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動画編集の初案件はいつ取れる?340名の達成期間データを公開

公開日: 2026年9月1日 最終更新: 2026年9月12日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
初案件はいつ取れるか。 340名の達成期間

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:この記事の340名分の集計は、外部データではなく僕が自分でアンケートを数えたものです。僕自身の初案件も2019年12月の単価500円で、決して早いほうではありませんでした。遅い側の景色もわかります。

動画編集の初案件は、受講開始から3ヶ月以内に取れた人が23%、4〜6ヶ月が24%、7〜12ヶ月が29%、1年超が24%でした。中央値は受講7ヶ月目です。つまり「半年経っても取れない」は、珍しくもなんともない。むしろ半数近くが通る道なんですよね。ブイプロ受講生340名の自己申告データを、期間×獲得経路・期間×単価のクロス集計まで含めて全部出します。

書いているのは、動画編集スクール「ブイプロ」を運営する株式会社ブイストの山田一真です。受講生の成果報告アンケート延べ555件(実人数380名)を、自分で集計しました。他社の平均値でも、SNSで見かける成功例でもありません。実際に集まった回答をそのまま数えた数字です。

この記事でわかること

  • 受講開始から初案件(初回の成果報告)までの期間分布と、その中央値
  • 「何ヶ月目」に成果が集中するのか、月別の細かい山
  • 3ヶ月以内に取れた人の獲得経路・案件ジャンル・単価の傾向(記事の核)
  • 早期に取れた組と、1年以上かかった組の行動比較
  • 時間がかかった人のほうが、単価も月商も高いという逆転データ
  • 営業は何件応募すればいいのかという、行動量の具体的な基準

結論:初案件までの期間は「3ヶ月以内は23%」と「1年超24%」にきれいに割れる

まず全体像から。成果報告アンケートのうち、達成期間を回答した340名(「覚えていない」53名を除く)の分布がこちらです。

表1|受講開始から初回成果達成までの期間分布(n=340)

期間区分 人数 割合 累計
3ヶ月以内 77名 22.6% 22.6%
4〜6ヶ月 81名 23.8% 46.5%
7〜12ヶ月 100名 29.4% 75.9%
1年超 82名 24.1% 100%
合計 340名 100%

4つの区分がほぼ4等分。これがこのデータのいちばん正直な姿です。「動画編集は3ヶ月で稼げる」も「1年やっても無理」も、全体の4分の1ずつを切り取って言っているだけなんですよね。どちらも嘘ではないし、どちらも全体ではありません。

見てほしいのは中央値です。340名を早い順に並べて、ちょうど真ん中に来るのが「受講7ヶ月目」でした。平均ではなく中央値を使うのは、極端に遅い人(2年以上が13名)に平均が引っ張られるからです。半年で取れていなくても、あなたはまだ真ん中付近にいます。

表2|月別の細かい内訳(n=340)

達成タイミング 人数 割合
受講開始から1ヶ月以内 25名 7.4%
受講2ヶ月目 39名 11.5%
受講3ヶ月目 13名 3.8%
受講4ヶ月目 22名 6.5%
受講5ヶ月目 22名 6.5%
受講6ヶ月目 37名 10.9%
受講7ヶ月目 22名 6.5%
受講8ヶ月目 11名 3.2%
受講9ヶ月目 9名 2.6%
受講10ヶ月目 20名 5.9%
受講11ヶ月目 6名 1.8%
受講12ヶ月目(1年) 32名 9.4%
1年〜1年6ヶ月 51名 15.0%
1年6ヶ月〜2年 18名 5.3%
2年以上 13名 3.8%

月別に見ると、2ヶ月目(39名)・6ヶ月目(37名)・12ヶ月目(32名)に山ができています。3ヶ月目が13名と急に凹み、また4〜6ヶ月目で盛り返す形です。

たぶん、カリキュラムの区切りと人間の心理の両方が効いています。2ヶ月目の山は「基礎を終えて勢いで応募した層」、6ヶ月目と12ヶ月目の山は「半年」「1年」という節目に自分を追い込んだ層。逆に3ヶ月目の凹みは、最初の勢いが切れて営業から一度離れる時期と重なって見えます。ここは推測で、データで証明された話ではありません。ただ3ヶ月目前後がいちばん脱落しやすいことは、後述する「悩み」の集計とも整合します。

