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動画編集はフリーランスと会社員どっちがいい?|全部やった僕の答えは「どちらも選べる状態」を作ること

公開日: 2026年10月5日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

動画編集をやっていて、
「会社員のまま副業で続けるか」
「会社を辞めてフリーランスになるか」
で迷っている人に向けた記事です。

先に結論を言うと、
どっちを選ぶかより、どっちも選べる状態を作っておくことの方が大事だと僕は思っています。

僕は学生のときにフリーランスをやって、
社会人1年目から3年目までは会社員をやって、
4年目に入るところで会社を辞めて独立し、今は株式会社ブイストという会社をやっています。

フリーランス、会社員、会社の社長。
全部やった立場から、それぞれのメリットとデメリットを、上の動画で話した内容をもとに整理しました。

正直、選択は人によってめちゃくちゃ変わると思います。
なので「こっちが正解」と押しつける記事ではなく、判断の材料にしてもらえたら嬉しいです。

会社員のメリット|社会保険料と「決断しなくていい」の大きさ

まずは会社員から。
僕が会社員をしながら動画編集をやっていたときに、強く感じたメリットがいくつかあります。

社会保険料を、会社が半分払ってくれる

これ、普通に大きいです。
社会保険料を払ったことがある人なら分かると思うんですが、結構ちゃんとした金額がかかります。
その半分を会社が持ってくれる。
シンプルに、でかいなと思います。

給料以外にも、もらえるものが多い

社宅で家賃をかなり負担してくれる会社もあります。
福利厚生が充実していたり、会社が入っている保険を経由して優待が受けられたり。
こういうものも、会社員ならではです。

税務・営業・見られ方を、会社がやってくれる

フリーランスと比べると、税務も、営業も、ブランディングも、全部会社が担ってくれます。

そして何より大きいのが、決断をしなくていいということ。
全部やってみて分かりましたが、決断ってやっぱり大変です。
決断をしなくていいのは、金額以上の価値があるなと。

会社の名前で、ビジネスの経験が積める

失敗したときに傷つくのは、基本的には会社の信用です。
不祥事のニュースでも「◯◯社の社員が」と出ることが多くて、個人名が前に出ることはあまりないですよね。
個人としてのリスクが小さいまま、経験を積めるのはありがたいことです。

審査に強い

ベタですが、マイホームを買いたい人、賃貸の契約をしたい人、審査のあるカードを使いたい人。
こういう人は、会社の後ろ盾があるうちに契約しておくべき、という話はよく聞くと思います。

自分のペースで進まない

これはメリットにもデメリットにもなります。
僕が勤めていたのは、ゴリゴリのITベンチャーでした。
仕事がものすごいスピードで進んでいくので、
自分1人では出せないスピードで実力が上がっていく感覚がありました。

逆に、ゆるくやっている会社や、まだ紙でやり取りしているような会社だと、なかなか成長しにくいこともあると思います。
良くも悪くも、会社のスピード感に左右されるということです。

会社員のデメリット|時間の縛りを「成長」に使えているか

会社員のデメリットで一番大きいのは、時間の制約だと思います。

朝から夕方まで、長いところだともっと長く、会社にいる。
その縛られている時間の中で成長があるなら、全然問題ありません。

ただ、毎日の仕事がルーティンになっていて、頭を使わずにこなしているだけだとしたら。
人生を切り売りして、現金に変えて生き延びているような状態になってしまう。
これは結構きついところです。

とはいえ、会社員を一度やってみると、メリットの方が大きいと感じる人も多いはずです。
なので、勢いでフリーランスになろうとはしない方がいいと思っています。

広告を見ていると「動画編集で独立」「パソコン1台で自由に」みたいな派手なものがたくさんありますよね。
でも僕自身、2023年までは会社員をしながら動画編集者として活動していました。
会社にもよりますが、やる気があれば会社員でも動画編集はできる、というのが僕の実感です。

会社員のメリットをちゃんと受け取ったうえで、
フリーランスは「勢いでなるもの」ではなく「なるべくしてなるもの」なんだと思います。

フリーランスのメリットとデメリット|全部が自分に降りかかる

フリーランスのメリットは、これに尽きると思います。
全部が自分に降りかかってくること。

営業も、経理も、自分で全部やらないといけない。
他の人から自分がどう見えるか、というブランディングにも、自分で気を配らないといけない。
これは、ものすごい成長のチャンスです。

