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ショート動画編集の単価を上げる方法|1本500円で終わる人と任される人の違いは「完コピ」の実力

公開日: 2026年10月5日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

ショート動画の編集、1本いくらで受けていますか?

クラウドソーシングで営業すると、
1本1,000円、高くても2,000〜3,000円くらいになることが多いと思います。

この記事は、ショート動画の単価を上げたい動画編集者に向けて書いています。

先に結論を言うと、
ショートだから単価が上がる、ということはありません。上がるのは、ショートでも長尺でも「任される実力」がある人です。

上の動画で、現場で外注をしているディレクターの声も交えながら話した内容を、文章で整理しました。

「ショートなら楽に時給が上がる」が落とし穴になる

横長の動画で単価が上がらなくて、疲れてしまう。
そこで目に入るのが、ショート動画の編集です。

尺が短いから、すぐ終わりそう。
カットしてテロップを入れるだけで、割がよさそう。
テンポのいいBGMを入れて、テンプレートのアニメーションを当てておけばいい。

こう見えてしまう気持ちは、分かります。

でも実際は、ほとんどの人が1本500円くらいの案件で買い叩かれて、
結局、横長の動画と同じ時給で疲れてしまう。

これは、実力を上げることから離れて、
「座る場所を変えれば、何か変わるんじゃないか」と動いてしまっているからだと思っています。

野球がまったくできない人が、ソフトボールに移ったら急にホームランを打てるようになる。
そんなことはないですよね。

寿司職人を目指してうまくいかなかった人が、イタリアンを始めても、
そもそも「美味しい料理って何か」が分かっていなければ、うまくいきません。

60秒の中にも、編集の全部が詰まっている

ショート動画でも、実力は必要です。

ここで勘違いしている人が多いなと感じるのが、
「クオリティが高い動画=アニメーションが多い、3DCGが入っている、テロップがキラキラしている」
という思い込みです。

そういうことではないんですよね。

大事なのは、お客さんが喜んでくれる動画って何だろう、という引き出しをたくさん持っておくことです。

60秒でも10分でも求められること

  • 1フレーム単位のカット調整
  • 画面に合ったテロップデザイン
  • BGM・効果音の音量バランス
  • 見てもらえる動画、面白い動画とは何かの理解

尺が短いだけで、やることは長尺と同じです。

発注する側は「1人の優秀な人」に集めたい

発注する側の本音も、知っておいた方がいいです。

クラウドワークスで、ショート1本3,000円で募集をかけると、人は結構集まるそうです。
他の募集が数百円のものが多いので。

ただ、応募してくる人の多くは、ポートフォリオが微妙だったり、
営業文の日本語が崩れていたりする。

テスト発注をしてみても、
「レスは早くします」「マニュアルは守ります」と書いてあったのに、
実際の仕事ではまったく違う、ということが多いと聞きます。

楽をしたくてお金を払っているのに、編集者の指導までしないといけない。
そう感じた発注者は、何も言わずに次から頼まなくなります。

逆に、スキルが高い人には、その人だけに発注が集まる。
何人にも頼んでやり取りするより、1人に全部任せた方が楽だからです。

本数より単価。そのために逃げちゃいけないこと

単価が低くても、すぐ納品できるなら大量に受ければなんとかなる。
そう考えて、とりあえず本数を取りにいく人もいます。

動画ではこんな比較を出しました。

同じ金額を得るなら、どちらがいいか

  • 5つのクライアントから、1本1,000円の案件を100本受ける
  • 1つのクライアントから、1本5,000円の案件を20本受ける

編集の中身が同じなら、理想は後者ですよね。
そして後者に行くための努力は、実力をつけること。
ここから逃げちゃいけないと思っています。

少し耳の痛い話もしておきます。

今のクラウドソーシングでは、誤字脱字があっても、
テンプレートをそのまま当てただけでも、
マニュアルにあることを見落として納品しても、
大きく怒られずにお金がもらえてしまうことがあります。

学びながらお金がもらえる。ありがたい環境です。

でも、そこにただ乗りしているだけだと、相手から奪っているんですよね。
お金を払っている側が、誤字脱字のチェックまでしないといけないわけですから。

その付けは、いつかどこかで回ってくる気がします。

現場の感覚だと、発注者が困ってしまう編集者がおよそ8割。
数か月しっかり学んでいて、修正が少ない上位の人が2割くらい。

数週間学んだ段階で「修正が多い」「マニュアルがあっても守れない」と悩むのは、当たり前です。
やったことがないことをやっているんだから。
向いているかどうかの話ではなくて、富士山でいえば8合目まで来ているところだと思います。

実力の上げ方は「完コピ」

発注者は、細かいマニュアルを作りきれないことが多いです。
忙しいので。

だから、参考動画と過去の編集データだけ渡して「これっぽくやってね」となる。
それで完璧に仕上げてくれる人が、全然いないそうです。

逆に、参考動画だけで「いい感じ」にしてくれる人がいると、
発注者の方から単価を上げたくなるし、やり取りも自然と丁寧になる。貴重なので。

この力をつける方法は、参考動画の完コピです。

完コピの基準

  • 1フレームもずらさない
  • 1ピクセルもずらさない
  • カラーコードも同じにする
  • 並べたときに、どちらが元か見分けがつかない状態まで持っていく

難しそうだと思った人も、それはやったことがないからです。
やったら、できるようになる。

案件の取り方を知識でいくら知っていても、実力がなければ意味がない。
ダンスをやったことがない人が、ライブを見て「下手だな」と言っているのと同じです。

平日の夜や休日を、1円にもならない地道な練習に使ったことがあるか。
一見ムダに見える時間が、種まきなんだと思います。

動画編集のおもしろいところは、案件はたくさんあるのに、対応できる人が少ないこと。
しかも、誰も届かないほど難しいことを求められているわけではありません。

作業員から職人へ。意図を持った編集が残る

では、求められる編集とは何か。
決まった答えはありませんが、一言で言うなら「考えていますか?」です。

自分が作った動画について、10時間語れるか。
「このカットはあえてこうした」「このテロップはあえてこのデザインにした」
そういうこだわりを持てているか。

職人と聞くと、何十年もかかるイメージがあるかもしれません。
でも動画編集は、数年ではなく数か月単位の本気の努力が求められる世界です。
独学なら半年を超えることもあると思います。

一方で、何も考えずに無音部分をカットするだけ、話した言葉をそのまま文字起こしするだけの編集は、AIに置き換わっていくと思います。
デザイン系の仕事が、画像生成AIで一気に変わったように。

それでも、こだわりを持った編集が求められる仕事はたくさんあります。
動画編集という仕事がなくなることはないと思っています。

この記事の要点

  • ショートに移るだけでは単価は上がらない。場所を変えても実力は変わらない
  • 60秒の中にも、カット・テロップ・音のバランスなど編集の全部が詰まっている
  • 発注者は、優秀な1人に発注を集めたい
  • 本数で積み上げるより、単価を上げる。そのための努力は実力をつけること
  • 実力は参考動画の完コピで上げる。1フレーム・1ピクセル・カラーコードまで
  • 意図を持って編集できる人が、ショートでも長尺でも任される

結局、長尺でも縦型でも、インスタでもTikTokでも同じなんですよね。
お客さんが求める動画を作るために、技術を身につける。

僕自身も、すぐ結果を出そうとせず、努力を忘れずに進んでいきたいと思っています。

運営として受講生の実力づくりにどう向き合っているかは、ブイプロの評判・口コミ|悪い評判にも運営が全部答えますにまとめています。

クライアントに喜ばれる編集者が、少しでも増えたら嬉しいです。

カズマル

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