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クライアントに嫌われる動画編集者の特徴30選|応募・チャット・納品・請求で継続が止まる原因

公開日: 2026年10月5日 最終更新: 2026年10月9日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表

週1で来ていた案件が、最近ぱったり来なくなった。
「クライアント忙しいのかな」と待っている動画編集者に向けて書いています。

先に言うと、それはたぶんクビを切られています。

キツい言い方ですみません。
でも、自分では気づかないままクライアントに嫌われる行動をしている動画編集者は、本当に多いんです。

僕は動画編集者としてクライアントワークをしながら、編集者を採用して仕事をお願いする側もやってきました。
発注する側と受ける側、両方の気持ちが分かるからこそ言えることがあります。

上の動画で話した「クライアントに嫌われる動画編集者の特徴30個」を、案件の流れ(応募→やり取り→納品→編集→請求)の順に文章でまとめました。
自分に当てはまるものがないか、チェックしながら読んでみてください。

応募の段階で嫌われる特徴(1〜3)

1. ニックネームで名乗る

僕が編集者を採用するとき、ニックネームで応募してきた時点で、正直対象外にしています。

採用は、発注者が必死で稼いだお金を払う相手を決めることです。
本名も名乗らない人に、そのお金を払いたいとは思えません。

気持ちは分かります。
僕も初心者の頃は、似たような軽いノリの文章を送っていました。
でも受け取る側からすると「いや、誰やねん」ってなるんですよね。

営業文は本名のフルネームで書く。
これは社会人としての礼儀だと思います。

2. 募集要項に答えていない

募集要項は、発注者が「これだけは書いてね」とわざわざ用意している項目です。
副業かフリーランスか、PCのスペック、稼働できる時間など。

ここに答えていない営業文は、僕はノールックで次に行きます。
言われたことができていない人に案件を任せると、やり取りにも手間がかかりそうだと思われるからです。

相手が項目に番号を振っていたら、同じ番号をつけて箇条書きで答える。
これだけで読みやすさが全然違います。

3. 実績がないのに大きくアピールする

「維持率を上げる編集ができます」「クリック率を上げるサムネが作れます」。
実績があれば問題ありません。
でも、こう書いている人で実際に数字を伸ばせる人は、あまり見たことがないです。

そもそも数字に直結するのは、編集やサムネより企画や台本です。
特にディレクターが募集している案件で求められているのは、マニュアルどおりに編集できる人です。
採用されたい一心で自分を大きく見せるのは、やめておいた方がいいと思います。

チャットのやり取りで嫌われる特徴(4〜13)

4. 返信が遅い

即レスの大切さは、もう聞き飽きていると思います。
でも改めて考えてみてほしいんです。

僕がディレクションしていた案件で、完パケデータの提出を忘れていた編集者に連絡したことがあります。
公開は24時間後だから余裕だろうと思っていたら、届いたのは公開の1時間前でした。
その間、本当に生きた心地がしなかったです。

相手の状況が分からない時間は、それだけでストレスです。
忙しいなら「今立て込んでいるので、後ほど回答します」の一言だけでも返すようにしたいです。

5. チャットツールを使いこなせていない

個人で仕事をすると、Slack・Chatwork・Discordなどでやり取りすることがほとんどです。
Slackでメンションをつけない、スレッドで返信しない。
これだけで通知が届かなかったり、会話がごちゃごちゃしてミスのもとになります。

1回目は仕方ないです。
でも何度も同じことをされると、正直気が滅入ります。

6. チャットが淡白

相手の性格に合わせるのがいちばんですが、今の発注者は「お願いします!」のようなフランクなやり取りが好きな人が多い印象です。

相手がフランクに来ているのに、こちらが淡白な文章で返すと、どこか壁ができてしまいます。
発注者も人間なので、お互い気持ちよく仕事できるやり取りを心がけたいです。

7. 修正に追加料金・いきなり単価交渉

自分の不注意の誤字や、マニュアルの確認不足で出た修正なのに、追加料金を求める。
これはお門違いだと思います。
クライアントからすれば、修正の手間が増えたうえにお金まで求められて、泣きっ面に蜂です。

ただ、指示どおりに作ったのに、クライアント側の都合で方向性が大きく変わったときは、丁寧に相談していいと思います。

8. 打ち合わせの日程を自分から出さない

「打ち合わせしましょう」「いつが空いてますか?」から始めると、相手の空いている日を当てるまでやり取りが続きます。

最初から候補日を複数出して選んでもらい、Zoomのリンクもこちらから送る。
これだけで相手のチャット回数が半分になります。

9. 調べれば分かることを聞く

質問すること自体は悪くありません。
やる気も伝わるし、マニュアルの抜けに気づけることもあります。

ただ「プロジェクトファイルってどうやって送るんですか?」のような、検索すれば出てくることは自分で調べたいです。
僕も実際、この質問をもらったときは検索して出てきた記事のリンクを送っていました。
質問する前に一度止まって「これは調べれば分かるか?」を考える。

