は、存在はするけれど分布の端にあります。端の数字を平均だと思い込むから、自分の数字が異常に低く見えるんです。
実測2|同じ単価でも、月の売上は割れる
単価と月売上の両方に回答があったデータで、両者の関係を見ます。
| 1案件あたりの単価 | 回答数 | 月売上の中央値 | 月10万円以上の割合 |
|---|---|---|---|
| 1万円未満 | n=95 | 約4.0万円 | 26% |
| 1万円以上 | n=233 | 約15.0万円 | 67% |
※上表は単価と月売上の両方に有効回答があった記録のみを抜き出した別集計です。母数が実測1の表(n=263)と異なるため、単純比較はできません。
注目してほしいのは、単価1万円未満でも月10万円以上に届いている人が26%いること。件数と継続契約で積み上げている人が四人に一人はいます。逆に単価1万円以上でも月10万円に届いていない人が33%。単価は月収を決める唯一の変数ではないんですよね。
売上の分解式はシンプルです。月の売上 = 単価 × 件数 × 継続率。僕はこの式から継続率を抜いた売上観を、何度も否定してきました。1万円の案件でも、10本が6ヶ月続けば60万円になる。単価だけを見て絶望するのは、式の三分の一しか見ていないということです。逆に、単価が高くても単発で途切れれば月の売上は安定しません。不安の解消は、どの変数を動かすかを決めるところから始まります。
実測3|どこで案件を取ったかで、単価の傾向は変わる
獲得経路は主要8経路・延べ270件(「なし」「まだ受講中」などの非経路回答は除外)。このうち単価にも回答があった記録で、経路別の単価傾向を集計しました。
| 獲得経路 | 回答数 | 単価の中央値 | 1万円未満の割合 | 3万円以上の割合 |
|---|---|---|---|---|
| クラウドワークス | n=61 | 1.0万円 | 49% | 16% |
| 知人・友人からの紹介 | n=50 | 2.5万円 | 20% | 46% |
| その他のコミュニティ(交流会・ディレクター繋がり等) | n=39 | 2.0万円 | 33% | 33% |
| ブイプロ内コミュニティ・案件募集 | n=22 | 1.75万円 | 18% | 27% |
| X(旧Twitter)の募集投稿・DM営業 | n=19 | 2.0万円 | 16% | 37% |
| ランサーズ | n=11 | 2.0万円 | 27% | 36% |
| 企業へのメール営業 | n=10 | 14.0万円 | 10% | 80% |
| Indeed・Wantedlyなど求人媒体 | n=8 | 2.6万円 | 0% | 38% |
※各行は経路ごとに有効回答を数えた延べ件数です(複数経路を選んだ回答は各経路に計上)。下の4行は母数が10〜20件と少なく、参考値としてお読みください。数件の高額回答で中央値が大きく動きます。
傾向として読み取れるのは次の点です。
- クラウドソーシングは単価が最も低い方向に寄る。クラウドワークス経由は1万円未満が49%とほぼ半数。「動画編集は稼げない」と結論づける人が多いのは、この分布だけを見ているからです。
- 人を介する経路は単価が上がる方向に寄る。紹介経由は3万円以上が46%。相見積もりの土俵に乗らないぶん、価格の決まり方が変わります。
- 企業への直接営業は、母数は少ないが水準が別物。n=10なので断定はできませんが、3万円以上が80%という偏りは他の経路と比べて明確です。
ここから導ける結論はひとつです。単価が上がらないと感じている人の多くは、交渉が下手なのではなく、単価が上がりにくい場所にだけ居続けている可能性があります。単価の上げ方は動画編集の単価を上げる方法で詳しく扱っています。
実測4|時間が経つと、何が変わって何が変わらないか
「いつになったら安定するのか」は、収入不安の核心にある問いです。受講開始から成果報告までの経過期間に回答があったn=340の分布です。
| 受講開始からの経過期間 | 割合 |
|---|---|
| 3ヶ月以内 | 23% |
| 4〜6ヶ月 | 24% |
| 7〜12ヶ月 | 29% |
| 1年超 | 24% |
4分の1近くは1年を超えてから報告しています。3ヶ月で結果が出る人もいれば、1年半かかる人もいる。この幅の広さ自体が実測値です。さらに期間ごとに単価と月売上を見ると、変化のしかたに特徴が出ます。
| 経過期間 | 単価の中央値 | 単価1万円未満の割合 | 単価3万円以上の割合 | 月売上の中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 3ヶ月以内(n=63) | 1.5万円 | 37% | 27% | 約8.7万円 |
| 4〜6ヶ月(n=67) | 1.5万円 | 34% | 34% | 約8.0万円 |
| 7〜12ヶ月(n=95) | 1.5万円 | 28% | 24% | 約8.3万円 |
| 1年超(n=67) | 3.0万円 | 9% | 58% | 約20.0万円 |
※単価または月売上に有効回答があった記録のみの別集計。母数が上の期間分布(n=340)と異なります。
この表は、正直に読むと厳しい内容を含んでいます。