この記事の集計の前提(ここは飛ばさず読んでください)

  • 母数:ブイプロ受講生の成果報告アンケート延べ555件、実人数380名(2026年7月20日時点)。設問ごとに未回答があるため、集計項目によって母数nは異なります。表ごとにnを明記しています。
  • 「達成期間」の定義:設問は「達成した期間(受講開始から何ヶ月目で達成したか)」です。報告内容の内訳は「案件を新たに受注した」がもっとも多い一方、「単価が上がった」「継続契約が取れた」も含まれます。したがって厳密には「初案件」ではなく「受講開始から初回の成果報告に至るまでの期間」です。この記事では読みやすさのため「初案件までの期間」と表記しますが、この定義のズレは頭に置いてお読みください。
  • 自己申告である:第三者が検証した数字ではありません。また、報告してくれた人だけが母数に入るため、途中でやめた方の期間は含まれていません(生存バイアス)。この点で、実際の分布よりやや「早い側」に寄っている可能性があります。
  • 端数処理:小数第2位で四捨五入しているため、合計が100%にならない箇所があります。

記事の核|3ヶ月以内に取れた人の共通点を、データで洗い出す

ここからが本題です。「早い人は何が違ったのか」。精神論ではなく、回答データのクロス集計で見ていきます。

共通点1:最初の一手が「クラウドソーシング」に寄っている

獲得経路の設問に答えた214名・延べ270件のうち、達成期間も回答している147名(延べ213件)を期間別にクロス集計しました。

表3|期間×獲得経路(各区分の回答者に占める利用率・複数選択のため合計は100%を超えます)

獲得経路 3ヶ月以内
n=35
4〜6ヶ月
n=28
7〜12ヶ月
n=51
1年超
n=33
クラウドワークス 51%(18) 43%(12) 35%(18) 30%(10)
知人・友人からの紹介 29%(10) 21%(6) 29%(15) 45%(15)
その他のコミュニティ(交流会等) 26%(9) 25%(7) 25%(13) 15%(5)
X(Twitter)の募集投稿・DM営業 17%(6) 18%(5) 14%(7) 12%(4)
ブイプロ内コミュニティ・案件募集部屋 9%(3) 14%(4) 10%(5) 36%(12)
ランサーズ 11%(4) 11%(3) 6%(3) 6%(2)
企業へのメール営業 3%(1) 4%(1) 8%(4) 9%(3)
Indeed・Wantedlyなど求人媒体 0%(0) 4%(1) 6%(3) 12%(4)

経路をグループにまとめると、差はもっとはっきりします。

表4|期間×経路グループ(利用率・重複あり)

経路グループ 3ヶ月以内
n=35
4〜6ヶ月
n=28
7〜12ヶ月
n=51
1年超
n=33
クラウドソーシング(CW・ランサーズ) 60% 50% 39% 33%
人のつながり(紹介・コミュニティ・スクール内) 54% 54% 55% 76%
直接営業・SNS(メール営業・求人媒体・X) 17% 21% 27% 27%

3ヶ月以内に取れた人の60%はクラウドソーシング経由で、1年超組の33%と倍近い差があります。逆に1年超組は「人のつながり」が76%と突出しています。

解釈は簡単です。クラウドソーシングは今日アカウントを作れば今日応募できる場所じゃないですか。一方で紹介やコミュニティ経由の案件は、信頼が溜まってから来ます。早く取れた人は「すぐ打席に立てる場所」を選び、時間がかかった人は「打席が回ってくるのを待つ場所」にいた。それだけの話です。

ただし優劣の話ではありません。後で出しますが、紹介経由の単価中央値は20,000円、クラウドワークス経由は5,000円(それぞれn=34、n=53)。質の順序はまったく逆になります。速さを取るか、単価を取るか。経路の選択に、このトレードオフがそのまま出ています。

共通点2:扱うジャンルを広げていない

案件の種類を回答した301名を期間別に集計しました。

表5|期間×案件ジャンル(各区分の回答者に占める割合・複数選択)

