動画編集のAI全自動化は幻想?Premiere Proのプラグイン自作で作業の7割を任せる方法
「カット完全自動化」
「テロップはAIで一発生成。もう動画編集はいらない」
SNSを開くと、こういう発信が毎日のように流れてきますよね。
この記事は、クライアントから動画を預かって編集し、納品している動画編集者に向けて書いています。
先に言ってしまうと、僕は動画編集の完全自動化は、現場の案件ではほぼ幻想だと思っています。
じゃあAIは使えないのか。
そうではありません。
やり方を変えれば、編集の作業の7割くらいはAIに任せられます。
上の動画で話した内容を、文章で整理しました。
「全自動化できた」が現場で通用しない理由
僕は動画編集スクール「ブイプロ」を運営しながら、映像制作会社の代表として今も動画制作の仕事を受けています。
AI動画編集トレンド研究所というチャンネルを構えて、出てきたAIの使い方はひと通り試してきました。
そのうえで、はっきり言えることがあります。
SNSでよく見る「AIで動画編集を自動化できました」という手法で、実際の案件に使えたものは1つもありませんでした。
もちろん、全自動が成立する領域もあります。
演者がいない量産型の動画です。
ゆっくり音声の雑学チャンネル。
美容や健康の雑学を流すショート動画。
ニュースを読み上げるだけの動画。
自分でチャンネルを運営して、広告収益やアフィリエイトを狙う人なら、こういう動画はAIの全自動でもある程度の品質になると思います。
でも、クライアントワークは違います。
演者が話している素材を、その人の意図に合わせて仕上げる仕事だからです。
AIに一律で任せるのが難しい仕事
- インタビューで演者が辛い過去を思い出して、3秒黙った。その沈黙を切るか残すか
- 決めゼリフの前の「間」をあえて残すかどうか
- エンタメ系とビジネス系で、テロップの表現を使い分ける
- 場面の空気に合わせて、テロップやSEを選び直す
- 10GB、20GBといった大きな素材をさばく
沈黙を切るか残すかは、案件によっても、シーンのタイミングによっても全部バラバラです。
これをAIに判断させるのは、相当難しい。
それは発信している人が悪いわけではなくて、今のAIがまだそこまで来ていないというだけです。
この先アップデートはあると思います。
それでも、人間が完全に手を離していい領域は来ないと僕は思っています。
AIの情報を見分ける、たった1つの質問
「完全自動化」という発信を見かけたら、1つだけ確認してみてください。
その動画は、本当にクライアントに納品できるレベルか。
この質問にイエスと答えられないノウハウは、現場では使えません。
新しいものが出るたびに「すごい」と飛びついていると、本当は大事じゃないものまで追いかけることになります。
僕自身、これは何度も自分に言い聞かせています。
僕がおすすめしたいのは、
AIで下地を作って、人間が魂を込める。
この分担です。
別のアプリで作って持ってくる、が遅い
世の中の動画編集向けAIツールを見てみると、ほとんどがPremiere Proとは別のアプリです。
Claude Codeなどで処理をして、その結果をPremiereに持ってくる。
別の生成サービスで画像や動画を作って、Premiereに読み込む。
このやり方だと、どうしても手間が出ます。
別アプリ経由で起きること
- 別のアプリを立ち上げる時間がかかる
- AIの結果をPremiereに反映する手間がかかる
- 細かい調整がしにくい
そもそもPremiereと連携できない時点で、案件には使いにくい。
なので僕が今考えているのは、AIの処理を全部Premiereの中で完結させることです。
言いかえると、
動画編集者はAIを使って、Premiereのプラグインを作りましょう。
という話になります。
Premiereのプラグインを、案件ごとに自作する
プラグインは、Premiereに後付けできる便利機能のことです。
別のソフトを開かずに、Premiereの画面の中で作業が終わります。
これをやるメリットは2つあります。
1つ目は、別のツールを使わずに効率化できること。
Premiereを開いたまま、ボタン1つでカットやテロップの下地ができる。
生成したあとの微調整も、いつもどおりPremiereの上でできます。
2つ目は、案件ごとに最適化した時短プラグインが作れることです。
僕はこっちがめちゃくちゃ大きいと思っています。
これまでプラグインといえば、誰かが作ったものを買うか、無料配布されているものを使うかでした。
でも今は、AIを学べば自分の案件に合わせたプラグインを作れます。
案件に合わせたプラグインの例
- 拡大・縮小などの画角調整が多い案件 → 画角調整のプラグイン
- 入れるSEが決まっている案件 → SEの自動挿入プラグイン
- 画像の挿入が多い案件 → 画像を生成して挿入するプラグイン
普通にAIでカットやテロップを自動化するより、こっちの方がずっと時短になります。
実際に作ったプラグインでやっていること
動画の中では、僕らが作ったPremiereのプラグインを画面でお見せしています。
自動カット
動画を読み込むと、不要な間をAIが見つけてカットします。
カットの調整は、パネルの上でできます。
自動テロップ
音声をAIが文字起こしして、テロップのデータにしてくれます。
さらに、素材に合わせたSEをボタンで入れられます。
「ポン」「シュッ」「チーン」のような音を登録しておけば、押したタイミングでタイムラインに入っていきます。
自動画像生成
これまでは別のAIサービスに飛んで画像を作り、持ってきて入れていました。
それがPremiereの中で作れるので、あとはタイムラインに置くだけです。
全部がPremiereの中で終わるから、
今まで10時間かかっていた編集が3時間で終わる、みたいなことが本当に起きます。
浮いた時間を、何に使うか
とはいえ、やっぱり7割です。
カットもテロップも、AIの結果は完璧ではありません。
最後の微調整は、運転手であるあなたがハンドルを握る必要があります。
そのうえで、10時間が3時間になったら7時間が浮きますよね。
その7時間、何に使いますか?