- 3ヶ月から12ヶ月までの区間で、単価の中央値はほとんど動いていません(いずれも1.5万円)。「続けていれば自然に上がる」わけではない、ということです。
- 一方で1万円未満の割合は37%→34%→28%→9%と一貫して下がります。上限が上がるより先に、下限から抜けていく。
- そして1年を超えた層で、単価中央値は3.0万円、3万円以上が58%へ跳ねます。変化は連続的ではなく、ある時点でまとまって起きているように見えます。
ここに、収入不安と付き合ううえで一番大事な認識があります。数字が動かない期間は、多くの人に存在する。4〜12ヶ月の停滞は例外ではなく、分布の真ん中で起きていることです。この期間に「自分だけが伸びていない」と判断してしまうのが、一番もったいない誤読です。
ただし、これは時間が解決するという意味ではありません。1年超の層でも9%は1万円未満です。時間は必要条件であって十分条件ではない、というのが表の読み方です。停滞期については動画編集が稼げないと言われる理由でも構造から解説しています。
実測5|「何を作れるか」の幅と月売上
もうひとつ、はっきりした差が出た軸があります。報告された案件の種類(長尺・ショート・リール・広告動画・企業PR・サムネイル・ディレクションなど)の数です。
| 扱っている案件の種類数 | 回答数 | 月売上の中央値 | 月10万円以上の割合 |
|---|---|---|---|
| 1種類 | n=111 | 約5.0万円 | 37% |
| 2〜3種類 | n=163 | 約8.4万円 | 44% |
| 4種類以上 | n=102 | 約27.5万円 | 79% |
※月売上に有効回答があった記録の別集計。
種類別の単価中央値も同じ方向です。YouTube長尺2.0万円(n=251)、ショート1.5万円(n=160)、リール1.5万円(n=112)に対し、サムネイル制作2.7万円(n=75)、広告動画3.0万円(n=71)、ディレクション・運用代行3.31万円(n=60)、企業PR動画4.0万円(n=42)。
注意すべきは因果の向きです。種類を増やしたから売上が増えたのか、売上が増える過程で種類が増えたのかは、このデータからは判別できません。ただ、扱う種類が1つに留まっている層が、分布の中で最も月売上が低い位置にあることは押さえておく価値があります。
収入が読めない働き方と、どう付き合うか
ここからは、その数字を前提にした実務の話です。会社員の給与と違って、動画編集の収入は金額も、タイミングも揺れます。揺れ自体はなくせません。だから、揺れても倒れない設計にするしかないんです。
1. 案件の複線化 ― 一社依存の月がいちばん危ない
データでは、獲得経路が1つの人の月売上中央値が約8.0万円、2つの人が約9.98万円、3つ以上が約9.5万円でした(それぞれn=115/46/17)。経路の数が増えれば売上が増える、という関係は明確には出ていません。ここは正直に書きます。
それでも複線化を勧める理由は、売上の平均値ではなく分散にあります。売上が一社に集中している状態は、その一社の都合(担当者の異動、チャンネルの休止、予算期の切り替え)で月収がゼロになり得るからです。
- 一社の売上構成比が50%を超えたら警戒ラインとして扱う。切られた瞬間に生活が変わる比率です。
- 複線化は「経路を増やす」ことではなく「売上の出どころを分ける」こと。同じ紹介者から回ってくる5社は実質1経路です。
- 忙しいときこそ、月に数時間だけ営業の枠を固定する。営業を止めた月の影響は2〜3ヶ月後に遅れて出ます。
より広い実態は動画編集者の実態調査2026とあわせて確認してください。
2. 繁閑の波 ― 平均で暮らさず、下限で暮らす
仕事量は、クライアント側の投稿ペース、季節要因(年末年始・大型連休は前倒し納品が集中し、その後に空白ができる)、自分の営業タイミングで揺れます。3ヶ月連続で同じ売上になることのほうが稀です。
- 生活設計は「直近6ヶ月の最低月」を基準にする。平均値で家計を組むと、平均以下の月が来るたびに判断が乱れます。
- 閑散期にやること(ポートフォリオ更新・営業リスト作成・単価表の見直し)を繁忙期のうちにリスト化する。手が空いてから考えると、不安のほうが先に来ます。
- 受注量の上限を先に決める。「入るだけ受ける」を続けると忙しい月に営業が止まり、翌々月の谷が深くなります。
3. 支払いサイト ― 「受注した月」と「入る月」は違う
収入不安のうち、意外な割合を占めるのが金額ではなくタイミングの問題です。取引開始前に必ず確認しておくべき項目を挙げます。
- 締め日と支払日(月末締め翌月末払いなら、稼働から入金まで最長約2ヶ月空きます)
- 請求書の提出先と締切(締切を1日過ぎると、丸ごと1ヶ月ずれることがあります)
- 振込手数料の負担(少額案件では利益率に効きます)
- 修正対応の範囲と回数(何回まで無償か。曖昧だと実質時給が半分になります)
- 検収の条件(何をもって納品完了とするか)
そのうえで、生活防衛資金は「支払いサイトの長さ×月の生活費」を最低ラインとして持つ。月末締め翌月末払いが中心なら2ヶ月分、という考え方です。
4. 数字の持ち方 ― 見るべき指標を3つに絞る
売上額だけを見ていると、上がった月は安心して、下がった月は不安になるだけで、行動が変わりません。少なくとも次の3つを分けて記録してください。