ジャンル 3ヶ月以内
n=67
4〜6ヶ月
n=67
7〜12ヶ月
n=94
1年超
n=73
YouTube長尺動画 69% 84% 80% 84%
短尺(ショート・TikTok・リール) 63% 67% 64% 68%
企業案件(広告動画・企業PR動画) 21% 25% 27% 44%
サムネイル制作 15% 12% 22% 32%
3ジャンル以上を扱っている 27% 36% 35% 48%

3ヶ月以内組は「YouTube長尺+短尺」というもっとも募集数の多い領域に的を絞り、3ジャンル以上に手を広げている人は27%しかいません。1年超組は48%が3ジャンル以上、企業案件も44%が経験しています。

ただ、この差を因果として読むのは危険です。1年以上やっていれば扱うジャンルは増えます。「広げたから遅くなった」のではなく「時間が経ったから増えた」だけの可能性が高い。要はこれ、時間の関数なんですよね。この表から言えるのはせいぜい「最初の1件を取りに行く段階では、募集数の多い領域に絞ったほうが打席は増える」まで。当たり前ですが、意外と見落とされます。

共通点3:単価を選んでいない

単価を金額で回答した234名(達成期間も回答した層)のクロス集計です。

表6|期間×単価(n=234)

単価帯 3ヶ月以内
n=52
4〜6ヶ月
n=59
7〜12ヶ月
n=77
1年超
n=46
1万円未満 44% 46% 39% 20%
1〜3万円 37% 29% 38% 33%
3〜5万円 12% 15% 5% 20%
5〜10万円 2% 8% 9% 11%
10〜30万円 4% 2% 5% 13%
30万円以上 2% 0% 4% 4%
単価の中央値 12,000円 12,000円 13,000円 25,000円

3ヶ月以内組は44%が1万円未満の案件からスタートしています。1年超組は1万円未満が20%まで下がり、中央値は倍以上の25,000円です。

これは「早く取るために安く受けろ」という話ではありません。データが示しているのは、初案件の段階で単価を条件にすると、応募できる案件が激減するという構造です。ブイプロの受講生の実例でも、クラウドワークスは2,000〜5,000円帯、企業への直接営業は1万円〜という相場観になっています。3ヶ月以内に取れた人は前者の門を叩き、1年超組は結果として後者の門に立っていた。そう読むのが素直です。

正直に書くと、僕の初案件も単価500円でした。2019年12月にランサーズでストアを開設して、片っ端から営業をかけたのが最初です。提案文を書いている途中でアプリが落ちて、それだけで一日が終わった日もあります。安く受けることを勧めるつもりはありません。ただ、あの1件がなければ次の1件も来ていませんでした。

なお参考値として、経路別の単価中央値は以下の通りでした(母数が小さい経路は参考程度に)。知人・友人からの紹介 20,000円(n=34)/ブイプロ内コミュニティ 15,000円(n=17)/ランサーズ 15,000円(n=7)/交流会等コミュニティ 12,000円(n=32)/X経由 12,000円(n=15)/クラウドワークス 5,000円(n=53)。速く取れる経路ほど単価が低いという関係が、ここでもそのまま出ています。

年齢では決まらなかった

「もう40代だから遅い」。この不安、本当によく聞きます。データで見るとどうなのか。

表7|期間×年齢層(各年齢層の内訳・n=330)

年齢層 3ヶ月以内 4〜6ヶ月 7〜12ヶ月 1年超 n
20代 19% 26% 24% 31% 58
30代 27% 24% 27% 22% 136
40代 17% 27% 37% 19% 84
50代 28% 12% 23% 37% 43
60代 22% 33% 33% 11% 9

3ヶ月以内の達成率がもっとも高いのは50代(28%)と30代(27%)で、もっとも低いのは20代(19%)でした。40代は17%と低い一方、7〜12ヶ月に37%が集中しています。60代はn=9と母数が小さすぎるため、傾向を読むべきではありません。

