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動画編集に必要なPCスペックと機材|予算別の最小構成2026

公開日: 2026年8月31日 最終更新: 2026年9月12日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
最小構成で始める PCスペックと機材

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:僕がパソコンを受け取ったのは2019年12月28日。17万円のデスクトップを「未来の自分への投資」と言って買った人間です。そこから7年、自分と受講生が実際に使ってきた構成だけを書いています。単価データも自分で集計しました。

動画編集を始めるのに必要な最小構成は、CPUがCore i7 第8世代以上(またはApple Silicon M1以上)/メモリ16GB/SSD 1TB/編集ソフトはPremiere Pro。この4点だけです。カメラも高価なマイクも、最初は要りません。今のパソコンがこの目安を大きく下回っていないなら、買い替えずにそのまま始めて構いません。

書いているのは、動画編集歴7年目の山田一真(やまだ かずま)です。僕が動画編集を始めたのは2019年12月28日。日付を覚えているのは、それがパソコンの届いた日だったからです。

動画編集スクール ブイプロの受講生から寄せられた悩み469件にも、機材の声は確実にあります。「パソコンが不慣れな分、一つのことに1時間ほどかかるのはしばしばです」「パソコンのトラブルがあり、少し自暴自棄になりかけました」。機材って、足りているときは話題にすらならないのに、足りないと学習そのものを止めるんですよね。だから最初に一度だけ、きちんと決めておく価値があります。

ここでは、7年間で自分と受講生が実際に使ってきた構成をもとに、3段階のスペック基準からソフト費用、周辺機器の優先順位、予算別プランまでを並べます。あわせて「買いすぎの害」も書きます。ここが一番言いたいところです。

この記事でわかること

  • 動画編集に必要なPCスペックの最小・推奨・余裕の3段階と、その数字の根拠
  • 今使っているパソコンで始めていいかを判定する5つのチェック項目
  • MacとWindowsの違いと、副業で始める人にとっての現実的な選び方
  • Premiere Proをはじめとするソフト・サービスの費用の目安一覧
  • PC以外に必要なもの/後回しでいいものの優先順位(S〜Cランク)
  • 高いパソコンを買っても案件が取れない理由と、過剰投資の避け方
  • 予算〜10万円/〜20万円/20万円〜の3プランと、初期投資の考え方
  • 中古・レンタル・分割はありなのか

結論|最小構成・推奨構成・余裕構成の3段階

PCスペックは「高いほどいい」ではなく「ボトルネックがどこに出るか」で決まります。副業で長尺のYouTube案件を狙うなら推奨構成が基準です。

項目 最小構成(これ未満はきつい) 推奨構成(ブイプロの基準) 余裕構成(4K・AE併用)
CPU Core i5 第8世代 / Ryzen 5 相当 / Apple M1 Core i7 第8世代以上 / Ryzen 7 / Apple M1 Pro以上 Core i7〜i9 最新世代 / Ryzen 9 / M3 Pro以上
メモリ 16GB 16GB(できれば32GB) 32GB〜64GB
ストレージ SSD 512GB+外付けSSD SSD 1TB SSD 1〜2TB+高速外付け
GPU 内蔵グラフィックスでも可 専用GPU 6GB以上(Windowsの場合) 専用GPU 8〜12GB以上
できる作業 フルHD・10分尺。プレビューは時々止まる フルHD・30分尺。テロップ多用でも実用 4K素材・AE併用・モーション制作
本体価格の目安 7〜10万円前後 13〜20万円前後 25万円以上

※価格は2026年時点の目安です。実売価格は変動するため購入時点でご確認ください。本記事は特定メーカー・特定機種を推奨するものではありません。

僕が受講生に伝えているのは「WindowsでもMacでもいい。i7第8世代以上・メモリ16GB・SSD 1TB。ソフトはPremiere Pro」という1行だけです。7年経ってもこの基準を変えていないのは、これが「学習が止まらない最低ライン」だからです。上を目指す理由はいくらでもありますが、下回る理由はありません。

スペックの数字には、それぞれ意味がある

なぜこの数字なのか。「足りないと何が起きるか」で説明します。

メモリ16GB|ここをケチると全部が遅くなる

いちばん体感差が出るのがメモリです。8GBだと、Premiere Proを立ち上げてブラウザで参考動画を見ながらPhotoshopでサムネイルを作る、という当たり前の作業で枯渇します。ソフトが落ち、作業中のデータが飛ぶ。そして「自分の腕が悪いのか、パソコンが悪いのか」が分からなくなって、モチベーションが削られていく。16GBあればフルHDの長尺編集は問題なく回りますし、32GBはAfter Effects併用や4K素材で効いてきます。

