サムネの作り方|指示書がない依頼で「これまでにない感じ」を形にする、要望の分け方と参考の探し方

サムネやバナーを頼まれたのに、参考画像も、トンマナの指示もない。
そんなとき、あなたは何から考えますか?
この記事は、指示書がないままデザインを任されて手が止まってしまう、動画編集者やクリエイターに向けて書いています。
中身は、ブイプロのグループコンサルで、うちの制作物を担当しているスタッフが共有した講義です。
プレゼント企画のサムネを作ってもらったとき、僕の要望が細かくて、一度OKを出したものにも何度もボツを出しました。
その中でスタッフが整理した考え方を、文章にまとめました。
先に少しだけ言うと、
ポイントは、要望の言葉を分けて、参考を「1枚」ではなく「役割ごと」に探すことでした。
まず、お客さんの要望を言葉で並べる
作るときにいちばん大事なのは、お客さんの要望が何なのかです。
このとき僕が出した要望は、こんな感じでした。
僕が出した要望
- これまで見たことがない感じ(新しさ)
- 夏っぽさ
- 秘密の、すごいものが見られる感じ
- これまでのプレゼント企画のような、キラキラ・ギラギラした派手さは残す
最後の1つが、けっこう大事です。
「これまで見たことがない感じ」を100%やってしまうと、ギャンブルになるんです。
見た人が
「え、これ何?本当にプレゼント企画?」
と混乱してしまう。
なので、新しさは出しつつも、出しすぎない。
これまでの派手さは残す。
要望を並べると、こういうバランスまで見えてきます。
あなたが受けている案件でも、
1つの依頼の中に、いくつもの要望が詰まっていませんか?
まずはそれを、言葉で書き出すところからだと思います。
参考は「構図」と「雰囲気」で別々に探す
次に、参考を探します。
ここで、参考を役割ごとに分けて探すのがコツです。
1つ目は、構図の参考
どこに文字を置くか。
どういう文字組にするか。
今回は「これまで見たことがない感じ」が要望だったので、違う業界から探しました。
選んだのは、パチンコの広告です。
派手なものが多くて、構図の参考になるものもたくさんありました。
そこから、大きな文字がドンと横に並ぶ配置や、
背景に大きな文字が埋まっていて、その上にメインの文字がある配置を取り入れています。
ちなみに最初は、真ん中にベネフィットを2つ並べた文言を置いていました。
でも、それだと文字が多すぎる。
そこで「太客と出会える」という、1つのベネフィットだけに絞りました。
文字を足すより、伝えたいことを1つに絞る。
構図を考えるときは、ここもセットだと思います。
2つ目は、デザインと雰囲気の参考
文字のデザインや、全体の空気感です。
今回は夏っぽさが要望だったので、
スマホゲームの夏のバナーや、夏祭りの夜に火が燃えている写真を参考にしました。
これまでは、参考のサムネを1枚探して、それを組み合わせるだけだったそうです。
でも今回は、1枚をそのまま真似るのではなく、
構図はこれ、雰囲気はこれ、と複数から取り入れる形に変わりました。
抽象的な言葉は、AIで「触れるもの」に置き換える
いちばん苦労したのが「秘密感」でした。
最初は、花火が上がって盛り上がっている夏祭りの背景にしていたそうです。
でも、パッと見ると、ただのお祭りなんですよね。
秘密感がない。
とはいえ「秘密」という言葉から、いきなり絵は浮かびません。
そこで使ったのが、ChatGPTです。
聞き方は、こうでした。
「秘密と聞いて思い浮かぶものは何ですか?物理的に触れるもので20個教えてください」
「物理的に触れるもの」と付けたのがポイントです。
概念で返されると、デザインでは再現できないからです。
出てきた候補には、鍵や金庫、日記などがありました。
その中で、ドンピシャだったのが「扉」です。
ただ、金属でゴツゴツしたヨーロッパ風の扉だと、トンマナに合いません。
今回はお祭りに合わせて、木の扉にしました。
その扉の前で、僕が腕を組んで立っている。
これで、秘密感のあるサムネになりました。
抽象的な要望を形にする手順
- 要望の中から、絵にしにくい言葉(秘密感など)を取り出す
- AIに「その言葉から連想する、物理的に触れるもの」をたくさん出してもらう
- 候補の中から、ピンとくるものを選ぶ
- 他の要望(夏・お祭りなど)に合わせて、素材や質感を調整する
細かい要素は「入れる理由」で決める
最後に、「無料プレゼント」と「3大特典付き」という小さな要素を入れています。
正直、なくてもサムネとしては成立します。
でも、プレゼント企画なので、無料でもらえることは伝えたい。
中身があることも見えた方が、クリックしたくなります。
なので、スペースを取らない形で、補足として入れました。
この1枚ができたあとも、文字をさらに大きくした案や、文字組を変えた案を作って、詰めていきました。
1回で決めにいかず、派生を作って比べる。
ここも大事なところな気がします。
参考は、意外な業界から探す
参考の画像は、Pinterestで探すのがおすすめです。
特に、僕らがよく作るビジネス系YouTubeのサムネは、
「これなら自分にもできそう」
「これを見るだけで変われそう」
という気持ちに働きかけるデザインが多いです。
そういう参考は、パチンコの広告や、スマホゲームのバナーから見つかります。
ゲームのバナーは、遊んでもらうことがゴールなので、見た人の気持ちを動かすデザインになっているんですよね。
スタッフ個人としては、進撃のバハムートのバナーがすごく参考になったそうです。
いろんな業界の視点が手に入ると、デザインの幅が本当に広がります。
サムネだけでなく、動画の中のデザインにもそのまま使える考え方です。
指示がないときほど、考えた筋道が武器になる
指示書がないと、不安になると思います。
何を正解にすればいいのか分からないからです。
でも、要望を言葉で並べて、
構図・雰囲気・モチーフを別々に探して、
抽象的な言葉は触れるものに置き換える。
この順番で作れば、
「なぜこのデザインにしたのか」を、お客さんに説明できるようになります。
ボツを出されたときも、どこを直せばいいかが見えやすくなるはずです。
今は、すぐ結果を出したい、楽をしたい、という空気が強いと感じています。
だからこそ、腰を据えて現場で役に立つ力をつけた人が、長く仕事を続けていけるんじゃないかなと。
僕自身も、努力を忘れずにやっていきたいと思っています。
ブイプロのコンサルや運営が、普段どんなふうに受講生と関わっているかは、ブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますにもまとめています。
この記事が、指示書のない依頼の前で手が止まっている人の、最初の一歩になったら嬉しいです。
カズマル
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