つまり年齢と早さのあいだに、きれいな右肩下がりの関係はありません。50代は本業や家庭の状況から「使える時間の使い方」が定まっている人が多い、20代は他の選択肢が多く優先順位が揺れやすい、といった説明はいくらでも作れますが、この設問だけでは検証できません。言えるのは「年齢は初案件の早さを説明する変数として弱い」ということだけです。性別についても、3ヶ月以内の達成率は男性24%(n=181)・女性21%(n=147)で、実質的な差はありませんでした。

【重要】これは相関であって、因果ではありません

ここまでの3つの共通点は、あくまで「早く取れた人にこういう傾向が見られた」という相関です。以下の理由から、因果関係の証明にはなりません。

  • 逆向きの因果があり得る:たとえば「複数経路を併用している人」の割合は3ヶ月以内組29%に対し1年超組45%ですが、これは「経路を増やしたから遅れた」のではなく、「長く活動したから経路が増えた」と読むほうが自然です。ジャンル数も同様です。
  • 交絡因子が測れていない:週あたりの作業時間、動画編集以外の職歴、前職のスキル(営業経験・デザイン経験)、家庭環境などは設問にありません。これらが「経路選択」と「早さ」の両方を同時に決めていた可能性は十分にあります。
  • 生存バイアス:成果報告を出した人だけの集計です。途中でやめた方は含まれていません。
  • 母数が小さいセルがある:期間×経路のクロス集計は各区分28〜51名と決して大きくなく、数名の差が数%の差に見えてしまいます。

したがって、この記事は「クラウドソーシングから始めれば早く取れる」とは主張しません。主張できるのは「早く取れた人は、応募までのハードルが低い場所を最初の打席に選んでいた割合が高かった」というところまでです。学習方法そのものの話は動画編集スキルの習得期間を解説した記事に譲ります。

早期組と長期組の行動比較まとめ

3ヶ月以内組と1年超組の差を1枚にまとめました。

表8|3ヶ月以内組 vs 1年超組

比較項目 3ヶ月以内組 1年超組 差の向き
クラウドソーシング利用率(n=35/33) 60% 33% 早期組が高い
人のつながり経由(n=35/33) 54% 76% 長期組が高い
複数経路の併用(n=35/33) 29% 45% 長期組が高い
3ジャンル以上を扱う(n=67/73) 27% 48% 長期組が高い
企業案件の経験(n=67/73) 21% 44% 長期組が高い
単価1万円未満の割合(n=52/46) 44% 20% 早期組が高い
単価の中央値(n=52/46) 12,000円 25,000円 長期組が高い
月間最高売上の中央値(n=65/69) 84,000円 200,000円 長期組が高い
月10万円以上の到達率(n=65/69) 42% 71% 長期組が高い

上から下まで読むと、ひとつのことに気づきます。早期組が勝っているのは「速さ」だけ。単価も月商も扱える案件の幅も、全部長期組が上です。

時間がかかっても問題ない、と言い切れる理由

1年超が24%いる。この数字を隠さずに出すのは、知らずに走り出すほうがよほど危険だからです。そのうえで、時間がかかることが失敗ではない理由を3つ挙げます。

理由1:長くかかった人のほうが、最終的な数字は大きい

表9|期間×月間最高売上

期間区分 月間最高売上の中央値 月10万円以上の到達率 n
3ヶ月以内 84,000円 42% 65
4〜6ヶ月 75,000円 39% 64
7〜12ヶ月 約80,000円 48% 92
1年超 200,000円 71% 69

1年超組は月商中央値20万円、10万円以上の到達率71%。3ヶ月以内組の2倍以上です。

この差の大部分は単純に活動期間が長いことで説明できます(1年超組はそもそも1年以上この仕事を続けている)。だから「遅いほうが稼げる」という因果ではありません。ただ少なくとも、初案件が遅かったことがその後の収入水準の上限を決めるわけではない。それはこの数字が示しています。スタートダッシュに失敗したから終わり。そういう構造にはなっていません。

理由2:「案件が取れない」は、悩みの中では少数派

受講生の感想文から悩みを抽出した469件を分類したところ、以下のようになりました。

表10|受講生の悩みの内訳(n=469)

