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動画編集者が嫌われる特徴30選|案件フロー順のNGと改善策

公開日: 2026年9月1日 最終更新: 2026年9月12日 執筆: 山田一真(カズマル)|株式会社ブイスト代表
嫌われる特徴30選と その直し方

はじめまして。この記事を書いた人です

山田一真(カズマル)動画編集スクール「ブイプロ」代表/株式会社ブイスト

  • 2019年12月、報酬500円の動画編集案件から個人で仕事を始める
  • 個人受注から法人・代理店の案件へ広げ、2022年に株式会社ブイストを設立
  • 2025年8月、同社の株式を株式会社エフ・コード(東証グロース・9211)へ譲渡。現在も福岡を拠点に運営を継続
  • 受講生から寄せられた成果報告 延べ555件・実人数380名を自社で集計し、内容を公開している

この記事を書ける理由:ここに並べたNGは、僕が発注側として編集者に仕事を出す中で実際に困ったことと、受注側でやらかしてきたことの両方です。静かに切られる側にも、切る側にも立ってきたので、減点がどの段階で積み上がるのかを具体的に書けます。

「最近、依頼が来なくなったな。クライアントが忙しいのかな」——動画編集者からよく聞く独り言です。動画編集スクール ブイプロ(運営:株式会社ブイスト)を立ち上げた山田一真です。発注側と受注側の両方をやってきた立場から正直に言うと、それ、相手が忙しいんじゃなくて、静かに契約を終わらされている可能性が高いです。連絡が減るとき、相手は理由を告げません。黙って次の編集者を探すだけなので。

やっかいなのは、嫌われる行動のほとんどが無自覚だという点です。本人は普通に仕事をしているつもりでも、発注者の基準では減点が積み上がっている。この記事は、その認識のズレを案件フローの順に埋めるチェックリストです。説教をしたいわけじゃないので、NGと改善策はセットで並べます。

この記事でわかること

  • クライアントが「静かに切る」直前に、編集者側で何が起きているのか
  • 応募・商談・受注・制作・納品・修正・請求/継続の7段階ごとの、嫌われる具体行動
  • それぞれの行動が「なぜ」嫌われるのか(発注者側に発生するコスト)
  • NG行動を今日から置き換えるための、具体的な代替アクション
  • 制作物の品質で減点される定番ポイントと直し方
  • 修正対応・請求・継続依頼で信頼を落とさないための型
  • 受講生の相談469件(262名)から見える、つまずきの実態

この30項目はどこから来たか

僕は、チームの代表として編集者に仕事を出す側と、クライアントから仕事を受ける側の両方をやってきました。だから「嫌われる編集者」は、想像ではなく実際に見てきた人たちです。以前、社内向けに「クライアントに嫌われる動画編集者の特徴30選」という講義をやったことがあって、この記事はそれがベースになっています。

そこに、500名との個別相談から拾った「稼げてない動画編集者の特徴」と、僕がSNSで書き続けてきた現場の話を足して、案件のフロー順に並べ直しました。講義の順番のままだと思い出しにくいので、応募から継続依頼までの流れに沿って置き直しています。

なお、この記事に登場する悪い例はすべて匿名・一般化した記述であり、特定のクライアントや受講生を指すものではありません。

案件フロー7段階の全体像

嫌われる行動を「マナー」としてバラバラに覚えても、現場では絶対に思い出せません。案件は時系列で進むので、フローの順番に紐づけたほうが実務で使えます。

段階 この段階でクライアントが見ているもの 最も多い減点
1. 応募・営業 ビジネス相手として成立するか 名乗り・アイコン・件名・要項無視
2. 商談 やり取りのコストが低いか 日程調整のラリー数、汎用テンプレ提案
3. 受注直後〜着手 不安なく任せられるか 質問しない、進捗報告なし
4. 制作・品質 指示どおりに作れるか マニュアル逸脱、誤字脱字、音量
5. 納品 受け取り側の手間が増えないか 形式違い、処理中リンク、丸投げ確認依頼
6. 修正対応 同じ指摘を二度させないか 修正漏れ、再発、他責の言い回し
7. 請求・継続 また頼みたいと思えるか 読みにくい請求書、感謝がない