10. 質問が大ざっぱ

「テロップのデザインはどうすればいいですか?」と聞かれると、相手は無限の選択肢から考えないといけません。

「以下のどれがいいでしょうか?1〜3。個人的には2がいいと思います」と、選択肢と自分の意見を添えて聞く。
相手は選ぶだけで済みます。
いわゆるクローズドクエスチョンです。

11. 結論から言わない

「いつ納品できますか?」と聞かれて、カットの進み具合や悩んでいるところ、明日は忙しいことを長々と書いて、最後にやっと「明後日には出せると思います」。

クライアントが知りたいのは、提出できる日だけです。
言い訳を並べたくなる気持ちは分かります。
でもそれは自分の不安を言葉にして安心しているだけで、相手には「自分を守るのに必死だな」と映ってしまいます。
「◯月◯日の18時までに提出します」。これでいいんです。

12. Googleドライブの共有設定ミス

共有されたリンクを開いたら「アクセス権が必要です」。
見るつもりだったものが見られないのは、地味にストレスが大きいです。
「権限を変えてください」とお願いするやり取りも1往復増えます。
リンクを送る前に、閲覧できる設定になっているか確認したいです。

13. 分からないのに質問しないで進める

9と逆の話です。
カットのテンポ感やテロップの強さが曖昧なまま進めて、提出したらイメージと違って大量の修正。
これはよくあります。
少しでも不安なところは聞いて、足並みをそろえてから進めた方が、お互いに楽です。

進捗報告と納品で嫌われる特徴(14〜18)

14. 進捗報告をしない

素材を渡して「承知しました」と返ってきたきり、納品日まで何の連絡もない。
発注者は「マニュアルどおり進んでるかな」「もしかして飛んだ?」と、毎日不安になります。

慣れた案件なら要らないかもしれませんが、初めての案件では毎日進捗を送りたいです。
そのとき一緒に不安なところを質問すると、修正も減ります。

15. 連絡なしの納期遅れ

納期の直前に急に連絡が取れなくなる、いわゆる「飛ぶ」です。
素材を渡してからの時間を全部使ったうえで消えるのが、いちばんの問題です。

ディレクター案件なら、その先にクライアントがいます。
公開日は変えられないので、尻拭いは全部ディレクターがやることになります。

16. 指定した形式で納品しない

Googleドライブで、と言われたのにファイル便で送る。
YouTubeの限定公開で、と言われたのにドライブで送る。
中身は同じでも、発注者からすると「指示が守れない人なのかな」と軽くイラッとされます。
提出の形は、自分の判断で変えないことです。

17. 送ったリンクが処理中で見られない

YouTubeの限定公開は、アップした直後でもリンクは発行できます。
でも処理が終わるまでは、画質が低かったり再生できなかったりします。
Googleドライブも同じです。

相手が確認できないと、修正指示が遅れて、結局自分の修正時間が削られます。
処理が終わったのを確認してから送る。

18. マニュアルとまったく違うものが上がってくる

マニュアルは、発注者が「これだけは守ってほしい」と思いを込めて作ったものです。
それを軽くスルーされると、プロ意識が足りないと思われてしまいます。
逆に言えば、マニュアルを守るだけで重宝されるのが今の動画編集の現場です。

編集の中身で嫌われる特徴(19〜25)

19. 誤字脱字だらけ

人間なのでミスはあります。
でも多すぎると、仕事への向き合い方を疑われます。
特に、登場人物の名前や商品名などの固有名詞は絶対に間違えないでほしいところです。
企業案件なら、相手のブランドイメージにも関わります。

誤字脱字は、編集の技術ではなく見直しで防げます。
最低2回、できれば3回見直してから出したいです。
僕は初めての企業案件のとき「1個でも間違えたら次はない」くらいの気持ちで臨んでいました。

20. カットのテンポが合っていない

ビジネス系の動画で間延びしたカットだと、視聴者がストレスを感じて離脱します。
カットは1本の中に何十回もあるので、全部を指摘するのは発注者にとっても大変です。
本数を重ねると適切なテンポが分かってくるので、つかめるまで練習あるのみです。

21. テロップのデザインから初心者感がにじむ

指定がないときに、なんとなくフォントを選んで、なんとなく装飾をつけていませんか。
細いフォント、装飾の使いすぎ、ごちゃごちゃした配色は読みにくさのもとです。

初心者のうちは、太いゴシック体を使う。
文字の色と装飾の色は、濃い・薄いを交互にする。
この2つを意識するだけでも見やすくなります。

22. 音量のバランスが悪い

BGMが大きすぎて話が聞こえない。効果音だけ異常にうるさい。
これは真っ先に「スキルが足りていない」と思われるポイントです。

オーディオメーターを見ながら、自分なりの基準を持って編集したいです。
動画の中では、話し手の声は-6〜0dB、効果音は-15〜-20dB、BGMは-30〜-20dBくらいを例として出しました。
あくまで例なので、案件に合わせて調整してみてください。