僕は、クライアントに価値を返す時間に丸ごと使ってほしいと思っています。
新しい演出を考える。
クライアントのブランドに合わせたデザインを提案する。
こういう、人間にしかできない部分です。
そうすると「この人にずっとお願いしたい」と思ってもらえる。
1社との付き合いが長く続いていく。
これからの動画編集者は、そういう人が残っていく気がしています。
この記事の要点
- 演者のいるクライアントワークで、動画編集の完全自動化はほぼ無理
- AIの情報は「クライアントに納品できるレベルか」の1点で見分ける
- AIで下地を作り、人間が魂を込める。作業の7割をAIに任せるイメージ
- 別アプリ経由ではなく、AIの処理をPremiereの中で完結させる
- 案件ごとにプラグインを自作する(カット・テロップ・SE・画像生成・画角調整)
- 浮いた時間は、クライアントに価値を返すことに使う
僕もAIの新しい話が出るたびに、つい追いかけたくなります。
だからこそ「これは納品できるか」を自分にも問い続けたいなと。
スクールの運営について気になることがあれば、ブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますで運営が答えています。
この記事が、SNSの「全自動」に振り回されず、自分の案件に合ったAIの使い方を見つけるきっかけになったら嬉しいです。
カズマル
記事で話した「AIで下地を作って、人間が仕上げる」編集を試せるように、講義と道具を「AI×動画編集 全自動化パック」として無料で配っています。
🎁特別なお知らせ🎁
僕は母の重い病気を救いたいと思い、動画編集を始めました。
編集の基礎スキルしかないまま現場に出て、運良く仕事が取れたものの、納期までに編集ができず、クライアントに迷惑をかけて疲弊しました。
クライアントにも迷惑をかけて、ブラックリスト入りしたこともあります。
僕と同じ経験をする人を減らして、現場で重宝される動画編集者を増やしたいと思い、現場で本当に役立つ発信を日々行なっています。
現場で重宝される動画編集者を増やすプロジェクトの一つとして、累計1600人が受け取った「AI×動画編集 全自動化パック」をプレゼントします。

このパックには5つの特典が付属しています!
特典①「動画編集フルオートメーション講座」
編集速度2倍・クオリティ3倍・単価5倍を実現する方法を体系的に解説した動画講座。AIを正しく使うための編集スキルからAI自動化の実務フローまで全部入り。
特典②「カット・テロップ自動化ツール」
作業時間80%削減。今カットとテロップに使っている時間の大半が消えます。その時間を演出やクオリティアップに回せたら納品物がどう変わるか、想像してみてください。
特典③「アニメーション自動生成AI」
Premiereのプリセットでは絶対に作れなかったレベルのテロップアニメーションが、プロンプトを打つだけで出てくる。
特典④「高品質図解自動生成AI」
プロンプト1行でプロのデザイナーが作ったような図解が出てくる。編集時間を1/5に。
特典⑤「デザイン生成プロンプト」
サムネ・テロップベース・右上テロップ、実際にクライアントワークで使っているプロンプトをそのまま渡します。
受け取り方法は、以下のリンクからLINE登録を行なうと、配布されます。
P.S. 7年前の疲弊する前に欲しかった…
