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セミナー告知サムネの作り方実例|本屋の表紙からレイアウトを借りて、Photoshopで「解除」の文字を鍵に加工するまで

公開日: 2026年10月7日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

サムネイルを作ると、なんとなくどこかで見たような形になる。
参考にしているのも、いつも同じジャンルのサムネばかり。

この記事は、そんな動画編集者に向けて書いています。

上の動画は、僕がセミナーをやるときに、スタッフにサムネイルを作ってもらったときの話です。
最初に提出されたものも悪くはなかったんですが、僕の中で「もう1つスパイスが欲しいな」と思いました。

そこで僕は、あえて具体的な修正指示を出さずに、
「なんか足りない」
とだけ伝えたんです。

上司としては、いちばん嫌なフィードバックの仕方ですよね。
でも、その結果できてきたサムネイルが、本当に良くなっていました。
動画では、そのスタッフ本人が、どうやって作ったのかを全部話しています。
ここでは、その流れを文章で整理しました。

まず、オーダーを言葉で整理する

僕からのオーダーは、実際はもっとふわっとしたものでした。
それをスタッフが、作る前にこう整理していました。

サムネのオーダー(整理したもの)

  • 質の高い内容だと伝えたい
  • 人物には重厚感を出したい
  • 「洗脳から解除される」感じを出したい
  • 色味や形を鍵っぽくしたい。鍵が飛び散った感じも出したい
  • ベネフィットも伝えたい
  • ネガティブな切り口で訴求したい

ふわっとした依頼を、作れる言葉に直してから手を動かす。
これだけで、作ったあとに「イメージと違う」となることがかなり減ると思います。

参考は、同じ界隈の外から探す

オーダーを受けて、スタッフが最初にやったこと。
それは、本屋に行くことでした。

いろいろな本の表紙を、片っ端から写真に撮ってきたそうです。
同じ界隈のサムネイルを参考にしていても、新しいものや斬新なものは出てこない。
そう考えて、まったく違う場所に参考を探しに行ったんですね。

レイアウトのベースにしたのは、本棚の中でひときわ目立っていた1冊の表紙でした。
大きな4文字のタイトルが、右側にドンと並んでいるデザインです。

今回のセミナーのキーワードも、ちょうど4文字。
右側に大きく文字を置いて、左側の空いたスペースに僕を置けば、サムネイルになる。
そうやって、全体の構図が決まりました。

ほかの本も参考にしながら、ラフ案を2パターン作って、僕に提出。
その中から1つを選んで、仕上げに入りました。

スタッフ本人も、
「ビジネス系のサムネじゃなく、もっと違うところから情報を取ってくると、いいものが作れると身をもって感じた」
と話していました。

「鍵が外れた感じ」を、文字そのもので表現する

ここからが、いちばん悩んだところだったそうです。
どうやって「ロックが解除された感じ」を出すか。

背景に扉を置いて、扉が開いている感じにする。
背景に鎖をつけて、南京錠がかかった画像をそのまま入れる。
いろいろ考えたけれど、どれもいまいち伝わらない。

そこで思い出したのが、文字そのものを加工するというやり方でした。
「解除」の「解」の字の左側の真ん中に黒い鍵穴を置けば、文字が南京錠のように見える。
このアイデアで、形が決まりました。

Photoshopでの作り方

頭の中で思いついても、形にするのは別の話です。
動画では、Photoshop の中身を1つずつ見せています。

鍵穴の作り方

  • 丸と台形を作って合体させる
  • ベベルとエンボスで立体感と影をつける
  • パターンオーバーレイで、ざらざらした質感を出す

文字を鍵の形にする手順

  • 文字レイヤーを右クリックして「テキストをラスタライズ」し、1枚の画像として削れる状態にする
  • 多角形選択ツールで、鍵の上の部分にしたい場所をなぞって削除する
  • そこに長方形を載せる。シャドウをつけて、乗っかっている感じを出す(ないとのっぺりする)
  • 鍵のつる(U字の部分)は、楕円形ツールで塗りなし・太い枠の丸を作り、ラスタライズして半分を削除して作る
  • つると本体の間に鎖の輪をはめ込んで、立体的に見せる

鎖の素材は、端がきれいに1つの輪で閉じているものがなかったそうです。
なので、消しゴムツールで余計な部分を消して、色が合わないところはブラシをかなり小さくして、1つずつ色を拾って描き足したとのこと。
拡大すると雑なんですが、パッと見ではまったく分かりません。

その鎖を複製して、両側に置く。
鎖が2本あって、その間に南京錠があるから、ロックされている感じになるんですよね。

細かいところでは、文字の傾きも変えています。
鎖が片側に引っかかっているなら、重力的にこちら向きに傾く方が自然。
しかも開く側が上がっていた方が、パーンと外れた感じが出る。
地味ですが、こういうこだわりが効いています。

最後のひと押しは「勢い」と「誰向けか」

ここまで作っても、まだ「解放された感じ」が足りない。
そこで、南京錠が外れた勢いや、飛び散った感じの素材を探してきて重ねたそうです。

素材を重ねたあと、描画モードを切り替えていく。
「ビビッドライト」にしたところで、いい感じに混ざって、鍵が壊れて弾けた感じが出ました。
動画の中でも、いちばんクオリティが上がったところだと言っていました。

背景にも工夫があります。
最初は「洗脳」っぽさを出すために脳の画像を薄く入れていたんですが、
ターゲットは動画編集者なので、編集ソフトのタイムラインに差し替えた。
雰囲気より、誰に向けたものかを優先した判断です。

そして、「解除」だけだと何が起きるのか分からないので、
セミナーで何が手に入るのか、無料であることの2つのベネフィットを文字で添えて、
「募集開始」で、今始まった感じを出しています。

「なんか足りない」に応えられる人は、引き出しが多い

「なんか足りない」としか言われなかったのに、ここまで変えてこられたのは、
参考を探す場所を広げたこと、文字そのものを加工するという引き出しを持っていたこと。
この2つが大きかったんだと思います。

サムネイルのリサーチというと、つい同じジャンルの YouTube ばかり見てしまいます。
でも、本屋の棚のように、まったく違う場所にもヒントはたくさんあるなと。

ブイプロや運営について気になることは、ブイプロの評判・口コミに運営が答えるページにまとめています。

この記事が、次のサムネを作るときのヒントになったら嬉しいです。

カズマル

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