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テレビ番組風の動画編集のやり方|六角形ワイプ・くの字2分割・立体テロップをPremiere ProとPhotoshopで再現

公開日: 2026年10月3日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

動画編集を覚えて営業に出た。
でも、来るのは作業量のわりに単価の低い案件ばかり。

この記事は、そんな動画編集者に向けて書いています。

原因はいろいろありますが、僕はポートフォリオのレベル、つまり編集スキルそのものが大きいと思っています。

ラーメン屋に行って、美味しくなかったら次は行かないですよね。
発注者も同じです。
クラウドワークスで募集を出しても、届くポートフォリオのレベルがそこまで高くなければ、財布のひもは緩みません。

そこで上の動画では、テレビ番組「日曜日の初耳学」の演出を、Premiere ProとPhotoshopで再現する方法を紹介しました。
ゲストは、僕たちのマンツーマン指導で編集の講師をしてくれている編集者です。

文章で手順を整理したので、動画と合わせて手を動かしながら読んでみてください。
ボタンの位置や名前は、動画を撮った時点の画面のものです。

なぜ「初耳学」を教材にするのか

講師いわく、初耳学には練習台として向いている理由があります。

初耳学がお手本に向いている理由

  • 1本のインタビュー番組なので、YouTubeの動画に応用しやすい
  • 同じカメラの映像なのに、ワイプや2分割の切り抜きなど見せ方を変えて、視聴者を飽きさせない工夫が詰まっている
  • テレビ番組の中でも、テロップのデザインがリッチ

話している人の横にテロップ、その横に画像。
いつも同じ画角だと、どうしても見ている側は飽きてしまいます。

この記事では、初耳学から抜き出した3つの演出を順番に作っていきます。
1つ目のワイプは、実際に僕のチャンネルにも取り入れています。

演出1:六角形ワイプで、画像を主役にする

話している人を右側の六角形のワイプに収めて、背景いっぱいに画像を敷く演出です。
同じ映像でも、ぐっと新鮮に見えます。

Photoshopで枠を作る

Photoshopの手順

  • 新規ファイルを作り、プロパティでアートボードの背景色を透明にする
  • 長方形ツールで画面いっぱいの長方形を作り、色を緑系にする(緑系なら何でもOK)
  • 長方形のレイヤーを右クリックして「ラスタライズ」する
  • 多角形ツールで角数を6にし、Shiftを押しながら引っ張って正六角形を作る。比率の数値が80%になっていたら100%に直すと、歪みのない正六角形になる
  • 六角形の塗りはなし、線はあり(色は白など)、線の太さは30くらい
  • レイヤーをダブルクリックして「光彩(外側)」を黒でつけ、スプレッドとサイズでじんわり影が出るように調整する
  • ペンツールを「パス」にして、長方形のレイヤーで六角形の内側をぐるっと囲む
  • パスのパネルで、囲った部分を選択範囲にしてDeleteで消す

ラスタライズは前提知識として押さえておきたいところです。
スマートオブジェクトのままだと、長方形を切り抜いたりペンで描いたりの加工ができません。
ラスタライズすると、それができる状態になります。

最後に消した六角形の部分に、話している人の映像が映る仕組みです。

Premiere Proで合成する

Premiere Proの手順

  • 作ったファイルを読み込み、撮影素材の上に置く
  • 撮影素材のスケールと位置を、六角形の中に収まるように調整する
  • ワイプにしたい範囲で切り、両方を選んでネスト化する(名前は「ワイプ」など)
  • ネストを1つ上のトラックに上げ、下に背景にしたい画像を置く
  • ネストに「ウルトラキー」をかけ、キーカラーのスポイトで緑の部分を取る

