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動画編集のテロップの入れ方|文字数・位置・表示時間のルールと、読みやすくする「意訳」のコツ

公開日: 2026年10月7日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

テロップを入れてはいる。
でも、なんとなく素人っぽい。
どこを直せばいいのかも分からない。

この記事は、そんな動画編集者に向けて書いています。

正直、テロップを攻略することは、動画編集を攻略することとほぼ同じだと思っています。
ちょっと言いすぎかもしれませんが。

テロップがいい感じだと、見ている人もクライアントも
「この人、クオリティ高いかも」
と思ってくれるんですよね。

上の動画では、ブイプロでテロップの講義をしている塾長が、Premiere Pro の画面を使いながら全部解説しています。
ここでは、その中でもデザインより先に押さえてほしいルールと考え方を、文章で整理しました。

そもそも、テロップは何のために入れるのか

なんとなく入れる前に、まず役割を知っておいてください。
動画の中では、5つに分けています。

テロップの5つの役割

  • 情報を伝える:音声だけより、文字があると理解が早い。音を出せない状況の人や、耳の不自由な人にも届く
  • 強調する:伝えたい部分をデザインで目立たせる
  • 補足する:言葉だけだと誤解されそうなニュアンスや、専門用語の意味を足す
  • 集中力を保つ:画面に刺激が増えて、最後まで見てもらいやすくなる
  • 動画の質を保つ:テロップの質が低いと、動画全体が安っぽく見える

特に最後の1つは見落とされがちです。
同じ映像でも、テロップのデザインだけで「質の高い動画」にも「安っぽい動画」にも見えてしまいます。

文字数・位置・表示時間の3つのルール

次はルールです。
1つのテロップに何文字入れるか、どこに置くか、どれくらい表示するか。

文字数:人は1秒に3〜4文字しか読めない

これが大前提です。
有名なビジネス系のチャンネルを見ても、1行17文字前後・最大2行くらいに収まっているものが多いです。

文字数を減らす工夫は、主に3つあります。

文字数を減らす工夫

  • 3行にしない。最大2行まで
  • 句読点(、。)を書かない。なくても意味は変わらない
  • 話し言葉を書き言葉にする(「できるんですよね」→「できます」)

位置:セーフマージンの内側に入れる

Premiere Pro には「セーフマージン」という枠を表示するボタンがあります。
YouTube なら、外側の枠(アクションセーフ)の内側に文字が収まっていれば大丈夫です。

ここからはみ出すと、再生バーに文字が重なったり、見る端末によっては文字が切れたりします。
塾長も、昔の自分のポートフォリオでこれをやっていたそうです。

あわせて、演者の顔や、映像の中の大事な部分をテロップで隠さないこと。
大喜利企画の答えのフリップにテロップがかぶっている、なんてことが本当に起きます。

縦書きのテロップを並べるときは、人は右から左に読むので、その順番で置きます。
横書きの感覚のまま左から並べると、逆の順番で読まれてしまいます。

表示時間:強調テロップほど長く出す

話している言葉にそのまま合わせると、強調テロップの表示時間が短くなりすぎることがあります。
せっかく目立たせたのに、読む前に次のシーンに行ってしまう。
これだと演出の意味がありません。

強調したいテロップは、話の区切りまで出し続ける。
逆に、短い時間に演出を連発しすぎると、何を強調したいのかが伝わらなくなります。
1つの演出を、見ている人が読み切れているかを確かめながら入れてください。

デザインは「派手さ」より「見やすさ」

テロップのデザインというと、派手なものを思い浮かべる人が多いと思います。
でも、最初に大事なのはシンプルに見やすいかどうかです。

見やすくするための基本

  • 背景と似た色を使わない(暗い背景には白など、反対の色を置く)
  • 背景に埋もれるなら、テロップベース・境界線・ぼかしで浮かせる
  • 隣り合う装飾に、原色同士・明るい色同士・濃い色同士を並べない
  • 濃い・薄い、明るい・暗いが交互になるように組む