CPU|書き出し時間とプレビューの滑らかさを決める

CPUは書き出し(レンダリング)時間に直結します。i7第8世代以上を基準にしているのは、この世代からハードウェアエンコード周りが実用的になったからです。世代が古いi7より新しいi5のほうが速いこともあります。「i7かどうか」より「いつの世代か」を先に見てください。Apple Siliconなら、M1以降のエントリーモデルでも動画編集は現実的です。

ストレージSSD 1TB|容量ではなく「事故率」の問題

動画編集は、素材・プロジェクトファイル・完成品・キャッシュが同時に積み上がります。10分の案件1本で数十GBは普通です。空き容量が10%を切ると、キャッシュを書けずに動作が不安定になります。そして重要なのは、HDDではなくSSDであること。HDDはカクつきと読み込み待ちを慢性的に発生させます。ここは妥協の余地がありません。

GPUと外部モニター|優先順位を間違えない

専用GPUはエフェクト処理やプレビュー再生で効きますが、優先順位はメモリ・SSD・CPUの後です。予算が限られているなら「GPUを1ランク落としてメモリを16GBにする」ほうが体感は良くなります。

むしろスペック表に載らない部分で効くのが外部モニターです。編集はプレビュー・タイムライン・パネル類を同時に見る作業なので、ノート1枚だと切り替えだけで時間が溶けます。2万円前後のモニターを足す効果は、メモリを倍にするより大きいことすらあります。

MacとWindows、どちらを選ぶか

結論から言うとどちらでも構いません。逃げではなく、7年間現場を見てきた実感です。クライアントから「Macで作ってください」と指定されたことは一度もありません。納品するのは動画ファイルであって、OSではないからです。

観点 Mac Windows
同価格帯での編集性能 Apple Siliconは省電力性能が高くノートでも安定 同予算ならパーツ構成の自由度が高い
拡張・修理 メモリ・SSDの後付け増設は基本的に不可 デスクトップなら後から追加しやすい
持ち運び バッテリー持ちが良く外作業と相性が良い 軽量モデルは性能とのトレードオフ
向いている人 構成選びで悩みたくない/持ち歩きたい 同予算で性能を最大化/後から拡張したい

実践的な指針はひとつです。「今すでに使い慣れているOSを選ぶ」。動画編集の学習だけで十分に負荷が高いのに、そこへ「OSを覚え直す」負荷を上乗せする理由がありません。寄せられた悩みには「全くパソコンが触れない状態からパソコンを学び」という声もあります。この状態でOSまで乗り換えたら、覚えることが2倍です。空気で決めないでください。

ソフトの費用|Premiere Proは必須か

ブイプロではPremiere Pro一択で教えています。理由は好みではなく案件側の事情です。修正指示のやり取り、プロジェクトファイルの受け渡し、テンプレート提供。この全部がPremiere前提で回る現場が、今も多数派だからです。

ソフト・サービス 用途 費用の目安 最初に必要か
Adobe Creative Cloud コンプリートプラン Premiere・Photoshop・After Effectsなど一括 月7,000円前後(年間契約の月払い) ◎ 最有力。長期なら結果的に割安
Premiere Pro 単体プラン 動画編集のみ 月3,000円前後 ○ まず編集だけ試したい場合
Photoshop(フォトプラン等) サムネイル制作・テロップ素材の加工 月1,000〜2,000円前後 ○ サムネ案件を受けるなら必須級
After Effects モーショングラフィックス コンプリートプランに含まれる △ 初期は不要。単価を上げる段階で
DaVinci Resolve 編集・カラーグレーディング 無料版あり/有償は買い切り数万円 △ 費用ゼロで練習を始めたい場合
BGM・効果音・素材サイト 音源・画像素材の調達 無料あり/有償は月1,000〜3,000円前後 ○ 商用利用可の無料サイトから開始可

※価格は目安です。料金は改定されるため、契約前に公式サイトでご確認ください。

「無料のDaVinci Resolveではダメなのか」ともよく聞かれます。練習を始めるだけなら十分です。ただし案件でPremiereのプロジェクトファイル受け渡しを求められると対応できません。「学習の入口は自由、案件を取りに行く段階ではPremiere」が現実的な線引きです。習得の順序を含めた全体像は動画編集者になるには|未経験から始める全手順で整理しています。