僕が繰り返し言っている原則はシンプルです。クライアントワークの本質は、相手のことをどれだけ思えるか。以下は、その原則を段階ごとに翻訳したチェックリストです。

フェーズ1|応募・営業でのNGと改善

応募段階の減点は、実力とほぼ無関係のところで起きます。編集技術を見てもらう前に、書類の段階で落ちている。発注者は何十件ものエントリーを受け取るので、落とした理由をわざわざ返してくれません。まずは最初の数行で減点されないこと。ここが最優先です。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
ニックネーム・ハンドルネームだけで名乗る 名乗っていないのと同じ。仕事の相手として認識されず、ビジネスリテラシーが低いと判断される 本名とサービス内容をセットにした表記に統一する(例:「山田一真@動画編集代行」)
アニメ・イラスト・キャラクターのアイコン 発注担当者は社内で「誰に頼むか」を説明する必要がある。人物が見えない相手は説明できない 胸から上、清潔感のある実写アイコンに変更する。加工は不要で、明るさと表情だけ整える
件名のないメール、または「はじめまして」だけの件名 1日に何十通も届く受信箱で開封されない。開かれなければ内容の良し悪しは存在しないのと同じ 用件・自分の立場・相手の社名がひと目でわかる件名にする(例:「動画編集のご提案/◯◯株式会社 御中」)
募集要項に答えていない 要項は「これを満たす人を探している」という明示。答えていない応募は読む価値なしと判断され、ノールックで不採用になる 要項の項目を上から順に転記し、1項目ずつ回答する。満たせない項目は隠さず、代わりに出せる価値を書く
改行のない、ビッシリ詰まった文章 読み手の負担を想像できない人だと判断される。視聴者が見やすいかを考える仕事なので、致命的に矛盾する 2〜3行ごとに改行を入れる。見出しと箇条書きを使い、スマホ画面で読める形にする
「こんにちわ」「お願い致します」「クライアント様」などの日本語 変換ミス・過剰敬語・二重敬語は、確認の甘さと日本語力の不足として記録される。テロップを任せる仕事なので影響が大きい 送信前に必ず声に出して読む。よく間違える語は自分用の辞書に残し、送信前に照合する
「視聴維持率を伸ばします」といった成果の断定 編集だけで維持率を左右できる範囲は限られる。実態を知る発注者ほど、根拠のない断定に警戒する 自分が責任を持って提供できる作業内容(カット・テロップ・SE・サムネなど)と、対応可能な本数・納期で語る
ポートフォリオのリンク権限を設定していない 閲覧できないリンクは、それだけで選考が止まる。再送を依頼する手間はかけてもらえない 送信前にシークレットウィンドウで開き、ログインなしで再生できることを確認する

営業文の要点は5つに整理しています。謙虚さと誠実さ、募集案件との親和性、改行して読みやすくすること、即レスと納期遵守を数字で言い切ること。「30分以内に返信します」と書いたなら、書いた通りに守る。守れない数字なら、最初から書かないほうが安全です。

