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AI時代のブイプロはどう変わるのか|変わるのは手段、変わらないのは「良い動画を作れる人」を育てること

公開日: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

動画編集を学んでいる人、これから学ぼうとしている人に向けて書きます。
動画編集スクール「ブイプロ」を運営している、株式会社ブイストの山田一真(カズマル)です。

最近よく聞かれるのが「AIが来て、ブイプロはどう変わるんですか?」という質問です。
先日の撮影でも聞かれたので、そのとき話したことを残しておきます。

結論から言うと、変わるのは「手段」です。
変わらないのは、クオリティの高い動画を作れるクリエイターを育てること。
お客様を喜ばせて、その先にいる視聴者がワクワクするような動画を作れる人を育てる。
ここは、これまでもこれからも変わりません。

動画の作り方は、料理の手段が増えるように変わる

今までは、おいしい料理を作るなら、フライパンに油を引いて焼く。
その調理法を覚えれば、おいしいご飯が作れました。
AIによって、焼く以外に、蒸すとか、いろんな手段が増えてきている。そんな感覚です。

動画を生み出す人を動画編集者と呼ぶなら、AIの台頭で仕事が奪われるとか、動画編集の仕事自体がなくなるとは思っていません。
ただ、動画を生み出す工程、使うソフト、使うツールは、めちゃくちゃ変わっていくと思っています。

たとえば、Claudeで編集して納品する案件が出てくる。
Premiereを使わずに納品するものも出てくる。
前半の工程はClaudeがやって、本編集はPremiereでやる、という分担も増えるはずです。

最終的に納品するものは変わらない。
でも、そこまでの過程は大きく変わる。
その変化に追いついて、追い越していかないといけない。そう常に思っています。

正直に言うと、寂しさもある

感情で言うと、寂しさはあります。

僕たちが汗水たらして「面白い動画って何だろう」と考え、人生を使って生み出してきたものが、2分、3分でぽんぽん作られていく。
お金をいただいて誠実に納品してきたものが、SNSでは「1分でできるから動画編集者はいらない」と言われる。
それを見ると、少し寂しくなります。

でも現実として、お客様はスピードも求めています。
お客様が喜ぶもの、お客様が求めている教育をやると考えたら、AIは無視できません。
だから、この複雑な気持ちとうまく折り合いをつけながら、AIと仲良くやっていく。
そして、AIには生み出せない重みのあるコンテンツや、AIには生み出せない面白い動画に頭を使えるクリエイターを増やしたい。
「操作方法だけ覚えてもダメだよね、もっとクオリティの高い動画を作ろうね」と、これまでも言ってきたことが、より強くなった感覚です。

カリキュラムは「儲かりそう」「流行っている」では変えない

今のブイプロは、Photoshop、Premiere、Illustratorをしっかり教えるカリキュラムです。
これがもしかしたら、PremiereとClaudeになるかもしれない。
Codexの講義が加わるかもしれない。

でもそれは、最終的にお客様や視聴者が見て面白い動画を作るために必要だから入れるんです。
「AIの講義を入れたら儲かりそう」「流行っているから」「受けがいいから」という理由では入れたくありません。

だから、そこは厳しい目で見てほしいと思っています。
ブイプロ生が作るものが微妙になってきたら、それは僕らのカリキュラムが微妙だということ。
そう感じたら、もっと変えたいし、改善していきたいです。

逆に、AIに偏りすぎて、ブイプロ生が作るものが全部AIっぽい、となるのも嫌です。
作業はClaudeで早く終わるようになっていい。
でも、成果物はちゃんと面白くて、クオリティが高い動画であってほしい。
そして、愛は抜けちゃ駄目です。
発注してくださる方にとって、その動画は自分の大事なメッセージそのものだからです。

「AIに特化したAIクリエイタースクールです」と言えば、伸びるかもしれません。
逆に「AIは絶対に使わない、手に職をつける職人のスクールです」も成り立つかもしれない。
でも僕たちは、どちらにも寄せません。
目指すのは、実務で役に立って、現場で活躍できる人を育てることです。
発注する側の人からも「ブイプロの人、いいよね」と思ってもらえるように。

AIは下ごしらえ、盛り付けは人

AIとの付き合い方も、はっきりさせています。
AIを使っていない編集者は、もちろん駄目。
でも、AIに使われている編集者も駄目です。
AIは、正しく味方につけて使うものだと思っています。

カットや下ごしらえ、画像づくり、効果音の生成、テロップのデザイン。
こういうものはAIが作る。
あなたは、その下ごしらえされた食材をうまく盛り付けて納品する。
動画制作のあり方は、根本からこう変わってきています。

だからブイプロでは、AIが簡単にできる操作だけを教えるのではなく、お客様の現場で役に立つ編集スキルを教え続けます。

その中には、技術だけではなく、人を喜ばせるにはどうしたらいいのか、というところまで入れています。
こういう営業文を送れば仕事が取れる、という小手先のノウハウではなく、相手の役に立つにはどう動けばいいのか、を考える講義です。
カットやテロップを入れるだけの作業は、AIに飲み込まれていく。
でも、相手のことを理解して一緒に作れる人には、「この人に全部任せたい」という仕事が残るからです。

学び方も、続けやすく変えていく

変えるのはカリキュラムの中身だけではありません。
今、ブイプロの会員サイトを、もっと学びやすくする仕組みを作っています。

難しい講義をただ受けるのではなく、自分で選んだキャラクターが、講義を進めるごとに進化していく。
ゲームのように、章を終えるたびに姿が変わる。
「学びやすい形を作れないか」という発想から始めたものです。

その先に目指しているのは、老若男女が家族に「これを学びたい」と言える教育機関です。
子どもが塾や習い事に通うのと同じように、オンラインのスキルを学ぶことが自然に受け入れられる。
母にも誇れて、たくさんの人が自信を持って受講できる教育機関を作りたいと思っています。

時代が変わっても、手段が変わっても、本質は変わらない。
うまくキャッチアップしながら、ブイプロも進化していきます。

カズマル

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