23. 動画の後半で失速する

自分でも薄々分かっているのに、ついやってしまうやつです。
プロジェクトファイルを提出する案件だと、後半ほど編集の密度が薄くなっているのが一目で分かります。
面倒くさい気持ちは分かります。僕も基本、面倒くさがりなので。
でも、そこで踏ん張れるかどうかで編集者としての価値が決まっていく気がします。

24. 修正指示したところが直っていない

僕が経験した中でいちばんひどかったのは、20か所の修正指示のうち6か所が直っていなかったケースです。
もう一度同じ指示を出さないといけないので、クライアントの負担は大きいです。

言われた修正を1つずつ消し込む。
終わったら、もう一度見直す。
これをやれば、ほとんど防げます。

25. 前回指摘されたのと同じ間違いをする

マニュアルに書いてあることなら守ればいい話です。
でも、マニュアルがない案件もあります。

そういうときは、NotionでもGoogleドキュメントでもいいので、過去に指摘された内容を自分でまとめておく。
自分だけのマニュアルを作って、提出前に確認するイメージです。

ミスのあと・請求・感謝で嫌われる特徴(26〜30)

26. ミスしたときに、次の具体的な行動を言わない

「すみません、以後気をつけます」だけでは、説得力がありません。
「今後は書き出し前に2回、書き出し後に1回見直します」まで言えるとベストです。
納期に遅れそうなときも「遅れます」ではなく「◯日の◯時までに提出します」。
ミスしたときの対応で、その人の実力が見えます。

27. 他責思考

マニュアルに書いていないことで修正が多かったとき、いつもは「承知しました!」なのに、その時だけ「了解です」と素っ気なくなる。
このニュアンス、相手には伝わります。

ふてくされたくなる気持ちも分かります。
でも、理不尽なことがあってもクライアントのために動ける人が、この業界では伸びていくと思っています。

28. 「確認お願いします」としか言わない

これだと、相手は動画のどこを見ればいいのか分かりません。
「◯分◯秒の◯◯の部分の確認をお願いします」と具体的に頼む。

YouTubeの限定公開なら、共有ボタンから「開始位置」にチェックを入れると、その秒数から再生されるリンクが作れます。
知っている人は少ないので、気が利くと思ってもらえるはずです。

29. 請求書が分かりにくい

タイトルが「請求書」だけで、誰からのどの案件か分からない。
明細が「動画編集×3」だけで、どの動画のことか分からない。
発注者は請求書と実際の作業を照らし合わせて振り込むので、ここが分かりにくいと手間がかかります。

タイトルは「株式会社◯◯様 ◯月分 請求書 氏名」。
明細は「No.◯◯ ◯◯様の回」のように、どの動画か分かるように書く。

30. 感謝を伝えない

最後は、とてもシンプルです。
仕事をもらえてありがとう。発注する側も、編集してくれてありがとう。
クライアントワークは、どこまで行っても人が相手です。

月末の振り込みを確認したら「ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします」。
フィードバックをもらったら「ありがとうございます。以降意識してまいります」。
慣れるほど、こういう一言は減っていきます。
毎回言えとは言いませんが、感謝の気持ちは行動に自然と出ますし、相手にも伝わります。

結局は「相手のことをどれだけ思えるか」

30個並べましたが、ほとんどが当たり前のことです。
「さっきから当たり前のことしか言ってない」と思った人、正解です。

でも、この当たり前ができていない人が本当に多い。
だからこそ、できるだけで頭ひとつ抜けられるんです。

この記事の要点

  • 応募:本名で名乗る、募集要項に番号をそろえて答える、実績以上に盛らない
  • やり取り:一時返信でも即レス、日程は候補を出す、質問は選択肢つき、答えは結論から
  • 納品:進捗を毎日送る、指定の形式で出す、処理が終わってからリンクを送る
  • 編集:マニュアルを守る、誤字は2〜3回見直す、修正は消し込みと見直し、自分用マニュアルを作る
  • ミス・請求・感謝:次の行動を具体的に言う、請求書は誰のどの動画か分かるように、ありがとうを忘れない

クライアントワークの本質は、相手のことをどれだけ思えるかだと思います。
どうすれば相手が喜ぶか。どうすれば相手が楽になるか。

心理学者のアダム・グラントは、相手の利益を考えて与え続ける人を「ギバー」と呼びました。
見返りを求めずに与え続けた分は、いつか継続や紹介という形で返ってくる気がしています。

僕自身、ここに書いたことを全部できていたわけではありません。
自戒も込めてまとめました。

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