PC・ソフト以外に必要なもの|優先順位で並べる

周辺機器は全部揃える必要がありません。僕が以前から挙げている「動画編集者必携アイテム」を、今の視点で優先度順に並べ直します。

優先度 アイテム 何が変わるか 費用の目安
S(最初に) 外付けSSD(1TB前後) 素材の保管とバックアップ。消失は納期事故に直結 1万〜2万円前後
S(最初に) クラウドストレージ 納品ファイルの受け渡し。無料枠から開始可 無料〜月1,500円前後
A(早めに) 外部モニター(デュアル化) パネル切り替えの時間が消える。体感差が最も大きい 1.5万〜3万円前後
A(早めに) モニターヘッドホン/イヤホン リップノイズ・BGM過大・SEの飛び出しに気づく 5,000円〜2万円前後
A(早めに) 多ボタンマウス ショートカットを親指に割り当てて時短 5,000円〜1.5万円前後
B(余裕が出たら) 作業椅子 長時間作業の腰・肩の負担軽減 1万〜5万円前後
B(余裕が出たら) スクリーンショット共有ツール 修正指示のやり取りが速い。無料ツールで十分 無料〜
C(案件が要求してから) マイク・カメラ・照明 自分が撮影・ナレーションをする案件のみ 1万円〜
C(案件が要求してから) ペンタブレット・左手デバイス 細かい切り抜き/作業量が増えてからの時短 1万円〜

ここで強調したいのは、C評価のアイテムを最初に買う人が非常に多いことです。マイクとカメラは「動画を作る人の装備」であって「動画を編集する人の装備」ではありません。編集代行なら素材はクライアントから送られてきます。撮影機材は、依頼が来てから買えば間に合います。

過剰投資への警告|高いPCを買っても、案件は取れません

ここが一番伝えたいところです。僕自身、2019年に「17万円で動画編集に特化したデスクトップパソコンを購入しました。未来の自分への投資と思って頑張ります」と発信していた人間です。だからこそ、この行動に潜む罠を知っています。

高性能なパソコンを買っても、案件は1件も増えません。クライアントが発注の判断材料にするのは、ポートフォリオの品質と、営業文と、レスポンスの速さです。CPUの型番を聞かれたことは、7年間で一度もありません。

それでも人が高いパソコンを買ってしまう理由は、正直わかります。買い物は、努力より簡単で、しかも「前に進んだ感じ」がするからです。30万円のPCをカートに入れる高揚感は、テロップの位置を1ピクセル調整する作業とは比べものになりません。でも成果を生むのは後者だけです。過剰投資が実害になるパターンは3つあります。

  • ①予算を機材で使い切り、学習環境に回せなくなる。これが最も多い。30万円のPCと10万円のPCで初心者の学習速度はほぼ変わりませんが、「教材や添削を受けられるか」では大きく変わります。差が出るのは機材ではなくフィードバックの有無です。
  • ②高額な機材が「やめられない理由」になり、判断が歪む。「40万円も使ったんだから続けなきゃ」は、続ける理由としては危険です。冷静に向き不向きを判断できなくなります。
  • ③スペック探しが、そのまま先延ばしの口実になる。比較サイトを3週間眺めている間に、本当に必要だったのは完全再現を1本仕上げることだった——というケースを何度も見ています。

逆方向の失敗も書いておきます。「中古でケチると後悔する」。5年落ちの安いノートPCを2万円で買い、プレビューが常に止まり、書き出しに3時間かかり、それを「自分の作業が遅いせいだ」と誤認して自信を失っていく。これは節約ではなく、時間と意欲の浪費です。

正解は真ん中にあります。推奨構成の下限を満たす機材を、一度だけきちんと買う。それ以上は案件が要求してから増やす。この順番を守れる人が、結果的に一番お金を使わずに済みます。

初期投資をどう考えるか|現実の単価データから

「初期投資は何ヶ月で回収できますか」という質問は本当に多いです。答えるにはまず、現実の単価を知る必要があります。ブイプロ受講生の自己申告データ(単価 n=263・外れ値除外)の内訳はこうです。

1案件あたりの単価 割合 この帯で見えること
1万円未満 39% 最初の案件はここから始まる人が最多
1〜3万円 37% 継続案件・長尺編集で到達する層
3〜5万円 11% ジャンル特化・役割拡張が進んだ段階
5〜10万円 7% 企画・構成まで担う/高単価ジャンル
10〜30万円 4% ディレクション・法人案件の領域
30万円以上 2% チーム運営・制作会社としての受注

