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AIの自動編集で動画編集者の仕事はなくなる?AIで動画を作る側と対談してわかった「お金を払ってもらえる動画」

公開日: 2026年10月3日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

「AIで動画が自動で作れるなら、動画編集者っていらなくなるんじゃない?」

動画編集を仕事にしようとしている人なら、一度は不安になったことがあると思います。

僕もフォロワーさんから、よく聞かれます。
「カズマルさん、動画編集って大丈夫ですか?」と。

そこで今回、AIで動画編集を自動化する側の人に、直接会いに行きました。
AIエージェントで、事業者の発信の動画を自動で作る方法を教えている方です。
東京でAIを使った編集のオフライン勉強会をやっていると聞いて、福岡から朝一の飛行機で向かいました。

台本なしで話した対談の中身を、文章で整理します。

撮っただけの動画をAIに投げたら、ここまでできた

勉強会では、僕も実際にやってみました。

撮っただけの動画を、Claudeにポンと投げる。
すると、テロップが入る。
僕がワイプで重なる。
用意していないのに、背景にスライドまで作られている。

しかも、僕が話す内容が切り替わったタイミングで、スライドも切り替わる。
それがMP4になって、フォルダの中に入っているところまで来ました。

正直、動画編集をやっている身としては、背中がじりじり熱くなりました。

ここだけ見ると「やっぱり編集者いらないじゃん」と思いますよね?
でも、話していくうちに、見え方が変わっていきました。

AIの自動編集と人の編集は「粘土と彫刻」くらい違う

相手の方の答えは、意外なものでした。

立場で言えば「AIで行けます」と言うべきところなのに、そうじゃないと。
同じ美術というくくりでも、粘土と彫刻くらい違う。
手で編集したものには、謙遜ではなく本当にかなわない、という話でした。

その方が自動編集で助けたいのは、こんな人たちです。

AIの自動編集を使う人

  • 自分の知識やスキルを発信したい事業者
  • 社員研修や自分のメッセージを、もっと手軽に動画にしたい人
  • Premiereどころか、CapCutで1から編集するのも難しい人
  • 「質」より、まず「量」を出したい人

一方で、僕たち動画編集者がやっているのは、YouTuberさんやインフルエンサーさん、映像制作会社さんから大事なお金をいただいて、プロモーションやマーケティングの動画を作る仕事です。

同じ「動画編集」という枠にいるように見えて、実は異種格闘技だったんだなと。

なんなら、AIで発信を始めた人たちは、動画編集者のお客さんになっていきます。

AIで本数を出してみて、反応が良かった動画が出てくる。
「これはお金をかけて、ちゃんと作り直そう」となる。
その時に、仕事を頼むのは動画編集者です。

実際、その勉強会に来た人の中には、これまで動画の発信をまったくやれていなかった人もいました。
AIというきっかけで発信を始めて、「もっとこだわりたい」となったときに、編集者に発注が来る。

広く見れば、AIは動画の市場を広げてくれている。
僕はそう受け取りました。

お金を払ってでも動画編集者に頼むのは、どんな動画?

次に聞いたのは、事業者があえて動画編集者にお金を払うのはどんなときか、です。

答えは、コンバージョン(申し込みや購入)を狙う動画でした。
商品の告知、セミナーの告知、キャンペーンの動画。
こういう動画は、自社でAIを使って作ったクオリティだと、まだ弱いと。

僕も同じ意見です。

たとえば、国民的なアイドルが「ラストライブやります」という告知動画を出すとして。
それがAIでポチっと作られていたら、嫌じゃないですか?

逆に、同じグループでも、社内向けのダンス練習の動画や、ファンクラブ向けの動画なら、AIでいいかもしれない。
そのぶんファンクラブの料金が下がるなら、むしろいいことですよね。

つまり、全部AIか、全部人かではない。
動画ごとに、どっちが合っているかの話なんだと思います。

だから動画編集者は、テロップを入れただけ、カットしただけの単純作業ではなく、お客さんの目的に合った動画を作れるようになろう。
これは僕がずっと言ってきたことで、それがもっと強まるだけだと思っています。

もう1つ。
今はすぐに快楽が手に入る、短くて刺激の強いものが流行っています。
でも、どこかで揺り戻しが来て、手の込んだ、愛のある、ぬくもりのあるものが求められる時期が来ると思っています。

動画編集者はAIとどう付き合えばいいのか

じゃあ、動画編集者は「AIは関係ない」でいいのか。
そうではありません。

僕の考えは、自分の受託の仕事を加速させるために、AIをどんどん使う、です。

受託の動画編集者がAIを使うところ

  • 営業リストを集める、営業メールを送る。これまで人力で天井があったところ
  • カットやテロップのような単純作業
  • 空いた時間は、動画をもっと面白く、魅力的にするところに使う

相手の方も、ここは「同じです」と言っていました。

それから、こんな話もしました。
AIは1ヶ月単位で変わっていく。5年、10年前にはほとんどなかった。
何も変わらない未来はないので、変わったときにどう対応するか、という適応力のほうが何百倍も大事だと。

これは本当にそうだなと思いました。

僕は動画編集を8年やってきて、AIがなかった頃はずっとパソコンに張り付いていました。
姿勢も、どんどん巻き肩になっていく。
動画編集は、きつい環境で働いている人が多い仕事だと思います。

でも今は、最後の「いい動画にするところ」だけに時間を使えばいい。
他の単純作業は、AIに許可を出すだけで進む。
そのためにブイプロでも、AIで受託の仕事を加速させるための「AIコース」を作りました。

黒船だと思って会いに行ったら、同じ方向を向いていた

対談の最後に、ブイプロへの厳しい意見も聞きました。
返ってきたのは、「チャンネルの更新が止まっていますよね」。

……耳が痛いです。

なのでこれからは、教わったことも踏まえて、AIで編集した動画もあえて上げていこうと思っています。
自分で作った動画と、僕がAIで作った動画を比べてみてください。

この記事の要点

  • AIの自動編集と、お金をもらって作る編集は「粘土と彫刻」くらい別物
  • AIで発信を始めた人が、こだわりたくなったときに編集者へ発注する。AIは動画の市場を広げている
  • お金を払ってでも頼まれるのは、申し込みや購入を狙う、気合の入った動画
  • 受託の編集者は、営業や単純作業にAIを使って、空いた時間を「いい動画」に回す
  • 何が変わっても対応できる適応力が、いちばん大事

黒船が来たと思って会いに行ったら、話していたのは当たり前のことでした。
誠実に、全力で動画を作る人には、ちゃんと出番が来る。

ブイプロを運営する側として、受講生とどう向き合っているかはブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますにまとめています。

僕自身も、AIに振り回されず、変化に合わせ続けたいなと思います。
この記事が、不安になっている誰かの頭の整理になったら嬉しいです。

カズマル

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