動画編集者の営業資料テンプレート|企業向け提案書に入れるページ構成と、各ページの書き方
企業に営業したい。
でも、何を書いた資料を送ればいいのか分からない。
動画編集者さんと話していると、この悩みは本当によく出てきます。
単価を上げないといけないのは分かっている。
でも、資料の段階で手が止まってしまう。
この記事は、そんな動画編集者に向けて書いています。
先に結論を言うと、
営業資料は「発注者が心の中で思っている疑問」に、1ページずつ答えていく構成にすると作りやすくなります。
上の動画では、僕が動画編集代行をやっていたときに実際に使っていた営業資料を、テンプレートにして公開しました。
その中身を、ページの順番どおりに文章で整理しています。
営業資料は「発注者の疑問」の順番で並べる
営業を受ける側って、資料を開いた瞬間から疑問だらけなんですよね。
「で、何の提案?」
「お前誰?」
「何ができるの?」
「本当にできるの?」
この疑問に、上から順番に答えていく。
それだけで、読む側はかなり楽になります。
逆に、疑問に答えていない資料は、どれだけデザインがきれいでも途中で閉じられてしまう。
そういう資料、正直たくさん見てきました。
テンプレートのページ構成と、答えている疑問
- 表紙:あなたは結局、何の提案をしに来たのか
- 自己紹介:あなたは誰なのか
- 提案の結論:結局、何が言いたいのか
- 対応可能範囲:あなたは何ができるのか
- メリット(強み):あなたの強みは何か
- 関わり方:私とどう関わりたいのか
- 制作イメージ:本当にできるのか
- 実績:どのくらいのレベルで、いくらかかるのか
- 組織図(チームの人だけ):誰が作るのか
ここから、1ページずつ見ていきます。
表紙・自己紹介・提案の結論で「誰が何をしに来たか」を伝える
表紙
実は、表紙がいちばん大事です。
テンプレートでは「SNS動画制作コストカットについてのご提案」としています。
これだけで「YouTubeやSNSの動画制作の提案なんだな」と伝わりますよね。
表紙で答えるのは「結局、何の提案をしに来たの?」という疑問です。
ここがぼやけていると、2ページ目以降を読んでもらえません。
自己紹介
次は「お前誰やねん」に答えるページです。
ここで1つ注意してほしいのが、しょうもない自己紹介はやめること。
「趣味はこれです」「動画編集スクールで学びました」みたいな内容ですね。
なるべく定量的に書いてください。
実際に何本の動画を作ってきたのか。何社と取引をしているのか。
もし数字で言えることがまだ無いなら、理念を書けばいいと思います。
あなたの理念に共感するクライアントは、そこをしっかり読んでくれるはずなので。
提案の結論
3ページ目で「結局、何が言いたいの?」を解消します。
テンプレートでは「制作パートナーとして動画やデザインの制作業務を代行することで、制作工数を下げる・予算を抑える」の2つに絞っています。
文字がポンと置いてあるだけに見えるかもしれません。
でも、このページにはメッセージが込められています。
売上を上げることは約束できない。
でも、工数の削減や予算を抑えるところには貢献できる。
自分ができることと、できないことを分けて書いているんです。
営業のときに「これもできます、あれもできます」と、できない範囲まで言ってしまう。
そうすると、案件が取れた後に疲弊します。
自分ができる範囲で、最大限の価値を出す。
資料ではここが大事な気がしています。
対応可能範囲・メリット・関わり方で「何をどう任せられるか」を見せる
対応可能範囲
「で、何ができるの?」に答えるページです。
動画編集者を名乗る人は、本当にたくさんいます。
その中で、あなたは何ができるのか。
テンプレートでは「YouTubeの横動画」「サムネイル」「縦のショート動画」に対応できる、と書いています。
できることを具体的なメニューで並べると、相手も自社の困りごとと照らし合わせやすくなります。
メリット(強み)
「あなたの強みは何?」もよく聞かれます。
なので、先に書いておきましょう。
たとえば、制作会社より単価が抑えられるのでコストが下がる。
社員さんが今動画編集をしているなら、その工数を減らせる。
