クラウドワークスの動画編集案件、発注者は応募のどこを見ている?|1本5万円で募集して全員の応募文を読んだ選考の視点

クラウドワークスで動画編集の案件に応募しているけど、なかなか採用されない。
この記事は、そんな人に向けて書いています。
僕は普段、応募する側にアドバイスすることが多いんですが、
今回は逆に、発注する側に回ってみました。
クラウドワークスに、ビジネス系YouTubeの編集案件を1本5万円で出してみたんです。
完成15分くらい、カット・画像の挿入・BGMまで、という普通の依頼内容です。
結果、20名以上の方から応募をいただきました。
全部の応募文に目を通して、2人に発注して、納品まで一緒に進めました。
先に少しだけ言うと、
採用を分けたのは、編集の腕より先に「誰のことを考えて書いているか」でした。
この記事では、発注者として応募のどこを見ていたのかを、順番に書いていきます。
上の動画で話した内容を、文章で整理したものです。
応募文より先に、プロフィールを見ている
意外かもしれませんが、
僕は応募文を読む前に、まずプロフィールを見ます。
見ているのは、実績の多さではありません。
その人の本気度です。
プロフィールで見ていたところ
- 顔や名前を出しているか
- 総合評価と受注実績の件数
- 最終アクセスが最近か
- SNSなど、人柄が分かるリンクがあるか
顔を出して、名前も出している。
自分の仕事に本気だから、プロフィールが整うんだと思うんです。
業務内容の長い説明は、正直そんなに丁寧には読んでいません。
それより、評価や受注実績の欄を見ます。
クラウドワークスで採用率を上げたいなら、評価をつけてもらうために何件か受けておくのはありだと思います。
ここで「いいかも」と思えると、
応募文をプラスの気持ちから読み始められる。
この差は、けっこう大きい気がします。
応募文で見ていた3つのポイント
全部の応募文を読んで、大事だと思ったポイントは3つでした。
1つ目:自分の話ではなく、相手の話を書いているか
多かったのが、
「動画編集者として成長できると思い、応募しました」
という書き方です。
気持ちは分かります。
でも発注者からすると、あなたがどう成長するかは関係ないんですよね。
見ているのは「この人は自分に何をしてくれるか」だけです。
逆に、
「自分のスキルを活かせると思い、応募しました」
という一文は、ありがたかったです。
相手の役に立つ話になっているからです。
稼働時間を聞いているのに、答えていない応募もありました。
まずは募集要項に、聞かれたことから答える。
ここからだと思います。
ちなみに「即レス・即修正」を強みとして書くのも、少しリスクがある気がします。
当たり前のことを強みだと思っている、と読まれてしまうかもしれないので。
2つ目:誠実さが文章から伝わるか
「独学で編集しています」
この一文は、書かなくていいと思いました。
発注者からすると、めちゃくちゃ不安になるんです。
これだけスクールや教材がある中で、独学をアピールされると、
「学ぶことに投資していないのかな」
と見えてしまう。
一度そう見えると、他の文章まで全部マイナスに読めてしまうんですよね。
テンプレの応募文を送って、当たればいいな。
そういうスタンスも、文章から絶対にバレます。
一方で、前の職場で正確さが求められる仕事をしていたことが、さりげなく伝わる応募もありました。
僕はよく「営業文に関係ない経歴や趣味は書かなくていい」と言っているんですが、
相手の安心につながる形で書けているなら、話は別だなと思いました。
3つ目:ポートフォリオが、この案件に合っているか
「実績が公開不可の案件ばかりで、古いポートフォリオしかなく申し訳ありません」
これは、言い訳にならないと僕は思っています。
公開できないなら、自分で作ればいいんです。
素材を用意して、今の実力が伝わる動画を1本作れば、堂々と貼れます。
その手間を惜しんで仕事を取ろうとしている。
そう読まれてしまうのが、いちばんもったいないところでした。
顔出しや丁寧な回答で誠実さが伝わっていた方ほど、ここで損をしていた気がします。
もう1つは、案件とのずれです。
今回は横長のビジネス系を募集していたのに、貼られていたのはショート動画だけ、という応募もありました。
手元に合う作品がないなら、
参考動画の冒頭1分のテロップだけでも、完全に再現して貼る。
それだけで、だいぶ違うと思います。
応募文の見直しポイント
- 「成長できる」ではなく「相手に何ができるか」を書く
- 募集要項で聞かれていることに、まず答える
- 当たり前のこと(即レスなど)を強みとして押し出さない
- 「独学です」のように、相手を不安にさせる一文は入れない
- 公開できる作品がないなら、自分で作る。案件に近いものを貼る