フェーズ2|商談でのNGと改善

商談は「取れるか落ちるか」の場だと思われがちですが、発注者は同時にこの人とやり取りするコストも測っています。品質が同じなら、やり取りが軽い人が選ばれる。ここでのNGは、ほぼ全部「相手の手間を増やす」形をとります。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
「Zoomできますか」に「はい」とだけ返す 日程を決めるまでに往復が何度も必要になる。ラリー数の多さがコミュニケーションコストとして採点される 承諾・複数の候補日時・会議URLまでを最初の1通にまとめ、相手が「はい」と答えるだけで確定する状態にする
誰に送っても同じ提案資料を使い回す 汎用の文章は読めばわかる。手を抜いたと受け取られ、熱意の表明が逆効果になる 募集要項で求められた要素に合わせて資料を作り直す。企画対応が必須なら仮の企画案を2〜3本用意する
「できます」と口頭で答えるだけ 口では何とでも言えるため判断材料にならず、実績のある候補者に流れる 相手のチャンネルの再現動画を10秒だけでも作って持参する。実際に手を動かした事実が判断材料になる
「どうすればいいですか」というオープンな質問 考える作業を相手に丸投げしている。回答に時間がかかるほど面倒な相手として記憶される 選択肢を提示して番号で答えられる形にする(例:「A・B・Cのどれがご希望ですか」)
納期・修正回数・支払いサイトを確認しない 後で認識のズレが表面化し、追加料金や納期トラブルの火種になる。揉めた案件は継続しない その場で条件を口頭確認し、商談後に議事録として文章で送って合意を残す

商談前の準備と当日の進め方は、動画編集の商談で押さえる準備と進め方で手順を分解しています。

フェーズ3|受注直後〜制作着手でのNGと改善

受注した瞬間から、発注者の頭には不安がひとつ生まれます。「納期までに、求めているクオリティのものが本当に上がってくるのか」。この不安を放置する行動が、着手期のNGのほぼ全部です。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
素材を受け取ったまま返信しない 届いたかどうかがわからず、発注者の頭にタスクが残り続ける 受領したら即「確認します」と一次返信し、内容を見て「問題ありません。◯日◯時に納品します」と二次返信を送る
完璧な返事を作ろうとしてレスが遅い 返事の質より、返ってこない時間そのものがストレスになる。返信の遅さは代えのきく作業者にとって致命的な減点 一次返信を先に出す(例:「外出中のため、19時までに詳細をお返しします」)。相手のタスクをその場で消す
指示書に書いてあることを質問する 資料を読んでいないと判定される。読めばわかることを聞かれると、指示書を作った意味がなくなる 着手前に指示書を通読し、書かれていない点だけを質問する。調べた形跡を添えて聞く
わからないことを隠して進める 発注者が最も恐れるのは、納期直前に想定と違うものが上がること。黙って進めた結果の手戻りが一番痛い 判断に迷った時点で質問する。着手直後の質問は歓迎されるが、納品直前の質問は事故になる
進捗報告をしない 「進捗どうですか」と聞かせた時点で、手間のかかる編集者というレッテルが貼られる 初回案件は毎日報告する。「進捗60%、明日提出予定です(返信不要です)」の一行で十分
用件が文末にある長文チャット 読み終わるまで何を求められているのかわからず、相手の時間を奪う 冒頭に【質問】【共有・返信不要】などのラベルを付け、結論を先に書く
チャットツールの機能を使わない メンションもスレッド返信もない発言は誰宛てなのか追えず、人数が多い案件ほど埋もれる 宛先はメンション、返信はスレッド、重要箇所は強調表示。基本機能は初日に覚える

ちなみに僕自身、指示書が読めない編集者に「はぁ?」と腹を立てたことがあります。でも指示書のどこが悪いのか考えて作り直したら、修正がほぼ無くなった。読めない編集者も悪いけど、結局は僕が悪かったんです。日常的なやり取りの型は、動画編集者のクライアント対応で詳しくまとめています。