- 単価(1案件あたり/1分あたり):交渉と提案で動く
- 件数:営業量とキャパシティで動く
- 継続率(先月も取引があった相手の割合):納品品質と関係性で動く
そして実質時給(売上÷その案件にかけた総時間)を出す。単価5,000円の案件に4日かける状態は、単価ではなく作業時間の問題です。どの変数が悪いのかが分かれば、不安は「課題」に変わります。
「収入・単価への不安」43件の中身
受講生から集まった悩みの記述469件(262名)を分類したところ、「収入・単価への不安」は43件。全体では「スキル習得の難しさ」82件、「自信がない」80件、「進捗の停滞」79件に次ぐ4番目です。43件のうち、同じ回答の後半で状況が変わったと読み取れたものは28件(65%)。裏を返せば、15件は記述時点で解決していません。
個人が特定されない範囲で短く引用します(表記は原文どおり)。
- 「単価5,000円の案件に4日ほどかけて納品していました」
- 「月5万円ぐらいで停滞していて、どうすればいいのか本当に悩んでいました」
- 「今の収入では生活が苦しく」
- 「皆さんよりずっと収入が少ないですが」
- 「1年以内に月20万円儲けるのはかなりムリゲーな気がする」
- 「毎月の収入が固定で、将来への漠然とした不安がずっと頭の片隅にありました」
ひとつ目の記述は、僕にとって他人事ではありません。開業してしばらくは、僕自身も単価が頭打ちのまま抜けられない時期がありました。だから、この帯にいる人を上から見るつもりはまったくないです。
最後の一文は本業の給与についてのものですが、示唆的です。収入が読めないことも不安だが、収入が読めすぎることも不安である。不安をゼロにする働き方は、たぶん存在しません。
なお収入への不安は悩み全体では4番目で、上位3つはスキル・自信・停滞です。収入は結果として現れる指標であり、詰まっているのはその手前であることが多いです。
不安の種類別・対処の当て方
「収入が不安」とひとことで言っても、中身は違います。中身を特定しないまま闇雲に頑張ると、効かない努力に時間を使うことになります。
| 不安の中身 | 典型的な症状 | まず確認すること | 効きやすい打ち手 |
|---|---|---|---|
| 相場が分からない | 自分の単価が高いのか安いのか判断できない | 実測1の分布表で自分の位置を確認 | 位置づけができれば行動は選べる。分布の端の数字と比べない |
| 単価が低い | 1本の金額が上がらない | 取引先の獲得経路(実測3) | 単価が上がりにくい場所に居続けていないか。提案内容に編集以外の価値があるか |
| 件数が足りない | 単価は悪くないが月の売上が低い | 先月の稼働可能時間と実稼働時間の差 | 営業量の固定枠化。継続契約への転換 |
| 時間あたりが低い | 忙しいのに残らない | 案件ごとの実質時給と修正回数 | 作業の型化・テンプレート化。修正回数の契約明記 |
| 収入が不安定 | 月ごとの振れ幅が大きい | 一社あたりの売上構成比 | 売上の出どころを分ける。下限で生活設計する |
| 入金が読めない | 売上はあるのに手元が苦しい | 締め日・支払日・請求締切 | 支払いサイト×生活費の運転資金を確保 |
| 先が見えない | いつまで続くのか分からない | 実測4の期間別データ | 4〜12ヶ月の停滞は分布の真ん中で起きていると理解する |
使い方はシンプルです。今の自分の不安がどの行なのかを、ひとつだけ選ぶ。同時に全部は動かせません。
やってはいけない、不安の解消のしかた
市場の構造を、僕は「二極化」という言葉で繰り返し説明してきました。下位の単価は下がり続け、上位層の単価は上がる。その断層の上で、次の3つは特に危険です。
- SNSの上澄みと自分を比べる。3万円以上は分布の22%、30万円以上は2%。目に入る数字は分布の端です。比べる相手を間違えると、正常な進捗が失敗に見えます。
- 単価の低さを作業量で埋め続ける。記述にも「時給で220円ほど、寝ないで頑張るだけで売上を立てていました」という声がありました。短期の売上は立ちますが、学習と営業の時間が消えます。
- 不安定だからという理由だけで勢いよく環境を変える。本業の収入を先に手放す判断は、数字が動かない期間が数ヶ月〜1年続き得ることを踏まえて考えるべきです。
それでも数字を動かしたい人へ
ここまでのデータで、単価が高い側と相関していた要素を並べます。因果ではなく相関であること、母数が小さい項目があることを承知のうえで参考にしてください。
- 取引先の入口を変える(クラウドソーシング一本から、紹介・コミュニティ・直接営業へ広げる)
- 編集以外の工程を持つ(サムネイル、構成、ディレクション、運用代行は単価の中央値が高い側にある)
- 扱える案件の種類を増やす(1種類の層と4種類以上の層で、月売上中央値に大きな差がある)
- 継続率を上げる(単価が同じでも、続く取引が積み上がると月の売上は変わる)
- 実質時給を測る(測っていない人は、改善の余地がどこにあるか分からない)
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よくある質問
Q1. 動画編集の収入だけで生活できますか?