読み取れることは明確です。報告の75%が3万円未満。案件が取れる時期も本数も人により大きく違い、取れない期間もあります。「◯ヶ月で回収できます」と言い切れる性質のものではありません。

だから僕は、初期投資を「回収計画」ではなく「学習を止めないための固定費」として捉えることを勧めています。パソコンは売上を生む装置ではなく、学習と作業を詰まらせないための土台です。土台に30万円かける必要はないけれど、ぐらついていると何も積み上がりません。整えるべきものは機材だけではなくて、準備の全体像は動画編集を副業で始める前のチェックリストにまとめています。

予算別プラン|〜10万円/〜20万円/20万円〜

実際の予算に落とし込みます。PC本体を中心に、ソフト初月費用込みの考え方です。

総予算 配分の考え方 現実的にできること 注意点
〜10万円 PC本体7〜8万円(メモリ16GB優先・GPUは妥協)+外付けSSD+ソフト月額 フルHD・10〜20分尺。テロップ主体の案件なら実務可能 メモリ8GBの機種を選ぶと意味がなくなる。16GBだけは死守
〜20万円 PC本体13〜15万円(推奨構成)+モニター2万円+外付けSSD1万円+周辺機器1万円+ソフト月額 フルHD・30分尺、テロップ多用、簡単なアニメーション。副業案件の大半をカバー 最もバランスが良い帯。これを超える出費は案件要件が出てからでいい
20万円〜 PC本体20万円以上(32GB・専用GPU)+モニター2枚+周辺機器+ソフト 4K素材、After Effects併用、モーション制作、複数案件の並行 初心者がこの帯から入る必要はない。すでに4K案件がある場合の選択肢

迷ったら〜20万円の帯です。副業案件のほとんどをストレスなく処理できて、「高すぎて引き返せない」金額にもなりません。そして予算には学ぶための費用を必ず残してください。機材に全額を使い切る配分は、だいたいいちばん高くつきます。独学と環境利用のどちらが向くかは動画編集は独学かスクールかで判断基準を整理しています。

買う前に|今のパソコンで足りるかの判定

新しく買う前に、手元の環境を確認してください。無料体験版のPremiere Proで10分程度の動画を試しに編集してみるだけで判定できます。

チェック項目 合格ライン 下回るとどうなるか
メモリ容量 16GB以上(8GBは要注意) ソフトが落ちる。他アプリと併用できない
ストレージ種別と空き SSDで空き200GB以上 読み込み待ちとキャッシュ不足で全工程が遅い
プレビュー再生 テロップを10個載せても、ほぼ止まらず再生できる 確認のたびに待たされ作業時間が数倍に
書き出し時間 10分尺のフルHDが、おおむね20分以内で終わる 修正のたびに数時間。納期対応が成立しない
発熱・強制終了 1時間の連続作業で落ちない データ消失のリスク。信頼を失う事故に

5項目すべて合格なら、買い替えは不要です。1〜2項目が惜しい程度なら、メモリ増設や外付けSSDの追加で解決できることもあります。3項目以上を下回るなら、買い替えたほうが結果的に時間もお金も節約できます。

中古・レンタル・分割はありなのか

中古。基本的には勧めませんが、絶対にダメという意味ではありません。問題なのは「安いから」という理由だけで型落ちを選ぶことです。推奨構成を満たすか、バッテリーの劣化状態、保証の有無。この3点を確認できるなら合理的な選択です。

レンタル・サブスク。「向いているか3ヶ月試したい」段階では選択肢ですが、長期では購入より割高になります。目安は「6ヶ月以上続けるなら購入」。

分割払い。金額より心理面に注意が必要です。高額な機材は「やめられない理由」になります。生活を圧迫する金額で組むのは避けてください。支払いに追われながらやると、まず楽しくなくなります。

最初の1ヶ月でやることは、機材選びではありません

機材選びに使っていい時間は、長くても1週間です。それ以上かけると、選定そのものが目的化します。機材が理由で伸びなかった人より、機材選びで時間を溶かした人のほうを圧倒的に多く見てきました。

パソコンが届いたら、その日のうちにやることは1つ。参考にしたい動画を1本決めて、1フレーム単位で完全再現することです。スキルの本質は完コピで、既存の動画を高いクオリティで再現できれば、理論上どんな案件にも対応できます。完コピに必要なのは最新のCPUではなく、テロップの色をカラーコードまで合わせる粘り強さです。僕が初めて1本5万円の案件を納品できたときにやったのも、参考動画を少なくとも40回から50回は見て、スクショを撮ることでした。機材の話は一切出てきません。

なお動画編集スクール ブイプロでも、機材・ソフト構成から学習の進め方まで含めて無料の相談の場を用意しています。今の環境で始めていいか判断がつかない方はブイプロの無料相談・詳細はこちらをご確認ください。

よくある質問

Q1. 今持っているパソコンで足りますか?

