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採用動画は単価が高い——「何を・どこで」を業種ごとに刻むと刺さるサービスになる

公開日: 2026年9月29日 最終更新: 2026年9月14日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

オフ会壁打ち|大阪

ブイプロは、動画編集のスクールです。そのオフ会(受講生が集まる交流会)で、主宰の僕(カズマル)が受講生と1対1で相談に乗る時間を「壁打ち」と呼んでいます。
今回はその壁打ちの内容を、本人の了承を得て記事にしました。

相談者は、企業の採用インタビュー動画を、クリエイター仲間とチームでサービス化しようとしている受講生さん。
サービス資料を見せながら「そもそも需要があるんですか?」という相談でした。

答えは「めっちゃある」。ただ、今の資料は”何を作って、どこで届けるか”がふわっとしている。
この記事では、採用動画の単価の考え方と、業種を”みじん切り”にしてサービスを尖らせる方法が分かります。

受講生Fさん(匿名)企業の採用向けに、対談形式のインタビュー動画を制作している。クリエイター仲間とチームを組み、採用動画のサービス化を準備中。サービス資料を持参し「そもそも需要があるのか」を相談。

年収の10%が相場。だから採用動画は高く取れる

受講生Fさん
企業の採用向けに、対談形式のインタビュー動画を作っています。クリエイター仲間とチームを組んで、サービスにしたいんです。

受講生Fさん
ただ、そもそもこういう採用動画に需要はあるんでしょうか?

カズマル
全然ありますよ。採用は、動画で一番高く取りやすい市場です。

カズマル
大手の求人媒体に年収600万円の求人を出して、そこ経由で採用が決まると、60万円払わないといけない。年収の10%です。

カズマル
人を捕まえることが、この国ではそれくらい高く取引されているんです。

カズマル
それが今は、動画を1本作れば2、3人採用できる時代なんですよ。僕も、動画だけで採用しています。

カズマル
大手が殿様商売をしてくれているおかげで、相場がバカ高い。だから35万円で提案しても「安い」と思われるんです。

「採用動画制作代行」では広すぎる。業種を6つに刻む

カズマル
このサービス資料だと、打ち出しが「認知拡大」になっていますね。

受講生Fさん
そうですね。正直、めっちゃふわっとしています。

カズマル
シンプルに、業種を絞った方がいいです。「採用動画制作代行」だと広すぎますよね。

カズマル
例えば「エステサロンの採用」。営業先ごとにトンマナ(見た目や口調の方向性)を変えた資料を、6業種くらい作るんです。

カズマル
6業種分の資料も、今はAIで作れますから。

カズマル
工務店なら工務店で、捕まえたい人が違う。だから投稿する媒体もトンマナも変わるんです。

カズマル
例えば「〇〇建設」が工業高校を出た高卒の子を捕まえたいなら、TikTokなんです。Xに高卒の子はいないですから。

カズマル
逆に、大卒の知的な人材を捕まえたいならXです。でも、クライアントはそれを知らない。そこが武器になるんです。

カズマル
インタビュー動画を、高卒のヤンチャな子が見ると思いますか?

受講生Fさん
いや、見ないですね。

カズマル
見ないですよね。それなら、その建設会社の人に踊ってもらった方がいいんです。

受講生Fさん
それは厳しいですね(笑)。

カズマル
踊るのが無理なら、突撃インタビューとかですね。18歳の高卒の子を捕まえるなら、パッと見て消化できるコンテンツがいい。

カズマル
捕まえたい人によって、動画のイメージもメッセージも、見る側のカロリーの軽さも変わるんです。

カズマル
今見せてもらった重ための動画なら、年収1000万円クラスや、学歴のある新卒の優秀層を捕まえる用ですよね。

カズマル
再生数は少なくても、これを見て最後に採用が決まれば、十分に元が取れます。

カズマル
入社2年目で最年少マネージャー、みたいなイケてる人は、TikTokで踊っても来ない。だから媒体が変わるんです。

カズマル
業種をかなりみじん切りにして提案するのがいいですね。

受講生Fさん
単に「これも作れます」ではなく、業種を先に決めて、「この会社の層ならこれ」と提案するということですね。

足りないのは”何を作るか”と”どこで届けるか”。需要はめっちゃある

カズマル
そうです。今の資料には、What(何を作るか)とHow(どう届けるか)が足りないんです。

カズマル
今は「何を作るか」が曖昧なんです。「インタビュー動画を作ります」で止まっている。

カズマル
エステサロンならこういう動画、工業高校の子向けならこう、と全然違いますよね。Whatの曖昧さを直すんです。

カズマル
そしてHow、どう届けるか。TikTokなのか、Xなのか、YouTubeなのか、ホームページなのか。

カズマル
なんとなくではなく、捕まえたい人のタイプで決めるんです。

カズマル
ポケモンによってモンスターボールを変えるのと同じですね。

カズマル
WhatとHowが具体的になれば、尖った、刺さりやすいサービスになります。

カズマル
鋭いサービスをいくつも用意して営業する。「この業界はめっちゃ取れるな」となれば、おいおいそこに特化していけばいい。

カズマル
そして、最初の「需要はあるんですか?」については、需要はめっちゃあります。みんな、採用に困りまくっていますから。

カズマル
今は若い人がいない。でも転職市場が盛り上がっていて、ジョブチェンジ(転職)がめっちゃ起きているんです。

カズマル
人の動きがあるから、採用市場はめっちゃ大きい。ぜひ頑張ってください。

受講生Fさん
何を作って、どこで届けるか。だいぶクリアになりました。

カズマル
WhatとHow。この2つを固めて、よろしくお願いします。
この壁打ちの要点
  • 採用動画の値付けは、求人媒体の相場(年収600万円の採用で60万円=年収の10%)を基準に考える。35万円の提案でも「安い」と思われる市場
  • 「採用動画制作代行」を、エステサロン・工務店など6業種くらいに刻む。トンマナ(見た目や口調の方向性)違いの資料はAIで作る
  • 業種ごとに「捕まえたい人」を決める。18歳の高卒ならTikTokで軽い動画、学歴のある優秀層なら重ためのインタビュー、大卒の知的層ならX
  • 資料の「What(何を作るか)」と「How(どこで届けるか)」を、捕まえたい人のタイプで書き直す
  • 鋭いサービスをいくつも用意して営業し、取れた業界に特化していく

「需要ありますか?」の答えは、はっきり「ある」です。
ただ、どの業種の、どんな人を捕まえる動画を、どこに出すのか。そこを決めないと、サービスは尖らない。

カズマル

記事で話した「6業種分のトンマナ資料は今AIで作れる」の、図解とデザイン生成の部分を配っています。

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※ 2026年9月13日 ブイプロ大阪オフ会での壁打ちを、本人の了承を得て編集・匿名化して掲載