できている人もいますし、できていない人もいます、というのが実測値に基づく正直な答えです。月売上に回答があった記録では中央値が約10万円、月10万円以上が約半数でした。生活費は世帯構成や地域で変わるため一律には答えられません。判断するなら「直近6ヶ月の最低月の売上が、必要な生活費を上回っているか」で見てください。平均ではなく最低月で見るのが要点です。
Q2. 会社を辞めて専念すべきですか?
この記事は退職を勧めません。実測4のとおり、単価の中央値は3ヶ月目から12ヶ月目までほとんど動いていません。数字が動かない期間が数ヶ月から1年続き得ることを前提に置くと、収入源を持ったまま進めるほうが判断は落ち着きます。辞めるかどうかは収入の水準だけでなく、支払いサイト、運転資金、家族の合意を含めて決めるべきことです。少なくとも「不安だから環境を変える」という順番では決めないほうがいいと考えています。
Q3. いつになったら収入は安定しますか?
データからは、時期を約束することはできません。分かるのは、報告のタイミングが3ヶ月以内23%・4〜6ヶ月24%・7〜12ヶ月29%・1年超24%(n=340)と広く分布していること、そして1年を超えた層で単価3万円以上の割合が58%に上がっていることです。1年超でも単価1万円未満が9%いることも同時に事実です。時間は必要ですが、時間だけでは足りません。
Q4. 単価1万円未満の案件は受けないほうがいいですか?
一律には言えません。分布では1万円未満が39%と最多で、多くの人が通過する帯です。実績がゼロの段階では、取引実績を作ること自体に価値があります。問題は金額そのものより滞在期間です。(1) その案件で新しく学べることがあるか、(2) 実質時給がいくらか、(3) 半年後も同じ条件のままの見込みか、の3点で見てください。
Q5. クラウドソーシングだけで単価は上がりますか?
上がっている人はいますが、分布としては厳しい側です。クラウドワークス経由(n=61)は単価1万円未満が49%、3万円以上は16%。一方、紹介経由(n=50)は3万円以上が46%です。これは「クラウドソーシングが悪い」という話ではなく、相見積もりが前提の場所では価格が下方向に働きやすいという構造の話です。入口として使いながら、並行して別の経路を作るのが現実的でしょう。
Q6. 収入への不安は、稼げるようになれば消えますか?
完全には消えないと考えたほうが現実的です。記述には、売上が伸びた後に「頭打ちが来ていた」「収入が横ばいになっていた」という声も含まれます。金額が上がると不安の内容が変わるだけ、という側面がある。だからこそ、不安を消すことを目標にせず、不安を「今どの数字を動かすべきか」という問いに翻訳する習慣を持つほうが実務的です。
まとめ
- 単価は1万円未満が39%で最多、3万円以上は合計22%(n=263)
- 単価1万円未満でも月10万円以上が26%、単価1万円以上でも月10万円未満が33%
- 獲得経路で単価傾向は明確に違う(クラウドワークスは1万円未満49%、紹介は3万円以上46%)
- 単価の中央値は3〜12ヶ月でほぼ動かず、1年超の層で3.0万円に上がる
- 扱う案件が1種類の層と4種類以上の層で、月売上中央値に大きな差がある
不安の正体が「相場を知らないこと」だとすれば、ここまで読んだ時点で、少なくとも位置づけはできるようになったはずです。あとは、どの数字を動かすかを1つ選ぶだけ。数字は約束できませんが、位置づけと打ち手の順番は、今日からでも整理できます。
※本記事で紹介したデータは受講生の自己申告アンケートに基づくものであり、成果を保証するものではありません。
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P.S. 7年前の疲弊する前に欲しかった…