判定は本記事の表の5項目です。メモリ16GB以上・SSD・10分尺の書き出しが20分以内・プレビューが止まらない・1時間の作業で落ちない。これを満たせば買い替えは不要です。無料体験版で実際に10分の動画を編集してみるのが最も確実で、スペック表を見て諦めるより無駄な出費を避けられます。

Q2. MacとWindows、どちらを買うべきですか?

どちらでも構いません。クライアントからOSを指定されたことは、僕の7年間で一度もありませんでした。基準は「今すでに使い慣れているほう」。同予算で性能を盛りたい・後から拡張したいならWindows、構成選びで迷いたくない・持ち歩いて作業したいならMac、という切り分けも参考になります。

Q3. メモリは何GBあればいいですか?

最低16GB、余裕を持つなら32GBです。8GBは推奨しません。編集ソフトを立ち上げながらブラウザで参考動画を見て画像加工ソフトも開く——この当たり前の作業で枯渇し、ソフトが落ちてデータが飛びます。32GBが要るのはAfter Effects併用や4K素材の場合。フルHD中心の副業案件なら16GBで実務は回ります。迷ったらGPUを1ランク落としてでもメモリを確保してください。

Q4. 中古パソコンはありですか?

条件付きでありです。僕は「中古でケチると後悔する」という立場ですが、これは性能を見ずに格安の型落ち機を買うことへの警告です。推奨構成(i7第8世代以上・メモリ16GB・SSD 1TB)を満たし、バッテリー状態が確認でき、保証が付いているなら合理的です。逆に予算だけを理由に5年落ち・メモリ8GBを選ぶと、動作の遅さを「自分の実力不足」と誤認して学習意欲を失います。

Q5. iPadやスマホだけで動画編集の仕事はできますか?

練習や自分用の投稿なら可能ですが、案件対応の主力にはお勧めしません。理由は3つ。素材や指示書のファイル管理が煩雑になること、Premiere Proのプロジェクトファイル受け渡しに対応しづらいこと、長尺編集で必須のパネル同時表示ができず効率が落ちることです。まずiPadで感触を掴み、続けられそうならPCを検討する順序は現実的です。

Q6. Premiere Proは必須ですか?無料ソフトではダメですか?

学習の入口は無料ソフトでも構いません。DaVinci Resolveの無料版は機能的に十分です。ただし案件を受ける段階では、Premiere Proを前提にした現場が今も多数派です。プロジェクトファイルの受け渡し、テンプレート提供、修正指示のやり取りがPremiere前提で組まれているためです。加えて実務ではサムネイル制作や画像加工もセットで求められるため、Adobe Creative Cloudのコンプリートプラン(月7,000円前後が目安)を選ぶ人が多くなります。

まとめ|必要なものは、思っているより少ない

必要なのはi7第8世代以上(またはM1以上)・メモリ16GB・SSD 1TBのパソコンPremiere Proが動く環境。あとは外付けSSDと、できれば外部モニター1枚。これだけです。カメラもマイクもペンタブも、案件が要求してから買えば間に合います。

そして、いちばん大事なことをもう一度。高いパソコンは、案件を1件も連れてきません。連れてくるのは、完全再現できるポートフォリオと、まともな営業文と、即レスです。機材選びは1週間まで。決めたら、その日から手を動かしてください。

僕が2019年12月28日にパソコンを受け取った日、あったのは「たまたま持っていた高スペックPC」だけでした。そこから初案件の請求書は500円です。機材はスタートラインに立つための道具でしかなくて、立ったあとに何をするかが全部を決めます。あなたが今日いじるべきなのは、比較サイトですか、それともタイムラインですか。

※本記事の価格・スペックは2026年時点の目安であり、実売価格や各サービスの料金は変動します。購入・契約前に必ず公式情報をご確認ください。また記事内のデータはブイプロ受講生の自己申告アンケートに基づくものであり、成果や初期投資の回収を保証するものではありません。

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