悩みのカテゴリ 件数 構成比 受講中に解消したと書かれた割合
スキル習得の難しさ 82 17.5% 60%
自信がない・自己肯定感の低さ 80 17.1% 70%
進捗の停滞・挫折しかけ 79 16.8% 42%
収入・単価への不安 43 9.2% 65%
時間がない・本業や家庭との両立 41 8.7% 41%
案件獲得・営業への不安 40 8.5% 57%
スクールへの不満・要望 30 6.4% 7%
孤独・モチベーション維持 19 4.1% 68%
体調・健康問題 17 3.6% 18%
クライアント対応・実務の悩み 17 3.6% 65%
AI時代・業界の将来への不安 10 2.1% 40%
年齢への不安 7 1.5% 57%
その他 4 0.9%
全体 469 100% 52%

「案件獲得・営業への不安」は40件で全体の8.5%。上位を占めるのは、案件そのものではなく「スキル」「自信」「停滞」です。実際、記述を読むと詰まっている場所は驚くほど手前にあります。「参考動画のクオリティを見て『自分には無理だ』って気持ちが先に出て応募までいかなかった」「『まだ完璧じゃないから』と案件に応募することを見送ってしまうことが多く」「自分のスキルへの自信がなくサイトに登録したまま留まっている状態です」——取れないのではなく、応募していないという状態です。

初案件までの期間が長い人の一定数は、市場に弾かれているのではありません。まだ打席に入っていないだけです。残酷に聞こえるかもしれませんが、これ、実は朗報なんですよね。変えられるのが自分の行動の側だからです。

理由3:中央値は7ヶ月目。半年で取れないのは「普通」

もう一度、表1の数字に戻ります。6ヶ月以内に達成した人は46.5%。半数以上は7ヶ月目以降です。「3ヶ月で初案件」という発信をSNSでよく見かけるのは、それが目を引くからです。標準だからではありません。分布の全体で見れば、22.6%の枠の話をしているだけなんですよね。

それでも早く取りたい人へ|行動量の具体的な基準

ここまでのデータから導けるのは「打席の数を確保できる場所を選ぶ」の一点です。では何件やればいいのか。ブイプロで実際に指導している行動量の基準を、そのまま数字で出します。

プラットフォーム別のKPI

場所 1日あたりの応募目安 目標指標 数字が出ない場合の切り分け
クラウドワークス 3〜5件 受注率30% 受注率を10%まで下げて件数を稼ぐのは初心者には逆効果。1件ずつ提案文を作り込む
Wantedly・求人媒体 最低20件 返信率10〜20%/受注率25% 返信率が低い=プロフィールの問題。受注率が低い=商談・納品物の問題
企業へのメール営業 100通で開封30通程度 返信率0.5%を切るなら、仮説かサービス設計そのものを疑う

「20件応募・返信4件・受注1件」が理想形。そもそも100〜200件やって、やっと自分の数字が見えてくるという前提です。数社に応募して手応えがないのは失敗ではありません。単にサンプル数が足りていないだけです。

もうひとつ、応募先の選び方にコツがあります。求人媒体では「映像制作」で雇用形態も地域も絞らずに新着順で並べ、エントリー0人の募集を狙う。募集にお金を払っているのに応募が来ていない=困っている=チャンス、という読み方です。募集要項に完全にマッチしていなくても、そこは自主制作や提案資料で埋めればいい。「マッチしていないから」と自分から引き下がるのが、いちばんもったいないんですよね。

未経験の状態からの具体的な進め方は未経験から初案件を取る手順の記事にまとめています。業界全体の相場感やAIの影響については2026年の動画編集者調査もあわせてご覧ください。

なお、この記事で使ったデータの元になっているブイプロの学習内容や、案件募集部屋を含むコミュニティの中身については、無料の説明会でそのままお見せしています。数字を見たうえで「自分の場合はどうなのか」を確認したい方は、こちらからご覧ください。
ブイプロ無料説明会はこちら

よくある質問

Q1. 初案件までの平均期間はどれくらいですか?

この記事では平均値ではなく中央値(受講7ヶ月目)を採用しています(n=340)。「2年以上」の回答が13名含まれており、平均値だと少数の遅い人に引っ張られて実感とズレるためです。ざっくり把握したい場合は「4人に1人が3ヶ月以内、4人に3人が1年以内、残り4人に1人が1年超」と覚えてください。

Q2. 最短だと何ヶ月で取れていますか?