フェーズ4|制作・品質でのNGと改善

ここからは制作物そのものの話です。プロジェクトデータを開けば、作業の丁寧さは数分で見抜かれます。チェックの型を持っているかどうかで差がつく領域です。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
マニュアルと全く違うものが上がってくる 発注者にとって最も絶望する瞬間。すべて作り直しになり、納期計画が崩壊する マニュアルを編集前・編集中・編集後の3回読む。読むタイミングを作業工程に組み込む
誤字脱字、特に固有名詞のミス 社名・人名・商品名の誤りは、公開されれば発注者が謝罪する事態になる。信頼の落ち方が他のミスと比べものにならない 書き出し前に2回、後に1回の確認を固定ルールにする。固有名詞は公式サイトの表記をコピーして照合する
同音異義語の変換ミス 文脈は通っているので目視で流しやすく、公開後に視聴者から指摘されやすい テロップを音読しながら確認する。目だけの確認では気づけない
カットのテンポが緩い 視聴者の離脱に直結する。テンポは編集者が担う中核の価値なので、緩いだけで発注の理由が消える 参考動画を繰り返し見て、無音の長さと話の切り替わり方を体で覚える
カットが甘くクリックノイズが鳴る 音の異物は視聴者にストレスを与える。離脱理由の多くは音にある カット点を波形の無音部分に置き、必要に応じてごく短いフェードを入れる
テロップに初心者感がある(細いフォント・過剰な装飾) 装飾で誤魔化していると受け取られ、視認性も落ちる 太めのゴシックを基本に、濃淡を交互に置いて読ませる。装飾は目的がある箇所だけに限定する
テロップの位置が微妙に統一されていない 数ピクセルのズレでも連続再生すると揺れて見える。雑さの証拠として最も見つけやすい テキストスタイルとプリセットを作り、位置は数値で管理する。目分量で置かない
音量バランスが崩れている 初心者のミスとして最も多い。BGMが大きい、SEでビクッとする、リップノイズが残る——いずれも視聴継続を阻害する 書き出し前にメーターで確認する。SEは基準まで下げてストックしておき、イヤホンとスピーカーの両方で聴く
動画の後半で編集密度が落ちる プロジェクトデータを開けば、後半のクリップ数が減っていることは一目でわかる。指摘されなくても印象が残る 前半と後半で作業の順番を入れ替える、休憩を挟むなど、集中力の配分を工程で設計する

僕が編集スキルの本質として挙げるのは「完コピ」です。求められるのは作家性じゃなくて、参考動画のクオリティを正確に再現する力。完全再現ができて、そこで初めて提案の余地が生まれます。

フェーズ5|納品でのNGと改善

納品は、編集者の仕事の終わりであり、発注者の仕事の始まりです。ここで手間を増やすと、制作物が良くても評価が相殺されます。「受け取る側の作業が何手減るか」で見直してみてください。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
指示された納品形式と違うもので出す 変換や再書き出しの作業が発注者に発生し、指示を守れない人という評価が一度で確定する 納品形式・解像度・ビットレート・ファイル名の規則を指示書から書き写し、書き出し前に照合する
アップロード処理中のリンクを送る 動画共有サービスもクラウドも、アップ直後は処理が終わっておらず再生できない。相手は無駄に待たされる 提出前に一度深呼吸して、自分でリンクを開き、最後まで再生できることを確認してから送る
納品ファイルのタイトルが分かりづらい 複数の編集者から届くファイルが混ざり、探す手間がそのまま発注者のコストになる 案件名・動画タイトル・版数・日付を含む命名ルールを決め、全案件で統一する
エンディングやオープニングを付け忘れる 指示書に書かれた要素の抜けは、確認していない証拠として扱われる 指示書から要素チェックリストを作り、書き出し前に一つずつ潰す
「確認お願いします」とだけ書いて送る どこを見ればいいのかわからず、発注者が全編を見返す羽目になる 確認してほしい箇所を秒数付きのURLで示し、迷った点と判断理由を添える
納期に遅れるのに連絡がない 遅れ自体より、連絡がないことで公開スケジュール全体が組み直せなくなる 遅れそうだと気づいた時点で連絡し、「◯日◯時までに提出します」と新しい期日を数字で示す