もう1つは、売上が全部自分に入ること。
会社の売上から給料をもらう形ではなく、自分が売った分がそのまま自分に入ってきます。
もちろん、所得税は累進課税ですし、社会保険料も全額自分で払うことにはなりますが。

そしてデメリットは、メリットの裏返しです。

フリーランスのデメリット

  • 営業を自分でしないといけない
  • 税務を自分でやらないといけない
  • 保険料を全額自分で払わないといけない
  • いいことも悪いことも、全部自分に降りかかる

これをメリットと取るか、デメリットと取るかは、人それぞれだと思います。

僕の答え|どちらも選べる状態を作っておく

ここまでメリットとデメリットを話してきましたが、結局僕が言いたいのは1つです。
どっちも選べる状態を作っておいてほしい。

僕は、動画編集のスキルを高めて、そのスキルを企業に売っていくことを身につけました。
今は自分の会社をやっていますが、会社員に戻ることもできると思っています。
営業や動画編集、マーケティングの技術を使えば転職もできるし、個人事業主に戻る選択肢もある。

選択肢が自由にある。
この状態が、精神的にも、お金の面でも、いろんな意味で一番メリットが大きい気がします。

ただ、どちらも選べるようで、実は選べない人がほとんどだと思うんです。

「フリーランスになってください」と言われたら、形だけなら今すぐなれますよね。
収入の不安があっても「会社辞めました、フリーランスです」は勢いでできてしまう。
でもそれは、路頭に迷う可能性を捨てきれていない状態での独立です。

一方で、ちゃんと実力をつけて、
「会社にいるよりフリーランスの方が総合的にメリットが大きいから、フリーランスを選んだ」
という形でなる人もいる。

勢いでなった人と、なるべくしてなった人。
ここには相当な差があると思います。

選べる人になるには「本物」になること

どちらも選べるようになるには、本物にならないといけない。
僕はそう思っています。

本物というのは、言い換えれば実力者です。
僕たちのような、お客様ありきの商売で言うなら、
いただいたお金以上の価値を返せる人のことです。

ぶっちゃけ、動画編集は今、過大評価されている部分があると思っています。

基本的なテロップの入れ方やBGM・効果音の入れ方を覚えて、実務経験がほとんどない状態でも、
営業文をなんとなく書いて、シンプルな動画をポートフォリオに載せれば、
とりあえず数千円の案件は取れてしまう。

しかも、納品した動画に修正が山ほどあっても「お金を返せ」とは言われないですよね。
むしろ、修正の指示を丁寧に出してもらえる。

これ、ずっと続くと思いますか。
僕は、そんなことはないと思っています。
見直される時代が来るし、もう来始めている気がします。

僕も「もっと良くするために、こうしてほしい」という要望をもらうことはあります。
でも、誤字脱字や、言われたことが守れていないという修正をもらうことは、ほとんどありません。

修正をもらいながらお金をもらえている今の方がおかしい。
そう思える人が、本物になっていけるんだと思います。

長く自分を支えてくれる力

  • クライアントワークの力(相手の期待に応える仕事の仕方)
  • 自分を売り込む力(営業)
  • 商品を作る力と、売る力(マーケティング)
  • 今より少しレベルの高い動画に挑戦し続ける力

仮に動画編集がオワコンになったとしても、ここで培った力は必ず自分を助けてくれる。
人生100年時代、ずっと自分を支えてくれるのは、自分自身のスキルだと思っています。

いきなりCMのような映像制作に行く必要はありません。
今作っている動画よりも、ちょっとレベルの高いものに挑戦してみる。
それだけで、受けられる仕事は変わっていくはずです。

この記事の要点

  • 会社員のメリットは、社会保険料の会社負担・福利厚生・税務や営業を任せられること、そして決断しなくていいこと
  • 会社員のデメリットは時間の制約。その時間に成長があるかどうかで重さが変わる
  • フリーランスは、営業・経理・見られ方まで全部自分に降りかかる。それが成長の機会でもあり負担でもある
  • 大事なのは、どっちも選べる状態を作っておくこと
  • そのためには、いただいたお金以上の価値を返せる「本物」になること

会社員を選ぶか、フリーランスを選ぶかは、正直どっちでもいいと思っています。
どっちにもメリットとデメリットがあるので。

ただ、僕たちのように個人で仕事をしていく人間は、歩みを止めたら終わってしまう。
会社員とフリーランスを比べてきましたが、そこはどちらも同じなのかもしれません。

僕自身も、歩みを止めないように気をつけています。
この記事が、勢いではなく「なるべくして」選ぶきっかけになったら嬉しいです。

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