緑の部分が透けて、六角形のワイプだけが残れば完成です。

演出2:「くの字」の2分割で、角を立たせる

ただ画面を半分に割るのではなく、真ん中に角が出ているような2分割です。
作り方は、1つ目とほとんど同じ流れです。

Photoshopで枠を作る

Photoshopの手順

  • 1920×1080の新規ファイルを作り、背景を透明にする
  • 表示メニューから定規をオンにし、新規ガイドで水平方向に540(縦の真ん中)の線を引く
  • 長方形を描いて緑系の色にする
  • MacはCommand、WindowsはCtrlを押しながらTで変形。左上の角をCommand(Ctrl)+Shiftを押しながら引っ張ると斜めになる
  • 斜めにした下の辺がガイドの線に合うように整える
  • Command(Ctrl)+Jで複製し、複製した方を変形→右クリックで「垂直方向に反転」
  • Shiftを押しながら下に動かし、左右にずらさずに真ん中に合わせる
  • 2つをCommand(Ctrl)+Gでグループにし、グループに「光彩(外側)」をつけて少し浮かせる

Premiere Proで合成する

Premiere Proの手順

  • 作ったファイルを置き、その長さに合わせて本編をカット。映像の位置を調整する
  • 2つを選んでネスト化し、下に画像を置く
  • 今度は「カラーキー」をかけ、スポイトで緑を取る。そのままだと変わらないので、「カラー許容量」を透明になるまで上げる
  • もう1人分の素材を用意し、同じファイルを置いて「水平反転」のエフェクトで向きを逆にする
  • 位置を調整してネスト化し、同じくカラーキーで緑を抜く

ウルトラキーでもできますが、ここではカラーキーを使っています。
役割はほぼ同じで、緑の部分を透過させるものです。

演出3:シャドウの重ね方で、テロップに高級感を出す

最後は、初耳学に多い、少し立体感のあるテロップです。
完全な再現ではありませんが、エッセンシャルグラフィックスだけでもここまで近づけられるというところを紹介しています。

パッと見ると、ただのグラデーションに黒い縁取りをしたテロップと大きくは違いません。
でも並べると、真ん中が少し浮いて、メタリックな光沢があるのが分かります。

立体テロップの作り方

  • フォントは、動画ではAdobe Fontsで取れるものを使用
  • 塗りはグラデーション。両サイドを青、真ん中だけ少し明るい色にして光沢を出す
  • シャドウを3つかける
  • そのうち2つは、グラデーションのシャドウ。塗りより少し濃い青を両サイドに、真ん中を白にする
  • その2つを、距離2・大きさ2くらいの小さい値で、1つは右側、もう1つは左側に、ちょびっとだけはみ出させる
  • 残りの1つは黒いシャドウで、文字全体を囲む

光沢のシャドウを外して比べると、印象がかなり変わります。
すごく細かい工夫ですが、こういうところで高級感が出ます。

塗りの色は、テロップに合わせて変えてもらって大丈夫です。
細かいパラメータは、動画の画面で確認してみてください。

量産型で終わらないために

テロップが入れられる。カットができる。
そういう編集者は、今たくさんいます。

僕たちが指導で大事にしているのは、量産型の動画編集者で終わらないことです。
他の編集者と比べられたときに、「この人の方が編集スキルが高そうだな」と思ってもらえるかどうか。

今回の3つの演出は、どれも1本のインタビュー映像から作れます。
自分で撮った素材で再現して、ポートフォリオに入れてみるのもいいと思います。

この記事の要点

  • 単価が上がらない原因の1つは、ポートフォリオ(編集スキル)のレベル
  • 初耳学は、YouTubeに応用しやすく、見せ方の工夫が詰まった教材になる
  • 六角形ワイプ:Photoshopで緑の枠を作って穴を開け、Premiere Proのウルトラキーで抜く
  • くの字2分割:斜めの長方形を反転・複製し、カラーキーで抜いて左右に並べる
  • 立体テロップ:グラデーションの塗りに、光沢用のシャドウ2つと黒の縁取りを重ねる

マンツーマンの指導や、運営としての関わり方が気になる人は、ブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますにまとめています。

1つ目のワイプのように、僕たちもテレビの演出を自分のチャンネルに取り入れています。
この記事が、自分の編集をもう一段引き上げるきっかけになったら嬉しいです。

カズマル

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