納期については、こう定義しています。守ってようやく0点、守らなければマイナス、前倒しで納品して初めてプラス。納期は加点項目ではなく、加点の入り口です。

フェーズ6|修正対応でのNGと改善

修正対応は、信頼が最も大きく動く場面です。実際に、20個の修正指示のうち6個が直っていないまま再提出された例がありました。3割が未修正という状態は、発注者からすれば「直す気がない」と読むしかありません。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
修正指示が全部は直っていない 全項目を確認し直す作業が発注者に発生し、1回で終わるはずの工程が2回3回と増える 修正指示を表計算ソフトに1行ずつ転記し、対応済みのチェックを入れながら潰す。全件埋まってから再提出する
前回指摘されたのと同じミスを繰り返す 指摘した時間が無駄になったと感じさせる。二度目からは「学習しない人」という評価に変わる 指摘された内容をストックした「セルフマニュアル」を作り、着手前に必ず開く
「以後気をつけます」で終わらせる 気をつけるだけでは再発防止の仕組みがなく、同じことが起きると予測される 次に何をするかを具体的に言う(例:「今後は書き出し前2回・後1回の見直しを徹底します」)
他責のニュアンスが出る 言葉の温度で伝わる。「承知しました!」がある日「了解です」に変わると、それだけで不満が伝わってしまう 理不尽に感じても、まず自分側でできることを探す。返答の言葉づかいは案件を通して一定に保つ
修正が多いと不機嫌になる 修正指示は品質を上げるための情報提供。負担として扱う相手には、指示を出しづらくなる 「ご確認ありがとうございます。◯日までに修正します」と返す。内容は次の案件の判断基準として蓄積する
自分のミスによる手戻りに追加料金を請求する 筋が通らない請求は信頼を一気に壊す。金額の大小の問題ではない 自分のミスの修正は無償で対応する。一方、事前に聞いていない追加作業は根拠を示して正当に交渉してよい

そもそも修正の量を構造的に減らす方法については、動画編集の修正依頼を減らす方法で工程ごとの対策をまとめています。

フェーズ7|請求・継続でのNGと改善

納品が終われば仕事は終わり。そう考えていると継続には繋がりません。請求と月末のやり取りは、次の依頼が生まれるかが決まる最後の接点です。ここを丁寧にやっている編集者は、正直そんなに多くないです。

NG行動 なぜ嫌われるか 代わりにどうするか
請求書が分かりにくい 経理担当が処理できず確認の往復が発生する。毎月続くので、積み重なると無視できない負担になる ファイル名と件名に社名と対象月を入れ、明細にはどの動画の分かを1本ずつ書く。請求書作成サービスで書式を固定する
入金を確認しても何も言わない 支払いは当然の義務だが、無言で終わる関係は次の依頼の理由を生まない 入金確認時に「ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします」と一言送る
技術も対応も変わらないまま単価アップを要求する 相手にとって値上げを受け入れる理由がなく、交渉ではなく要求に見える 言われたこと以上の提供を積み上げてから交渉する。「こういうこともしました」の実績を材料にする
案件が終わっても何も提案しない 編集者側から動かなければ、発注者は次の依頼を思い出さない 案件終了時に「他にお手伝いできることはありませんか」と一通送る。既存の関係が最も確度の高い営業先になる

継続案件を積み上げる考え方は、動画編集で継続案件を獲得する方法で整理しています。僕がクライアントワークの土台に置いているのは、見返りを先に求めず提供を積み上げる姿勢です。提供したものは、単価の見直しや別案件の紹介という形で、時間差で返ってくることが多い。

相談469件のデータから見える、つまずきの実態

ここまで挙げた行動は、性格の問題ではありません。多くの場合は不安と情報不足から生まれます。動画編集スクール ブイプロが受講生から受けた相談を集計したところ、262名から寄せられた悩みは合計469件でした(比率は469件に対する割合、小数点以下は四捨五入)。

悩みの分類 件数 比率
スキル習得に関する不安 82件 17%
自信が持てない 80件 17%
成長・成果の停滞 79件 17%
収入・単価 43件 9%
時間の確保 41件 9%
営業への不安 40件 9%
クライアント対応 17件 4%
上記に分類されないもの 87件 19%
合計 469件 101%

比率の合計が101%になるのは四捨五入のためです。分類済み7項目の小計は382件、469件の約81%にあたります。

注目したいのは、「クライアント対応」を自分の悩みとして挙げた人が17件、全体の4%しかいないという点です。一方で、依頼が途切れる原因の多くは、この記事で並べたようなクライアント対応の減点にあります。つまり問題が起きている領域と、本人が問題だと認識している領域がズレている。冒頭に書いた「無自覚」は、このデータにも表れています。