- リンクは分散させず、いちばん自信のある1本を貼る
- 指定のソフト以外を並べすぎない
数字のアピールは、根拠まで書く
応募文の中に、
「自分が編集した動画が、69倍の再生数を記録しました」
と書いている方がいました。
正直に言うと、最初は疑ってしまいました。
再生数は、編集だけで決まるものではないからです。
企画もあるし、サムネイルもある。
自分を大きく見せたいのかな、と思ったんです。
ところが、採用してから話を聞くと、ちゃんと理由がありました。
同じ企画を以前に出したときは伸びなかったので、
いちばんインパクトが出るのはサムネだと考えて、作り方を変えた。
その話を聞いて、本当に再生数を取りにいって考えていた人なんだと分かりました。
応募文の時点で見抜けなかったのは、僕の側のミスです。
ただ、発注者はあなたと話す前に判断します。
数字を書くなら、「何をしたから、その数字になったのか」を1行添える。
それだけで、疑われる一文が、信頼される一文に変わる気がします。
採用したあと「頼んでよかった」と思ったやり取り
採用した2人は、1人がブイプロを受講中の方、もう1人はそうではない方でした。
どちらも、やり取りがすごく良かったです。
発注者としてありがたかったこと
- こちらの確認事項に、1つずつ返事をくれる
- 手間が増えて納期に響きそうなことを、作る前に相談してくれる
- 打ち合わせの日程を、具体的に3つ候補で出してくれる
- 「はい・いいえ」で答えられる形で質問してくれる
- 冒頭ができた段階で共有して、イメージを合わせにきてくれる
- 足りない素材を伝えてくれる。構成表を作ってくれる
たとえば、
「図解を新しく作ると作業量を超えるので、納期の相談が必要になります」
と先に聞いてくれた方がいました。
おかげで僕も「シンプルでいいですよ」とすぐ返せました。
こういうことを、言えない編集者は多いです。
迷惑かな、気まずいかなと思って、黙って作ってしまう。
でも、お客さんは動画に詳しくないから、詳しい人に頼んでいるんです。
最初から完璧な発注なんて、発注者にもできません。
美容室で何も聞かれずに、なんとなく刈り上げられたら怖いですよね。
聞かずに自己解決して作るのは、それと同じだと思います。
修正には「相手の文化」と「どこでも直すもの」がある
1人目の方の初稿は、スピード感がすごく良かったです。
ただ、20分ほどの動画の最初の5分までで、修正が10個ほど出ました。
修正には、2種類あると思っています。
1つは、発注者ごとの文化です。
話し言葉の「そういう感じなんですよ」をテロップに残すかどうか。
並べて話している言葉を、横並びで見せるかどうか。
このあたりは正解が人によって違うので、少しずつすり合わせていくしかありません。
もう1つは、どの案件でも直した方がいいものです。
テロップの位置が高すぎる。
貼った画像の画質が低い。
こういうものは、出す前に見直せば防げます。
あなたの修正指示、どちらが多いですか?
後者を減らすだけで、修正の数はかなり変わる気がします。
選ばれる人の根っこにあるもの
採用した方に、応募した理由を聞いてみました。
答えは、
「5万円という金額はきっかけだったけど、できないと思ったら応募していなかった」
「自分のスキルが役に立てると思ったから応募した」
というものでした。
この考え方が、整ったプロフィールにも、進捗の報告にも、相手の時間を奪わない質問にも、つながっているんだと思います。
単価が低いから、そのぶん出す力も下げる。
それをやっていると、ずっとお客さんの期待を超えられません。
編集スキルのような目に見える力だけでなく、
協調性や共感性、誠実さ、忍耐力のような目に見えない力が、すごく求められていると感じました。
そして、当たり前のことを当たり前にやるだけで評価が上がる。
動画編集は、そういうありがたい仕事だなと改めて思いました。
とはいえ、発注者としての僕も完璧ではありませんでした。
普段はうちの文化を分かっている受講生に頼むことが多いので、外の編集者さんに頼むと、サムネイルの認識合わせにすごく手間取りました。
伝える側の力も、もっとつけないといけないなと。
運営として受講生とどう向き合っているかは、ブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますにもまとめています。
勇気を出して応募してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
この記事が、次の応募文を書く前の見直しに少しでも役立ったら嬉しいです。
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P.S. 7年前の疲弊する前に欲しかった…