制作物の品質を、こういう理由で安定させられている。
ここは人によって変わるところです。
自分の場合は何が言えるか、一度書き出してみてください。
関わり方
意外と抜けているのが、このページです。
「結局、私とどう関わりたいの?」に答えます。
告白にたとえると分かりやすいかもしれません。
「付き合ってください」と言われても、遊びなのか、結婚を見据えてなのか、いろんな付き合い方がありますよね。
お仕事の関わり方も同じです。
テンプレートは、映像制作会社に営業する想定で作っています。
制作会社のお客様から発注があり、その会社の代わりに自分が制作業務を代行する。
この流れを、図で明記しています。
これがあるだけで、相手は「こう関わりたいんだな」とパッと理解できます。
制作イメージと実績で「本当にできるのか」に答える
制作イメージ
対応可能範囲で「何ができるか」は伝えました。
でも相手は「本当にできるの?」と思っています。
その疑問を消すのが、制作イメージのページです。
相手のターゲットに合った動画のイメージを、事前に作って貼っておく。
映像制作会社なら、ホームページに制作実績を載せていることが多いので、それを参考に「今日のご相談のために作ってきました」と見せるのもいいと思います。
実績
動画編集者の営業でよく見るのが、
「この案件に携わりました」とURLを貼るだけ。
ポートフォリオサイトを貼って「好きに見てください」で終わり。
……結論、それは誰も見てくれません。
おすすめは、1枚の中に、作った動画の画像と予算のイメージをまとめてしまうことです。
テンプレートでは、画像を6枚並べています。
これだけで、クリエイティブのレベル感が伝わります。
予算のイメージも一緒に載せておけば「このクオリティだと、いくらかかるのか」という疑問にも、その1枚で答えられます。
ショート動画の実績も、同じ形で並べています。
実績ページに足すと強いもの
- 課題と結果:お客様がどんなことに困って問い合わせてきて、取引の結果どうなったか
- お客様の声:数字の結果がまだ書けない人は、満足の声を貼る。もらったコメントはスクリーンショットで貯めておく
課題と結果が書けると、めちゃくちゃいいと思います。
数字で書けなくても、お客様の声があれば「クライアントは満足している」ことは伝わります。
チームで作るなら、組織図も入れておく
チームで制作している人や、業務を再委託する人は、組織図を入れるのがおすすめです。
営業の段階でここを伝えていないと、
「あなた1人で作ると思っていたのに、チームなの?」
「そんなの聞いていなかった」
となってしまうことがあります。
事前に組織図を見せて、品質の担保をしっかりやっていることが伝わるようにしておく。
後からの行き違いを防ぐのも、資料の役目だと思います。
資料は、疑問を1つずつ消していく道具
ここまで見てきたように、テンプレートのどのページも、発注者の疑問に1つずつ答えるために置いています。
資料を作るときに迷ったら、
「このページは、相手のどの疑問に答えているか?」
と自分に聞いてみてください。
答えられないページは、たぶん無くてもいいページです。
この記事の要点
- 営業資料は「発注者の疑問」の順番でページを並べる
- 表紙で何の提案かを伝え、自己紹介は定量的に。数字が無ければ理念を書く
- 提案の結論は、できることとできないことを分けて書く
- 対応可能範囲・強み・関わり方で、何をどう任せられるかを見せる
- 実績はURLを貼るだけにせず、画像と予算イメージを1枚にまとめる
- チームで作るなら組織図を入れて、行き違いを防ぐ
営業資料って、地味な作業の積み重ねです。
でも、こういう営業努力をコツコツ積み上げた人から、単価の相談ができるようになっていくのを見てきました。
ブイプロの評判や運営の考え方は、こちらのページで本人が答えています。
僕自身も、最初から良い資料が作れたわけではありません。
この記事が、あなたの1枚目の資料を作るきっかけになったら嬉しいです。
カズマル
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