また、上位3項目(スキル習得82件、自信80件、停滞79件)で241件、全体の51%を占めます。技術を上げれば解決すると考えている人が多いということですが、フローの各段階を見返せば、技術以外の減点で案件を失う場面も相当あるとわかります。技術と対応は両輪です。

よくある質問

クライアントに嫌われているかどうかは、どうすれば気づけますか

最もわかりやすい兆候は、依頼の頻度が理由の説明なく落ちることです。次に、返信の温度が下がること。それまで会話が続いていたのに事務的な短文だけになった場合は注意信号です。ただし推測で不安になっても改善はしないので、直近の案件を振り返り、この記事のフェーズ4〜6の項目に該当がなかったかを確認してください。心当たりがあるなら、次の案件で先に改善して見せるのが最短の対処です。

すでに関係が悪くなってしまった場合、挽回はできますか

謝罪の言葉だけでは変わりませんが、行動で示せば状況が動くことはあります。有効なのは、再発防止策を具体的な手順で伝えたうえで、次の1本でそれを実行することです。「以後気をつけます」ではなく「書き出し前に2回、後に1回確認します」と宣言し、実際に修正漏れゼロで納品する。結果は相手次第ですが、行動を変えずに関係だけ戻すことはできません。

修正指示が多いのは、自分の実力不足ということでしょうか

そうとは限りません。指示書に書かれていない暗黙の好みが多い案件では、初回の修正が増えるのは自然なことです。重要なのは、同じ指摘を二度受けないこと。指摘内容をセルフマニュアルとして蓄積し、次回の着手前に読み返す運用にすれば、回数は回を追って減っていきます。修正指示は、その案件の合格ラインを教えてくれる情報でもあります。

即レスが大事とよく聞きますが、作業中も返信すべきですか

作業を中断してすべてに答える必要はありません。求められているのは完璧な回答ではなく、相手の頭からタスクを外すことです。「確認しました。詳細は19時までにお返しします」という一次返信を数十秒で送れば、相手は待つ判断ができます。集中作業の時間帯を事前に共有しておくのも有効です。

チャットの文面が事務的だと言われました。どう直せばよいですか

句読点と語尾の温度を見直してください。「承知しました。」と句点で終える文は、意図せず冷たく読まれることがあります。感嘆符を一つ添える、確認したうえで一言添えるといった小さな調整で印象は変わります。相手のトーンに合わせて一段だけ温度を上げる、という感覚が実務的です。

技術と対応、どちらを先に伸ばすべきですか

順番をつけるなら、対応の型を先に整えるのが現実的です。即レス・指示書の遵守・納期・進捗共有・結論ファーストの5つは、今日から実行できて費用もかかりません。ただし、これらは編集スキルが土台にあって初めて意味を持ちます。対応で減点をなくしながら、並行して完コピの精度を上げていく——という進め方が、遠回りに見えて堅実です。

案件フローのどこでつまずいているかを一人で判断するのは、正直かなり難しいです。動画編集スクール ブイプロでは、営業から納品・継続までの実務を現場の型に沿って学べる情報を無料のLINEで配信しています。この記事のチェックリストを実際の案件で回してみたい方は、動画編集スクール ブイプロの公式LINEから受け取ってください。

免責事項:本記事は、株式会社ブイストが運営する動画編集スクール ブイプロの講義記録および受講生からの相談データをもとに構成した、情報提供を目的とするものです。記載内容は特定の成果や収入を約束するものではなく、成果には個人差があります。掲載データは記事作成時点のもので、取引条件や慣行は発注者・案件によって異なります。登場する事例はすべて匿名化・一般化しており、特定の個人や企業を指すものではありません。最終的な判断はご自身の責任において行ってください。

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P.S. 7年前の疲弊する前に欲しかった…

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