もっとも早い区分は「受講開始から1ヶ月以内」で、340名中25名(7.4%)でした。この25名の内訳を見ると、年齢は30代が13名と最多、経路はクラウドワークス6名・交流会等コミュニティ4名・X経由4名・ランサーズ3名・知人紹介3名・ブイプロ内2名で、単価の中央値は12,000円(n=12)です。ただし、この層に前職の営業経験やデザイン経験があったかどうかはデータで追えていません。1ヶ月以内は全体の7.4%であり、標準的なペースではありません

Q3. 半年経っても取れていないのですが、異常でしょうか?

データ上は異常ではありません。6ヶ月以内の達成は46.5%、過半数は7ヶ月目以降です(n=340)。ただし「時間が経てば自然に取れる」という意味ではありません。確認していただきたいのは、この半年で実際に何件応募したかです。悩みの記述を見ると、期間が長い人の一定数は応募自体をしていません。応募件数が2桁に届いていないなら、それは「取れない」ではなく「まだ試していない」状態です。

Q4. 何件応募すれば案件は取れますか?

保証できる件数はありませんが、指導上の基準は明確です。クラウドワークスなら1日3〜5件を丁寧に、求人媒体なら1日20件。求人媒体の理想形は「20件応募・返信4件・受注1件」で、自分の数字が安定して見えてくるのは累計100〜200件からです。数社送って反応がないのは、確率的にごく普通の結果です。

Q5. どの経路から始めるのが早いですか?

データ上、3ヶ月以内に達成した人の60%はクラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ)を利用していました(n=35)。一方、クラウドワークス経由の単価中央値は5,000円(n=53)で、知人紹介の20,000円(n=34)と比べるとかなり低い水準です。速さを優先するならクラウドソーシング、単価を優先するなら紹介・コミュニティ・直接営業という整理になります。なお、これは相関であり、経路を変えれば期間が変わるという因果を示すものではありません。

Q6. 1年以上かかった人は、その後どうなっていますか?

1年超組の月間最高売上の中央値は200,000円、月10万円以上の到達率は71%でした(n=69)。3ヶ月以内組(84,000円・42%、n=65)を上回っています。ただしこれは活動期間が長いことによる差が大きく、「遅く始めたほうが稼げる」という意味ではありません。読み取れるのは、初案件の遅さがその後の到達点を決めているわけではない、ということです。

Q7. 途中で挫折しそうなときは何をすればいいですか?

悩みの集計(n=469)で「進捗の停滞・挫折しかけ」は79件(16.8%)と3番目に多く、解消率は42%と全カテゴリの中でも低い部類でした。逆に「孤独・モチベーション維持」は68%、「自信がない」は70%が解消したと書かれています。この差が示唆するのは、停滞は一人で抜けにくく、人と接点を持っている状態のほうが抜けやすいということです。月別分布で3ヶ月目に凹みが出る(13名)のも、この時期に一度離れる人が多いためと考えられます。3ヶ月目前後は、意識的に人と話す機会を作っておくことをおすすめします。

まとめ

  • 初案件までの期間は3ヶ月以内22.6%/4〜6ヶ月23.8%/7〜12ヶ月29.4%/1年超24.1%(n=340)。ほぼ4等分です。
  • 中央値は受講7ヶ月目。半年で取れなくても、それは半数以上が通る道です。
  • 3ヶ月以内に取れた人はクラウドソーシング利用率60%、ジャンルを絞り、1万円未満の単価から入っている割合が高い。ただしこれは相関であり因果ではありません。
  • 1年超組は単価中央値25,000円・月商中央値20万円と、最終的な数字では早期組を上回っています。速さと到達点は別物です。
  • 期間が長い人の一定数は「取れない」のではなく「まだ応募していない」。変えられるのは行動量です。

数字は、焦らせるためのものではありません。自分がいまどこにいるかを確かめるためのものです。この記事の分布のどこかに、あなたも立っています。あとは打席に入る回数を増やすだけです。

※本記事で紹介したデータは受講生の自己申告アンケートに基づくものであり、成果を保証するものではありません。

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