動画では、塗り・グラデーション・境界線・シャドウ・背景の作り方を、Premiere Pro のエッセンシャルグラフィックスで1つずつ実演しています。
シャドウを少しだけ入れるだけで立体感が出たり、なくすだけで急にチープになったり。
こういう小さなこだわりが、見やすさを決めています。

フォントと色が与える印象も、場面で使い分けます。
明朝体は上品で落ち着いた印象、ゴシック体は力強くカジュアルな印象。
ビジネス系はゴシック体が多く、高級感を出したいときに明朝体、という使い分けが多いです。

強調したいときは、文字サイズに強弱をつける、数字を大きくする、下線を引く、四角で囲む、一部だけ色を変える。
ただし、1つのテロップの中で強調するのは、基本1か所だけ。
3か所も色が変わっていたら、見ている人は「結局どれが大事なの?」となってしまいます。

いちばん差がつくのは「意訳」の力

ここが、個人的にいちばん大事だと思っているところです。

演者が話したことをそのまま文字にすると、かなり幼い文章になります。
動画では、意訳のレベルを4つに分けて説明しています。

意訳の4つのレベル

  • レベル1:そのまま文字起こし(「これちょっと長期的にお仕事するのは難しいんじゃないかなと思いますね」)
  • レベル2:無駄を省いて読みやすくする(「これは長期的にお仕事するのは難しいと思います」)
  • レベル3:要点を押さえてまとめる(「長期的な発注は難しい」)
  • レベル4:一撃で伝える(「アウト」)

レベル1は、ビジネス系では特に避けたいところです。
クライアントのブランドイメージまで下げてしまいます。

レベル4はかっこいいですが、使う場面はそれほど多くありません。
ビジネス系の動画で大事なのは、レベル2と3。
普段のテロップはレベル2、テロップベースでドンと出す場面はレベル3。
ここができれば、十分質の高い動画になります。

レベル2のコツは、自分が原稿用紙に作文するならどう書くかを考えることです。
「〜なんですけど」「〜わけです」「〜といったところ」は、作文では書かないですよね。

レベル2の意訳でよく直すところ

  • い抜き言葉・ら抜き言葉を直す(「してます」→「しています」、「見れます」→「見られます」)
  • 「〜なわけです」「〜なんです」を言い切りにする
  • 「といったところ」「みたいなところ」を消すか「こと」に置き換える
  • 「ちょっとなんか」「本当に」など、場をつなぐだけの言葉は書かない
  • 漢字・ひらがな・カタカナが続きすぎないようにする(必要なら半角スペース)
  • 「是非」「欲しい」「〜していく」など、ひらがなの方が読みやすい言葉は開く

そして、固有名詞は絶対に間違えないこと。
クライアントの会社名、サービス名、演者の名前。
英語の大文字小文字、半角スペースの有無、似た漢字。
ここを間違えると、それまでの編集が全部台無しになります。

最後の仕上げは「文字の間」と「余白」

文字同士の間隔(カーニング)も、何も調整しないとバランスが悪く見えることがあります。
Premiere Pro では、トラッキング・カーニング・文字ツメの3つで調整できます。
1つずつ直すのが大変なら、文字ツメを少し入れた状態でプリセット保存しておくと楽になります。

もう1つが余白です。
四角で囲むテロップは、上下左右の余白を均等に。
部分的な強調なら余白は少なめ、表のような演出なら少し余裕を持たせる。
余白でクオリティが決まる、というのは本当にそうだなと。

よく使うデザインは、スタイルとして保存しておけば、別のプロジェクトでも使い回せます。
強調系・ネガティブ系のように役割ごとにまとめておくと、編集のたびに迷わなくなります。

テロップは、毎回入れるものだからこそ差がつきます。
ブイプロのことをもっと知りたい人は、ブイプロの評判・口コミに運営が答えるページも見てみてください。

読みやすいテロップを作れる人が、1人でも増えたら嬉しいです。

カズマル

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